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[23300] Re4:納豆と醤油&政治と哲学の話(前編)返信 削除
2020/8/19 (水) 19:21:24 徳翁導誉

▼ 白米の栄養素について
> > ・・・って、今になって思うと、ワサビが好きだったという以上に、
> > 実は日本食の味付けが、口に合っていなかったのかも?
> > 実際、ブルガリア出身の琴欧洲や、スイス出身の空手家アンディ・フグとかも、
> > 白米が苦手だったという話を聞いた事があるので。
> > まあ、納豆や刺身が苦手と言われるのは、日本人も想定内でしょうけど、
> > 意外と白米も、「味がしない」とか、「臭いがダメ」とか言われて、
> > 苦手とされる事があるというのは、あまり認識されてないのでは無いでしょうか?

> あーなるほど。自分も白米は味がしない派でしたね。
> 今は「甘い」という感覚も分からなくも無いのですが、白米単体で食べると味気ないですし、あまり量は食べられないです。
> 臭いというのは言われてみて気づきました。確かに白米にも臭いはありますよね。
> 不健康な時とか限界を超えて胃袋に食べ物を詰め込んだ時とかに白米の臭いを嗅ぐと気持ち悪くなりません?
> それはまた違う話かな?

自分で言うのも何ですけど、私の場合、別に食への拘りとか無いにも関わらず、
センサーとしての味覚や嗅覚は、意外と普通の人より鋭かったりするんですよね(笑)。
なので私自身は、白米の味も臭いも感じる側です。
あと、「あまり食べられない」どころか、「いくらでも食べられる」タイプでもあり、
臭いを嗅ぐと気持ち悪くなるとかの感覚は、ちょっと共有できないかも?

ただ、「あまり食べられない」という話を聞くと、そうした身体面が影響して、
味や臭いに関して、無反応だったり、ネガティブだったりする事になるのかも?
人間であれ、動物であれ、「好き嫌い」というのは基本的に、
身体由来と感情由来の2種類に分けられますし、
アレルギー反応とまでは行かずとも、身体が「これ以上は要らない」と信号を出す場合、
食べる事を制御させる方向に、指令が出てくるモノでしょうからねえ。

> > 文字通りに「主に食べる食糧」という意味での主食は、もちろん世界中にもあるのですが、
> > パン食の国とかであっても、メインは牛肉という感覚の地域もあるなど、
> > まあ基本的には、「有るモノを食べる」というのがスタンスであり、
> > 日本人とお米のように、特別な関係にあるのは珍しいとは聞いています。
> > そして何より、泰平の江戸時代において、石高制が採用された事で、
> > 全ての基準が米となり、日本人の米に対する特別感が高まった気はしますね。
> > 実際には農民なんて、戦後くらいまで、白米を常食していた訳でも無いでしょうに、
> > それでも白米が特別視されるのは、米が全ての基準である上、憧れの存在だったからかと?
> > 逆に言うと おかずも、戦後くらいまでは、そこまで頻繁に食べられて無かった印象。

> 関係のある話かは分かりませんが、漫画「仁」で脚気が「江戸病」と言われていました
> 地方の庶民は玄米を食べるから脚気にならないが、江戸の庶民は白米を食べてるから脚気になる、みたいな。
> これはつまり、江戸時代までは米だけで栄養を採って、おかずも殆ど常食されていなかったということでしょうね。

はい、「一汁一菜」なんて言葉がある通り、
江戸時代・・・というか、地方だと戦前くらいまで、
麦飯に味噌汁と漬け物、そして時々焼き魚というのが一般的だったかと。
ここまで、おかずのバリエーションが豊富になったのは、明らかに戦後になってからですね。
米というのは、必要な栄養素をほぼ含んだ食材であり、
それを玄米のまま、麦や大豆(味噌)などと一緒に食べれば、それで過不足が無いんです。
日本食の弱点を挙げるとなると、塩分がちょっと多い事かな?
まあ、あとは見た目的に、貧相な膳ではあったんですけどね(笑)。

ただ、米と大豆だけで必要なエネルギーを得ようとすると、
それこそ、かなりの量を食べなくてはならなくなります。
明治になり、徴兵令が実施された際、その売り文句は「白米1日6合」でした。
今風に言うと、1日でご飯茶碗12〜13杯分ですから、相当な量です。
逆に言うと、日本人の米消費量の減少というのも、パン食の普及以上に、
おかずの充実によって、1回に食べる米の量が大幅に減った事が大きかったりします。
その一方で、今の高校球児とか、身体が途轍もない仕上がりになってますけども、
身体作りの為に、トンデモない量の米を食べさせられる為、
今では練習よりも、食事の方が地獄・・・なんて事態に陥っていますね。
トレーニングを行い、エネルギーを補給すれば、確かにデカくはなるのですが、
短い学生期間で結果を出す為に、無理な身体作りをさせられている面もあります・・・・

って、話題が逸れてしまいましたが、それだけ米は栄養豊富という事です!!
ただし、玄米を白米にしてしまうと、ビタミンB群などが削られる為、
おっしゃられる通り、それで脚気になる事を「江戸わずらい」と言ったりしました。
参勤交代で江戸に行くと罹り、故郷に帰ると治る病気だったので。
これがビタミンBの不足により起こる事は、明治から大正に掛けて、ようやく解明され、
その大きなキッカケとなったのが、日露戦争における陸軍と海軍の患者数の差でした。
森鴎外を始め、脚気の細菌説を採っていた陸軍は、白米1日6合の謳い文句もあり、
白米食を押し進めて、多くの患者と死者を出す事となります・・・・
一方で海軍では、同じくビタミンC不足で起こる航海の病「壊血病」が知られており、
パン食や麦飯を導入する事で、兵士には不評でも、患者数を大幅に減らす事に成功しました。
そして日露戦争後、化学者の鈴木梅太郎が、米糠からビタミンB1の抽出に成功!!
日本語で発表された為、世界的な影響は皆無でしたが、これは人類初のビタミン発見だったんです。

ちなみに、この病気が江戸で起こった理由は、江戸が豊かだっただけでなく、
石高制の中で、江戸に多くの白米が集まり、そこで換金されてたからですね。
米のままでは経済は回せませんし、100万都市の江戸は多くの人口を抱えており、
全国から集まった白米が、江戸の市中で消費されていったと。
つまり、徴税や換金用だから白米に加工された訳で、普通に食べるなら玄米のままで良く、
また一説では、ビタミンBを含む蕎麦の普及は、脚気対策の側面もあったとか?
でもまあ結局は、「銀シャリ」なんて言葉があるくらい、白米への憧れは強く、
だからこそ、江戸っ子の白米信仰を強めた側面が大きいのかも知れません。

> 特定の食物が原因で何度も暴動が起こった国って他にあるんですかね?
> 「飢饉」が原因と言えばありふれているんでしょうけど。

それこそ、日本が稲作に偏ってた証なんでしょうね。
江戸時代は米が全ての基準でしたから、稲作に適さない地域の藩でも、
無理して米を作ってましたし・・・・
逆に言うと、もっと多様な農作物に溢れていたら、
江戸時代に起こった大飢饉も、ある程度は被害を低く抑えられたのかも?

> > > > それにしても、前出の10年前の雑談もそうですが、
> > > > 同じ話を繰り返してるのは、私が成長してないのか、加齢で物忘れが激しいのか・・・・

> > > いやいや、もっと単純な話で、私は殆どレスしないですけど、
> > > 管理人様は山ほどレスしているからではないでしょうか?
> > > 私にしてみれば数少ないレスの一つですが、管理人様からすると山ほどあるレスの一つですもん。

> > いや〜、実を言いますと、十数年前の掲示板での雑談内容とかも、
> > 私は意外と覚えてるタイプだったりするんですよ!?(笑)
> > 感情が絡んだり、頭を働かせたりした内容の記憶は、4〜5歳頃のモノでも鮮明に残ってますし。
> > 逆に言うと、今回挙がった大豆発酵食やトリエンナーレの話題は、私も雑談キッカケなので、
> > マンネルヘイムさんのハンドル名と共に、今後もずっと覚えてると思いますよ(笑)。

> それは嬉しいですね。7〜8年目にしてようやく管理人様に認知していただけました(笑)
> 管理人様と雑談という形で話したのは今回の話と前のパスタの話くらいですから、当たり前ですけどね。
> ただ、割と掲示板はしっかり見ている方で、他の方と管理人様の雑談もちょくちょく拝見していました。

それまでも、別に認知してなかった訳じゃないですよ(笑)。
まあ、「マンネルヘイム」というハンドル名自体が、
ソ連との冬戦争を戦ったフィンランドの英雄 そのままの名前でしたので、
早くから記憶には残った一方、個性の特定は却って邪魔をした感じだったかな?
「この人は、こういう性格」と掴むには、やはり独自の固定ハンドルが有効ですし、
そして何より、事務連絡とかよりも、雑談の方が断然情報量が多いと。
昨今のリモート・ワークとかでも、何気ない雑談が出来ない事が、
意外と支障になってるとも聞きますからね。


▼ 愛知県リコールと大阪都構想の住民投票について
> 三文小説の登場人物みたいな政治家が沢山居ることを知れたのは、安倍さんのおかげです。
> 勿論、安倍さんがそういう人とまでは思っていないので支持者の方にはご容赦いただきたいです。

それにしても最近の首相は、明らかに体調不良ですよね・・・・
第1次内閣の時も、ストレス性の病気で退陣に追いやられましたし、
政権交代で返り咲いて以降は、ストレス回避の為に「忖度」が始まった部分もあるのですが、
周囲の人間は忖度してくれても、さすがにウイルスは忖度してくれませんからねえ。
総裁任期は来年の秋までありますけど、新型コロナの終息は一向に見えませんし、
このままストレスが貯まり続けると、1年先まで保たない可能性もあるかも知れません?

> 特に親学って何なんでしょうね?
> 特定の生き方を好む男性と特定の生き方を選んだ女性以外の個人を個人として認めない思想ですよね、あれ

まあ、ああいうのは「ゲーム脳」とかと同じで、
まず先に、自分たちが欲する結論があって、
それを正当化する根拠みたいなモノが、後から作られる感じですからね。
ですから、「自分は正しい」と思えれば、それで十分な訳で、
それが「本当に正しい」事なのかは、特に関心が無いモノなんだと思います。
正直、個人が勝手に行う分には、好きにしてくれって感じですけども、
それを政治的に世間にも広めようとする所が、面倒な所ではありますが・・・・

> > その事以上に、この件で気になっているのは、前回の投稿後、
> > にわかに「大村知事のリコール運動」が勃発した事ですね!!
> > しかも発起人が、高須克弥・百田尚樹・武田邦彦・竹田恒泰・有本香という実に香ばしい面々(笑)。
> > 最初は理由を、コロナ問題への対応と、その税金の使い方を問題視していたはずなのに、、
> > やはり結局の所は、あいちトリエンナーレの件に集約されてきましたね。
> > 予想通りの展開とは言え、本音が出るのがあまりに早い!?

> なんか「日本の為に最期の御奉公を」みたいなことを仰っていましたが、
> 毎度思うのですが彼等がそこまで躍起になって奉仕しようとする「日本」って一体何なんでしょうね?

まあ、ここでいう日本とは、「国民の集合体としての国家」でない事は確かですね。
高須院長がそうかは別として、最近よく言われるのは「自分と国家の同一視」です。
サブカルの世界では、90年代後半から00年代に掛けて、
主人公と周辺の小さな関係が、中間にある社会を飛び越え、大きな世界の危機と直結する、
いわゆる「セカイ系」と呼ばれる作品群が流行しましたけども、
昨今の国家観というのは、このセカイ系の愛国心版なんだと思うんです。

本来で言えば、自分や周辺の他にも、1億人以上の日本国民が居るのですが、
そうした存在をすっ飛ばして、直接 日本国と繋がってしまうと。
ただ、そこには多様な国民は存在しませんから、自分の価値基準と一体化した日本像になります。
なので、自分と合わない意見に対しては「日本から出ていけ」という態度になり、
また、ネット上で同意見ばかりに囲まれていると、自分の意見こそ多数派だと疑う事がない。
特に最近のAIは優秀なので、自分が欲しい情報ばかりを与えてくれますからねえ(苦笑)。
注意しないと知らない内に、自分にとって都合の良い情報に囲まれる状況になってしまいます。

> > まあ、それはそれで別に構わないのですが、愛知県知事をリコールするには、
> > 2ヶ月間で、県民86万人の署名&捺印が必要なんですけど、実際どれくらい集まるんでしょ?
> > とてもじゃないですけど、リコールが成立する数なんて集まらないと思いますけど、
> > どれくらい集まるかというのは、正直ちょっと興味はありますね(笑)。

> ここが一つの分水嶺ですねぇ。この悪辣であるか、愚鈍である人々の行動によって全国の政治家に対し、
> 負の委縮効果が発生している事だろうと思いますが、この上このとち狂ったリコール運動が成立だけでもしてしまうと、
> もうまともに国民を代表して行政を統括しようという政治家は居なくなるんじゃないかなぁ。

う〜ん、個人的には、そんな大層なモノとは感じてません(笑)。
リコール運動自体は、憲法や法律で認められた、歴とした国民の権利ですし、
現在、愛知県以外にも、カジノ誘致に絡んで横浜市長へのリコール運動が起こっています。
それに都道府県や政令市の規模だと、リコール成立の条件を満たすのが、ほぼ非現実的です。
この規模でリコールが成ったのって、2011年の名古屋市議会解散くらいじゃないですか?
それこそ、成り行きを粛々と見守れば良い訳で、成立が非現実的な以上、
これらもまた政治的パフォーマンスと考えれば、下手に騒ぐだけ彼らを利するだけです。
行き過ぎた行為があれば、社会的には勝手に自滅して行くでしょうし。

それと、日本政治の分水嶺という意味では、その時期はとっくに過ぎたかな?と・・・・
旧民主党は既に勝手に自壊しましたが、自民党だって信頼をもう失ってますし、
このまま既存政党への不信感が高まり、ポピュリズムの台頭を許せば、
右に左にへと極端な意見に揺さぶられ、外国と衝突して一丁あがりと。
正直、今ここから政治的に好転するシナリオを、私はまるで思い描けません(泣)。
逆に質問となりますけど、好転するシナリオって何か浮かびます?

> とにかく、界隈が大村知事のリコールを始めた所で支持する国民なんてほんの一握りですよね。
だからこそ、逆にどれだけ署名が集まるのか、見てみたいと(笑)。
愛知県の有権者数が612万人で、リコール再選挙に必要な署名数が86万人分。
さすがに再選挙までは行かないでしょうけど、一体どれほど集まるのか?を。

> 維新支持者って考えると割と大きい一握りなのかもしれませんけど、
> 大阪府民とか、国民って観点で見ると、大多数は「どうでも良い」でしょうし、
> 支持する一握りと同程度の反発もある訳で……。

維新支持者だからと言って、必ずしもリコール賛成派では無いでしょうし、
大阪中心の地域政党である維新は、愛知県に支持基盤を持っておらず、
それに何より、維新が党としてリコール運動に乗った訳では無いですからねえ。
この件で維新以上に影響があるのは、名古屋の河村市長が運動に乗った事です。
何だかんだ言って、名古屋での河村人気は、それなりに高いので。
とは言え、積極的にリコール賛成派になるかとなると・・・・
ただ1つ言えるのは、愛知県と名古屋市が敵対しても、地元に何の得も無い事です(泣)。

> > あと、それに加えて、大阪府の吉村知事まで「応援します」と参戦したのには、
> > 正直言って、思った以上に軽率な政治家だなあ・・・と、評価を下げましたね。
> > また、大阪維新の会としても、予定通りに実施されるのであれば、
> > この秋にも再び「大阪都構想」の賛否を問う、重要な住民投票がある訳で、
> > そんな大事な時に、こんな無駄な揉め事へ感情的に参戦するなど、
> > 「何を考えているんだか?」と、本当に思ってしまいました。

> 吉村知事もこの集団に支持を表明した事については流石に松井市長から苦言を呈されたようで。
> 私も軽率というか、偉そうに言わせていただくと世論の見極めが甘いなぁと。
> わざわざ吉村知事があの場面であのセリフを言わないといけない理由はないですし、メリットも無いですよね。
> まさしく管理人様の言う通り「無駄に敵を作る」だけの話ですし。
> それで「吉村知事大丈夫か?」と思ってたら派手にやってくれましたね。
> 「うがい薬がコロナに効く」は目を疑いました。

ハハハッ、やはり あのイソジン会見にはビックリしましたよね!?
維新の会ならぬ、イソジンの会とか揶揄されてますし(笑)
会見のニュースを初めて聞いた時に、私もここでの一連の話とリンクして、
「ついに目立つ形でヤラかしたか」と思いましたからねえ。
「吉村さん、頑張ってるなぁ」と、何となく支持してた人たちも、
さすがに このヤラかしには、否定的に捉えてる人も多いかと思います。
しかも今回は、松井市長まで同席しちゃってますからねえ・・・・
愛知県のリコール云々した影響は微少でも、こちらは結構大きいんじゃないでしょうか?
少なくとも、都構想の住民投票でプラスに働くとは、全く思えません!!

あと、緊急事態宣言中は、あそこまで槍玉に挙げていたパチンコ店ですが、
これだけ市中感染が広がる中、パチンコ店でクラスターは発生しているのでしょうか?
結局の所、1にも2にもパフォーマンス政治なんでしょうね。
そしてヤラかしても、素直に「ごめんなさい」とは言えないと。
まあ、それくらい面の皮が厚くないと、サラ金の顧問弁護士とか出来ないでしょうけど(苦笑)。

そして、これまた案の定、高須院長からの援護射撃が!!
もう、これって絶対、もしも同じ事をしたのが大村知事なら、
ボロクソに叩いてる絵が、安易に想像できちゃうんですよね(笑)。
結局は、医者としての立場より、個人としての好き嫌いを優先していて、
それでいて、その事に全く無自覚であると・・・・
でもまあ、それはそれで、本人自身は幸せなのかも知れませんね?
振り回される周囲の人間は、堪ったものじゃないでしょうけど。


▼ 殺人の否定と自由について
> > > > あと、マンネルへイムさんの年代だと、ご存知無いかも知れませんけど、
> > > > 「なぜ人を殺してはいけないのか?」というのは、
> > > > 1997年の事ですから、今から23年も前の話なのですが、
> > > > 知識人を中心に、メディアを騒がせたフレーズだったんですよね。

> > > 「何故人を殺してはいけないのか?」で最初に思い出すのはドラマ「相棒」のエピソードですね。
> > > 自分なりにその問いに考えてみるきっかけにはなったと思います。
> > > 結局、その時に出した答えをずっと覚えていますしね。

> > ちなみに、マンネルへイムさん的には、どんな答えに至ったんですか?
> > 差し支えなければ、ちょっと伺ってみたい所ではありますね。

> 何故人を殺してはいけないのか?という問いに対しては
> 「他者の自由を侵害するから」と答えます。
> これだけでは説得力もないし、よく分からないでしょうから、
> どうしてこういう答えになるのか説明します。
>  (中略)
> ……と長々と書いていて思ったのは、「殺しなさい、ただし君も殺される」というのはまさしく至言といいますか、
> 本質を突いているな、と。
> ただ個人的には「殺されたって良いさ、殺してやる」という逃げ道を封じたいと思いました。

え〜と、この場合、「人を殺す自由」とかって、どう処理されるんでしょ?
「なぜ人を殺してはいけないのか?」というのは、まさにそういう話ですよねえ。
何だか、極端な話をして、煙に巻いてるような印象を受けるかも知れませんが、
例えば江戸時代までの日本には、仇討ちという「人を殺す権利」が法的に存在しました。
つまりは、人を殺す権利というモノを、世間の方も容認していた訳ですね。

では、「人を殺す自由」に関しては、どうでしょうか?
「そんな自由など、そもそも存在しない」と、頭から否定してしまうのは簡単ですが、
実際の所、そうした価値観が存在しないと言う訳ではありません。
これはただ単に、「殺されない自由」を支持する人数が、
現状、殺す自由よりも、圧倒的多数であるからという話であり、
マンネルへイムさんの言葉を借りれば、衝突する自由権の結果と言っても良いかも知れませんね。
とは言え、これもあくまで「現状」であって、常に普遍的な価値観であるとは限りません。
例えば独裁政権下において、不当な犯罪も裁かれない世の中であったとします。
この場合、「殺されたって良いさ、殺してやる」というのが、本当に否定されるのでしょうか?
また、それ以外にも、死刑執行や犯人の射殺、軍事行動での敵兵殺害など、
「公権力による殺人」というのも、どう処理されているのでしょうか?

その他に、最近の事件で言えば、「ALS患者への嘱託殺人」がありましたけども、
これなどは「殺される自由」とも言える問題ですよね。
これはこれで難しい問題なのですが、まずはその前に、
嘱託殺人や安楽死処置も、殺人である事には変わりませんけど、これはどうなんでしょ?
正直な話、「逃げ道を封じたい」という心情はよく解るのですが、
それを入れようとする事で、却ってあちこちに齟齬を来してしまう気はするんですよね。
そして最後に、次第に身体の筋肉が動かなくなるALS患者に対して、
「患者が死を望むなら」と、安易に尊厳死を持ち出す意見も多いのですが、
実際の所、筋肉が動かなくなっても、五感や頭の方は正常だったりしますし、
延命治療を選択しない患者が8割いる一方で、
本心を言えば、生きていたい患者も8割いるそうなので、
現実的には、「死を選んでいる」というよりは、「死を選ばされてる」現状があると。
そういう意味では、ALS患者を国会に送り込んだ れいわ新選組には、
賛否両論な意見が寄せられましたけども、この件に関して、当事者として、
「死ぬ権利よりも、生きる権利」を訴えた時、その価値があったと感じさせられましたね。

> 大前提として、人間はだれしも自由に生きたいという願望を抱いているとします。
> 勿論、政治的な姿勢として自由権に制約を加える方向性を好む方も居ますが、
> そのような方も、自らの希望として自由に制約を加えたいのであり、
> 誰かからいきなり自分の意に沿わない形で自由に制約を加えられるのは望まないでしょう。
> ここでいう自由とは何かをしたいと思う人間の気持ちそのものと言って良いでしょう。
> 「自由」といいつつ憲法13条でいう幸福追求権が一番近いのかな。
> ここまで自由を広く捉えるのであれば、人間にとって、
> 「自由」とは最も価値のある至上の存在である、と断じても反論は無いのではないでしょうか?

う〜ん、そもそも論として、そこまで「自由」を、
至上の価値として、大前提にしちゃって良いんですかねえ?
アメリカやフランス的な価値観としては、そうなのかも知れませんけど、
それが人類全体の普遍的な価値観であるかは、正直、甚だ疑問ではあります。

自由というのは、一面においては熾烈な競争を強いるモノであり、
自由至上主義(リバタリアニズム)では、弱者を救済する富の再分配さえ否定されます。
究極的に言うと、自由と平等は相反する価値観ですからね。
特にアジアの価値観において、「自由」というのは至上な存在どころか、
「身勝手さ」という面で、ネガティブに捉えてきた歴史があります。
日本人にしたって、自由という価値観を尊び始めたのは明治の文明開化以降であり、
それがGHQの占領統治で更に深く植え付けられたものの、本当の根っ子の部分はどうなのか?
例えば、「中国も豊かになれば民主化する」という見方にしても、
それは欧米人が自分たちの価値観で見ているからで、本当にそうなるのか否か?
自由よりも、平和や豊かさを優先したって、別に不思議は無いですからね。

そういう意味では、「幸福追求権」と「自由」とが本当に、
イコールで結ばれるのか?という問題点も、あるような気がします。
そこには、敗者や弱者が救済されない自由もある訳ですからねえ。
例えば日本史で言うと、最も自由があったのは、それこそ戦国時代でした(笑)。
武士は勿論、農民だって、自由に土地を離れてしまいますし、
統一された権力が無いので、商売も自由、文化も自由でした!!
そういう意味では、下手な規制に縛られる事もなく、非常に活力ある世界だった一方、
奪われる自由や、殺される自由、野垂れ死ぬ自由とも、背中合わせな自由世界です。
その反面、江戸時代は不自由だったかも知れませんけど、平和には暮らせましたよね。
そう思うと人は、自由を幸福と感じるか? 平和を幸福と感じるか?

> この無知な人々が、様々な組み合わせ、状況で自由権の衝突を「繰り返し」体験する場合、
> 恐らく人々は自由権の最大限の保持の為に、衝突を回避するよう努めることになります。

本当に自由競争の社会であれば、衝突の回避は調和ではなく、
強者が一方的に自由権を最大にして、弱者に我慢を強いらせる構図かも知れませんよ?

> 自由権の衝突の結果の殺人を認めれば、人々は常に何者かから自身の自由権を侵害されるリスクを負うことになります。
> これは許容出来る筈がありません。

「リスクを負うから、許容できる筈がない」というのも、実際はどうなんですかね?
例えば、銃社会のアメリカなんて、それで多くの人命が失われている訳で、
リスクであるのは確かなはずですけど、一向に銃規制が進む感じはしません・・・・

また、人を殺しても罪に問われないような無法地帯にあっても、
そんな、やたらめったらに殺人が行われる訳では無いですし、
それこそ究極の自由社会ですから、実際は強い者ほど身を守れたりもします。
まさしく、「ヤクザな世界」な訳ですからねえ(笑)。
ヤクザになれば殺されるリスクがあるからと言って、
ヤクザが居なくなるなんて事は、現実社会でも起こってはいませんし。

> 自身が世界で最も、そしてあらゆる状況・意味で強いと確信できる人間など存在しませんし、
> 絶対に自分より弱い相手としか自由権の衝突が起きない人間なんてものも存在しません。
> 無知な人々が辿り着き、合意するであろう正義、
> 「人間は他者の自由に生きる権利を承認することで自分が自由に生きる権利を獲得する生き物である」
> その一側面が、「人を殺してはならない」だと思います。

ぶっちゃけ、自らが弱い存在である事を認める事が出来、
それ故に、他人の権利まで守る意識がある人間というのは、
実は「強い人間」であって、そうした人は少数派なのだと思いますよ。
それこそ、上でも書いてるような、独善的な愛国心を振り回すタイプなどは、
弱いからこそ、強く有りたいと思い、そこで生じたギャップにより暴れるのであり、
それくらい心に余裕が無いのですから、他人の権利を守る所まで意識が行きません。
正直言って、「なぜ人を殺してはいけないのか?」と尋ねた高校生に対し、
この主張内容では、納得させる事が難しい気がするんですよね・・・・

と、せっかく返信をしてもらって、何なのですが、
やはり重たいテーマの話ですし、このまま続けるのが厳しいと思われた時は、
いつでも、終わってもらって構いませんよ。
返信の義務感とかで扱うには、ちょっとしんどいテーマでしょうし。


▼ 象徴天皇制と敬称について
> > 公人である場合、個人としての権利が制限されるというのが、一般的な解釈ですから。
> > そういう意味では、トランプや金正恩の写真が燃やされたりするのも、
> > 個人的に行儀の良い行為とは思いますけど、禁止すべき行為だとは別に思いません。
> > 彼らの写真は、権威や権力の象徴性を帯びていますし、
> > 敬意や崇拝の対象と祭り上げられる以上は、同時に扱き下ろされる覚悟は持つべきです。

> この辺りは難しい話ですよね……。理屈としては分かるのですが、
> それでも首肯出来ない何かがほんの一握り心に残っている感じがします。
> 前のレスで書いたことにも通じますが、じゃあ例えばトランプ大統領の写真が焼かれたら
> 私はどう感じるかというと、多分不快になるんですよね。止められるなら止めようとするかもしれません。
> 金一族でもそうでしょうし、ヒトラーでもスターリンでもそうだと思います。

はい、そうした判断基準の一貫性があるのであれば、
それはそれで全く構わないと、私は思いますよ。
ただ多くの場合、天皇の写真を燃やす事は抗議する人であっても、
トランプなら無関心で、金正恩なら却って賞賛みたいな感じがする為、
その行為自体ではなく、対象次第で評価が180度変わると言うのでは、
それは社会的正義とかではなく、単なる個人の感情だと言いたい訳ですね。

> > あと、これは別に茶々を入れてる訳では無いのですが、
> > 「天皇様」という表現は、佐藤優以外に使ってる人を初めて見たかも?(笑)

この返信を書いた直後、たまたま本屋で佐藤優の新刊を発見。
川口北高校で行った集中講義を、文章に起こした本でした。
正直、佐藤優単独の本は、個人的にあまり合わないのですが、
高校生を相手に、どんな講義を行ったかは興味がありましたし、
これも何かの縁なので、ちょっと読んでみました。

「16歳のデモクラシー 受験勉強で身につけるリベラルアーツ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4794971672

> > 大統領や首相、国王などと同じく、「天皇」という呼称は、既に敬称的な意味を含んでますし、
> > それでも更に加えたい場合には、現状だと「天皇陛下」となるのが一般的ですからねえ。
> > まあ京都の方ですと、昔ながらに親しみを込めて「天皇さん」と言う事もありますが。

> うーん、私の周囲では「天皇様」と「天皇陛下」の二択かなぁ。
> 前者の方がかなり多い気がします。「美智子様」とか「紀子様」とかと同じ感じですね。
> やはり、「陛下」は君主制国家の言葉なのかなぁ?理屈を知って、意識して「陛下」を使うことは私も有りますし、
> きっと多くの同世代の方も同じでしょうけど、無意識的に、極自然に呼ぶときは「天皇様」と「天皇」の二択ではないかなと。
> でも「天皇」は畏れ多い気がするので、結局言葉にするときは「天皇様」に落ち着くと。

確かに、テレビや新聞などのマスコミ報道でも、
公的な場面では、「皇后陛下」や「皇太子殿下」と呼ばれる一方で、
親しみを込める時には、「皇后さま」や「皇太子さま」と呼ばれますね。
(親しみやすい柔らかな表現として、「様」ではなく「さま」を使用してるそうです)
ですが天皇だけは、一貫して「天皇陛下」と呼ばれていたかと思います。
「雅子さま」や「秋篠宮さま」とは呼んでも、「徳仁さま」とは呼ばないですしね。

そういう意味で、「天皇様」という表記は、やはり珍しいかと思われます。
世間的に言っても、メディアで聞き慣れた表現が用いられるのが、一般的ですしね。
とは言え、敬称の使い分けとか意識しないレベルで報道に接し、
しかも、「さま」付けで報じられるニュースばかりを注目していれば、
そのような呼び方がされる事が無くい「天皇様」でも、特に違和感が無いのかな?

もちろん、マスコミで使われてないからと言って、
それ以外の用法が否定される訳では無いですけども、一般的とも言えないと思うんです。
例えば、「天皇だけだと畏れ多い気がする」との事でしたが、
安倍総理の事は、別に「首相」だけでも、恐れ多いとは感じませんよねえ?
また、「首相様」だとか、「安倍さま」とか呼んでる人も、まず居ないかと思います。
そこはやはり「首相」か「安倍さん」、時には敬称略で呼び捨てになりますよね。
で、それは結局、マスコミでの用法が、世間的な用法になるからだと思うんです。
もしくは逆に、世間一般で広く使われる用法が、マスコミでも採用されるか。
・・・って、ゴチャゴチャ言ってますけど、個人的には別に、呼び方は何だって良いかな?(笑)

> これがもし、若者世代全般に当てはまる傾向だとすれば、象徴天皇制の成果と言って良いのではないではないでしょうか?
> 上皇様も「陛下」と畏まってひざまずく国民より、「様」とお辞儀をする国民の方が嬉しいんじゃないかとも思うんですが。

う〜ん、象徴天皇制の成果ですかぁ・・・・
それが本当に親愛の情からの表現なら、そうなのかも知れませんけど、
実際の所、そこまで皇室に感心が無い証のような気もしちゃうんですよね。
これが敬称くらいの話であれば、大きな問題では無いのですが、
例えば「女性天皇」や「女系天皇」の話の場合、その違いを理解しないまま、
「時代の流れだから」とか言って、何の気無しに賛成している人が多い気がするんです。

皇統の維持を何よりも重んじ、千数百年の歴史を紡ぎ続けてきた天皇家にとって、
女系天皇など絶対に飲めない提言なのに、象徴天皇制とかいうモノの存在の為に、
自分たちの家のアイデンティティーを守りたい気持ちすら、自由に表明する事が出来ず、
漠然とした民意で運命が決められてしまうとなれば、果たして心情は如何ばかりか・・・・
「象徴としての天皇」「元首としての天皇」「当主としての天皇」「祭祀としての天皇」
天皇というのは、様々な側面を内包した役割がある訳ですが、
その象徴性を重視した場合に、それ以外の面をどれくらい意識してるのか?って事ですね。
何だか、その辺りのキチンとした配慮が足らず、象徴性だけを押し出すと、
言い方は悪いですけど、象徴天皇制って「国民のペット化」しちゃうと思うんですよね・・・・
天皇を敬う敬わない以前の話として、これでは1人の人間の扱いとして可哀想な気がするんです。


▼ 日韓戦と旭日旗について
> > 1度もW杯出場経験がないまま、次回の自国開催を控えた日本に対して、
> > 韓国のサポーターたちは「一緒にW杯に行こう」と言って、日本を応援し始めたんです!!
> > 韓国が独立を果たし、朝鮮戦争が終わったばかりの1954年のW杯予選で、
> > 当時の李承晩大統領は「日本代表に韓国の地は踏ませない」と、2試合とも日本で行われ、
> > 「もし負けたら玄界灘に身を投げろ」とまで言った所から始まった、サッカー日韓戦の歴史。
> > それが、こんな所まで来たのですから、本当に信じられない光景でした・・・・
> > 韓国人の反日感情というのは、現在とは比べ物にならないくらい、以前の方が強かったですし。

> 「日韓戦」と聞けば私はWBCの方を思い浮かべますね。
> 第二回の予選でマウンドに韓国旗を刺す様子を見てイチローが激していたのが印象的です。

まあ、サッカーと野球とでは、日韓戦の意味合いが違いますよね。
サッカーではずっと、韓国の方が実力的に上だった一方、
野球に関しては、日本の方が遥かに格上って感じでしたから。
サッカーで、韓国に対する引け目が無くなったのは、
それこそ前出の1997年・フランスW杯予選でのアウェー勝利がキッカケだったかも知れず、
逆に、野球で韓国に対する絶対優位を失ったのは、2006年の第1回WBCだったのかな?
そういう意味ではスポーツの分野でも、日韓が対等な関係になってきたのかも知れませんね。

あと、WBCでのイチローの激昂シーンに関しては、
韓国の旗立てパフォーマンスに怒ったと言うよりも、
必勝を期した試合に敗れ、大会敗退がほぼ決まった事に対する怒りの方が、
遥かに上回っていたと思いますけどねえ。
実力が結果を左右する、勝負の世界に生きるプロ選手として、
あの状況で、相手側の勝利パフォーマンスの方が不快なんて様では、
とてもじゃないですけど、あのレベルには達せないでしょうし・・・・

ところで、一応予定では、来年の春にWBCの第5回大会があるはずですが、
まあ、この状況下では、開催延期が発表されるのも時間の問題なんでしょうね。
日本は毎回ベスト4に進出し、予選が免除されてるので、あまり意識されてませんが、
WBCって1年前に予選が行われており、それが全く消化できてませんので。
ちなみに次回大会から、出場国も4ヶ国増え、大会形式も少し変わる予定です。

> > 忖度など皆無なアジアの海賊版市場を見ても、ドラマや音楽は日韓の人気が逆転してる印象。
> > 元々マンガ市場は言語の壁を越え難く、ゲームも往時の勢いは見る影もないので、
> > 未だに日本がリードしているエンタメ分野は、アニメとAVくらいでしょうか?
> > 輸出産業で見ても、家電は韓・中・台に敗れ、半導体は壊滅的、自動車も先行き不安な感じ。
> > いや本当、これからの日本って、何で食って行くんでしょう・・・・

> まあ「伸びしろが無い」という点に目を瞑れば、
> 日本よりもまずい状況にある国家はいくらでもあるので、
> 身の丈にあった暮らしをする分には不自由もない日本はまだマシだろうと思いたいです。
> 「身の丈〜」の部分は怪しいかもしれませんけどね……。

その「身の丈」というのが、どの程度を想定されてるか次第ですね。
相対的な現状維持という事でしたら、正直、ちょっと難しいかも知れません。
例えば、今回のマスク不足にしたって、一昔前の日本であれば、
もっと海外から輸入できてたと思われますが、
国際競争力が落ちた現在の日本では、なかなか買えないのが現実だった訳で、
これがまだマスクだから良いようなものの、食糧や石油でそうなったら・・・・
平成の米騒動の際には、「マズい、マズい」と言いながらタイ米を食べたり、
結局は食べずに廃棄してたりしましたけど、今後はどうなる事か?

しかも、これから更に日本の少子高齢化が進み、
人口が半減して、人口の半分が高齢者なんて時代になったら、
状況は今よりも苦しくなるはずですからねえ。
日本より下の国を見て、心を落ち着かせると言っても、限度がありますよ。
実際、今回のアベノマスクにしたって、
「海外には給食マスクすら手に入らない国がある。安倍さん、ありがとう」
なんて国民の反応には、なってませんし(苦笑)。

また、最近の研究では、世界全体の人口自体が、2050〜2070年くらいに掛けて、
人類史上初の「人口減少時代」を向かえるなんて意見が増えてきてますし、
そうなると、日本だけでなく、世界規模での停滞経済期に陥っていく恐れがあります・・・・
コロナ禍ですら、これほどの大混乱なのですから、ちょっと想像が付きませんね。
もう本当、国全体としてどうこうより、個々人がどうするか?という時代になって来てるのかも。

> > って、他人事のように言ってますけども、少なくとも南軍旗の撤去に関しては、
> > 日本にも「旭日旗」の問題がありますから、決して他人事でも無いんですよね。
> > 今のグローバル社会の中では、旭日旗への風当たりが更に強まるかも知れません。
> > 銅像の引き倒しは、アメリカから海を越えて、ヨーロッパでも始まりましたし、
> > ハーケンクロイツを連想させるなんて理由で、卍マークも使用を避けられつつある現在、
> > 敗戦国である日本が、軍国主義の象徴として、旭日旗の撤去を求められた際、
> > 例えば五輪やW杯の舞台で、それに抗う事が日本側に可能かとなると・・・・

> 全く畑違いの話ですが、つい最近アニメ化された作品のキャラの服装から旭日旗が消えてひと悶着ありましたね。
> 作者的には「間違った昭和の番長」というコンセプトのキャラで、旭日旗も記号的な意味しか無かったものの、
> グローバル化した「アニメ」を牽引する作品の一つとして旭日旗は残しておけなかったんでしょうねぇ。

なんの話かな?と調べてみたら、「とある」シリーズでしたか(笑)。
削板軍覇というキャラで、7人しか居ないレベル5能力者の1人なんですね。
一応、インデックスとレールガンの第1期は、共に見ているはずなのですが、
もう10年以上前の話なので、中身はほとんど覚えてませんね・・・・
関係ない話ですけど、最近は続編までのスパンが、物凄く長くなってません?

まあ、キン肉マン世代としては、ハーケンクロイツどころか、
ドイツ出身の超人は「ナチスガス殺法」とか使ってましたので、
「間違ってない昭和」は、ある意味でヤバいです(苦笑)。
この後の旭日旗の話もそうですが、当時は情報って海を越えませんでしたから、
外国から指摘される事もなければ、問題として意識する事もありませんでした。

その一方で現代では、日本のサブカル市場も国際化した事で、
過剰とも思える配慮が、目立つようにはなってきたんですよね。
例えばワンピースとかでも、主人公ルフィの兄・エースが所属する
「白ひげ海賊団」のマークは、最初はヒゲ付き骸骨に卍マークだったのですが、
何の前触れもなく、途中で卍マークは十字架に変わってしまいます。
まあ、卍マークがハーケン・クロイツを連想させるって配慮なのでしょうけど、
仏教の卍マークが駄目で、キリスト教の十字架がOKというのは・・・・
とは言え、ビジネス的に考えれば、面倒なトラブルは事前に避けるのが賢明であると。

そういう意味では、とあるの旭日旗キャラのデザイン変更も、
日本市場だけなら押し通したかも知れませんが、
世界市場を見据えた場合の配慮かも知れませんし、
特に日本のアニメ制作は、韓国や中国の下請けに支えられている為、
彼らが仕事を受けないデザインにする事は、作業的にも不都合な面もあったかと?

> ただ、根本的に疑問なのですが、旭日旗って使えないと何か問題があるんですかね?
> 日章旗が使えれば良いのでは?

ぶっちゃけた話、中国の事を「シナ」と呼ぶのと同様、
旭日旗を使うと反発が来るから、それ目的で使いたい主旨なのかと?
実を言うと、韓国が旭日旗を騒ぎ出したのって、ここ7〜8年の話なんですよね。
それまでは、特に意識される事もありませんでした。

その一方、日本国内で旭日旗が「普通の旗」だったかというと、
正直、そんな事は全然無くて、戦後昭和は軍国主義の象徴と言いますか、
より厳密に言いますと、街宣右翼の象徴として用いられる旗でした。
なので、老人の居る家とかが、祝祭日に掲げる時以外は、
旭日旗を掲げるのって、「自分は街宣右翼だ」と脅す行為だった訳で、
もう、それだけでヤバいヤツとして、白い目で見られる感じでしたね。
それが徐々に変化していったのが、2000年前後だったかな?

1989年に冷戦が終結し、それまでの左右対立構図も一変して、
街宣右翼の活動も減少していった一方で、
旭日旗のもつデザイン性というのが、見直された所があると思います。
また、ちょうどこの頃、サッカーの代表戦が急激に国民的な関心事となり、
デザイン的な格好良さと、右翼的なフーリガン文化とが合わさって、
サッカー・スタジアムにおいて、旭日旗やそれに似たデザインの旗が増えました。
そして、サッカーの国際試合というのは、世界に開いた窓であり、
これまた、ちょうどこの頃、インターネットが爆発的に普及した事もあって、
旭日旗がもつ、デザインの良さという正の側面と、軍国主義イメージの負の側面が、
同時に世界へと広まっていったんですよね。
年代的に言うと、2010年前後だったかと思います。

まあ始めの内は、韓国や中国でも、騒いでいたのは一部の人間だけでしたが、
2011年のアジアカップ準決勝で、日本と韓国が激突した際、
韓国のキ・ソンヨンがゴール後に、猿真似パフォーマンスをやって叩かれたんですよね。
欧州のサッカー界では、猿真似って「有色人種への差別」を意味する行動であり、
それをアジア人が、同じアジア人に対して行う事自体、実に馬鹿げた行為なのですが、
苦し紛れの言い訳に、「観客席の旭日旗への抗議」と嘘を付くんです・・・・
しかし、その行動が韓国のネットに、旭日旗問題を植え付けるキッカケとなり、
そして翌2012年、日本で自民党が政権を奪い返し、第2次・安倍内閣が発足すると、
日本の右傾化と旭日旗問題が合わさり、韓国世論で「戦犯旗」の異名が付くに至る訳ですね。

> > > クラシックを聴いて、その音色を如何に大仰で美麗で長大な感想をかけるか、
> > > それが評価に直結した記憶があります。
> > > ……楽器が上手ければそんな苦労しなくても何とかなったんでしょうけど(笑)

> > まあ私も、子供の頃は音楽の素養など皆無でしたけど、
> > その良さに気付かされたのって、実はアニメだったりします(笑)。
> > 特にクラシックに関しては、エヴァと銀英伝の影響が大きいかな?

> 銀英伝は良いですね……。交響曲第9番「新世界より」第4楽章が好きすぎて仕方ないです。
> アムリッツァ前哨戦でウランフ提督がビッテンフェルトを迎え撃つ時に流れた曲です。

確かに、ドヴォルザークの「新世界より」第4楽章は、
作中のBGMとして最も効果的で、記憶に残るモノだったと、私も思います。
あと、ソ連の作曲家・ショスタコーヴィチを知ったのも、
この銀英伝がキッカケでしたね。
私が好きな作曲家を選ぶなら、確実に五指に入ります。

> > > とりあえず前半という事で区切らせていただきます。
> > あとは他に何の話してたっけ?
> > ・・・と思い返してみると、中選挙区制の話とかしてましたね。

> 後半がフェードアウトしそう……。

では、後半からは話題をピックアップして、
「中選挙区制復活の問題点」と「人口減少の弊害はこれから」に絞ってみます?
この2つは、マンネルへイムさんからの意見を受けての返信だったので、
それに対して、どういう反応が返ってくるのか、少し気になる所はありますし、
返信がある事を念頭に、コチラも少し強めに書いている所もありますから(笑)。


[23322] 突然の安倍政権終焉で、次の首相は一体誰に?返信 削除
2020/9/1 (火) 19:56:06 徳翁導誉

> それにしても最近の首相は、明らかに体調不良ですよね・・・・
> 第1次内閣の時も、ストレス性の病気で退陣に追いやられましたし、
> 政権交代で返り咲いて以降は、ストレス回避の為に「忖度」が始まった部分もあるのですが、
> 周囲の人間は忖度してくれても、さすがにウイルスは忖度してくれませんからねえ。
> 総裁任期は来年の秋までありますけど、新型コロナの終息は一向に見えませんし、
> このままストレスが貯まり続けると、1年先まで保たない可能性もあるかも知れません?

返信があるまで待とうかな?と思いつつも、リアルタイムなネタですし、
特に誰も触れて来なかったので、今回は自分の方から話を振っちゃいます(笑)。

いや〜、それにしても、約8年続いた2度目の安倍内閣が、
こうもアッサリと、突如として終焉してしまうとは・・・・
改めて考えてみると、8年というのは凄く長い期間ですし、
今の小学生や中学生、下手したら高校生や大学生あたりまで、
日本の首相と言ったら、安倍総理しか知らない世代なんじゃないですかねえ?
それを思うと、この辞任で若い世代が受けた衝撃は、私以上なのかも知れません。

まあ私は、持病で退陣した13年前の記憶も、鮮明に残ってる世代ですし、
再登板した際にも、危機が生じた時の病気再発リスクは、意識の内にはありましたので、
(まさかこれほど、危機を危機として扱わない姿勢で突き進むとは思いませんでしたが・苦笑)
今回の逃れ得ぬコロナ危機が生じて、こうした展開も想定にあったのも事実です。
特に4月下旬、13年前の内閣で厚労大臣を務めた舛添要一が、
「表情の冴え無さが、あの時に似ている」みたいな発言をしたのを聞いて以降、
それは常に念頭にありましたし、ここ1〜2ヶ月は目に見えて生気を失っていきましたからね。
しかも、「安倍内閣のスポークスマン」とも揶揄される、政治評論家の田崎さんが、
いつもであれば、無茶な論理を掲げてでも、平然と擁護を行ってきたのに、
総理の病状というネガティブな情報を、敢えてテレビで語っていた所を見ると、
もう辞任は早いか遅いかの問題で、既に総理側も辞め方を踏まえた行動を採ってる印象がしました。
13年前の「政権投げ出し」批判のトラウマは、首相本人にも大きいかと思いますし・・・・

ただ、それでも、私の想像以上に、あれだけ東京五輪に拘ってましたし、
12月にも決まるとも言われている五輪中止を、きっちりと最後まで成し遂げ、
可能であれば、12年後の開催までIOCと調整した上で、辞任するのかな?
で、年末のドサクサに辞任して、時期を理由に党員投票を行わず、
両院議員総会で後継を決めてしまい、影響力は残すつもりなのかな?とか考えてました。
逆に言うと、「8月25日に連続在任記録を更新したら、すぐに辞任する」という噂には、
「いくら何でも・・・」と、個人的には思ってましたね。
在任記録も拘ってたのは知ってましたけど、まさかここまで最重視してるとは・・・・
五輪に関しても、首相としてその場に立つ事しか、結局は興味が無かったのかな?
憲法改正に関しても、口で言うほど、実際の本気度は感じていませんでしたし。
政策や政権運営の話はさておき、短期間に首相を使い回す日本の悪習に対して、
再登板を果たした事や、長期政権であった事は、個人的にも評価してたんですけど、
歴代1位の記録を作ったのは良いとして、それで果たして、何を成し遂げたのかと?
長い期間、首相職を務めるのは確かに凄い事ですけども、それはあくまで手段であり、
何だか最後の最後まで、「手段が目的化しちゃう人だったな」と印象が残りました。

あと、北方領土問題や拉致問題の進展に関しては、多少なりとも期待してたのですが、
しかし実際は、プーチンや金正恩以上に、これらの問題解決の意欲が低かったと(泣)。
もちろん、当人や支持者的には、頑張って対応したつもりなのでしょうが、
交渉ごとにおいて、双方の主張が異なる時、妥協点を探らねば合意など得られるはずもなく、
特にこれらの件では、日本側が領土や拉致被害者を握られてる側なのですから、
それを取り戻そうとする場合、自らの主張を一切譲らないようでは、話の進み様がありません。
もちろん、そうした妥協を行えば、一部から反対の声が挙がるのは当然でしょうけども、
反対する層こそが当人の支持者な訳で、逆に言えば、だからこそ身を切って妥協が可能なんです。
現実的に言って、左翼が大反対する政策は左派政権が、右翼が大反対する政策は右派政権が、
それぞれ敢えて行いでもしない限り、それを実現させる事は非常に困難なので・・・・
(国民総背番号や消費増税、空母や海外基地の建設が通せたのは、民主党政権だからこそ・笑)

まあ、国家の利益ではなく、政治家個人の利益を優先した場合、
こうした問題は苦労して解決させるよりも、安易に強硬姿勢で事態を拗れさせた方が、
遥かにメリットが大きいですから、人として良い悪いは別にして、
それを解った上で、敢えて行うのであれば、まだマシなのですが、そんな自覚さえ無いのでしょうし。
例えば、日韓合意により韓国側が少女像の増設を必死に食い止めてる中、
アメリカ側からも「無用な挑発はするな」と釘を刺された直後に、
靖国参拝を行って、少女像の世界拡散に大貢献した当時の稲田防衛大臣とかも、
自らの行動が、そうした結果を招いたという事実さえ、恐らく認識してないでしょ?
これがまだ、「少女像を増殖させた方が、嫌韓な自分の支持者は喜ぶ」という計算の元、
敢えて行った行動であれば、その是非はともあれ、政治家としての能力を伺えるんですけどね。

また、安倍政権の最大の仕事として挙がるのは、「安保法制」かも知れませんけど、
ボルトン大統領補佐官によるトランプ政権の暴露本でも、サラリと触れられてたようですが、
朝鮮半島有事の際には、自衛隊を韓国に派遣する事が、これで既定路線になっちゃったんですよね。
反日的だという韓国人を守る為に、自衛隊員は命を懸ける事になったと。
しかも、そうなれば北朝鮮側だって、ミサイル攻撃の標的として日本の優先度が上がる訳で、
自衛隊員だけでなく、日本で暮らす国民の生命や財産まで、韓国の為に懸ける現状になったと。
それだけの覚悟があった上で、それでも必要だと安保法制に賛成であったのであれば、
別に構わないのですが、「どれだけ韓国が好きなんだよ」という気持ちもあります(苦笑)。
「韓国が派遣を要請しない」とか、「日本が要請に応じない」という選択肢も、
一応、理論的には可能ではあるものの、そんな決断は現実的にまず有り得ないでしょうし、
そんな可能性を踏まえて、北朝鮮がミサイル攻撃を思い止まってくれる確率は・・・・
終戦から75年が経ち、平和の価値が薄れているのか? それともガチで平和ボケしてるのか?

そして最後にアベノミクスですが・・・まあ、あれだけ膠着化したデフレ状態でしたから、
選挙で国民の信託を受けた政権が、インフレ誘導政策を行うこと自体は反対ではありませんでした。
もちろん、危険性は伴いますけど、にっちもさっちも行かない状態が、既に長く続いてましたので。
とは言え、金融緩和というアクセルと同時に、消費増税というブレーキも踏めば、
そんな政策は上手く行かないであろう事は、経済オンチの私にですら容易に想像が出来ましたし、
(3党合意を遵守したという名目を立てても、社会保障改革が手付かずでは片手落ちなので)
第3の矢とされる成長戦略が、最も難しい課題とは言え、まるで中身が無かったですからねえ。
その間、韓国や台湾にはドンドン追いまくられ、中国には追い抜かれた上に突き放され、
世界における日本の存在感が、ここまで墜ちてしまおうとは・・・・
もちろん、それは安倍政権だけの責任では無いですし、政界以上に財界の責任なのですが、
「Japan as No.1」の時代を知ってる世代としては、この日本の急落が本当に寂しく、
「嫌韓反中」と「日本すごい!」で現実逃避している現状が、ただただ虚しいんですよね。
状況が苦しいのは確かなのでしょうが、それでも日本には底力が残ってると信じているので(泣)。

・・・って、こんなにダラダラと、安倍政権について語るつもりは無かったんですけど(笑)、
やはり、それだけ8年間に及んだ政権が長かったって事なのかな?
まあ出来れば、残る任期の1年を最後まで勤め上げた上で、
今回の一連のコロナ対応も含めて、「安倍政権の仕事」として記録して欲しかった所はあります。
この後、また1年やそこらで首相の座をたらい回しにでもなれば、
どの政権の仕事であり、どの政権の責任だったかが、あやふやになってしまいますので。
それこそ麻生副総理なんて、自らの政権が犯したリーマン・ショック対応の失敗まで、
全て、それを引き継いだ民主党政権の所為にしてますからねえ・・・・
で、そんな人物が今回のコロナ禍では財務大臣として、こんな指揮を執っていると(苦笑)。
前回の失敗を踏まえて、今回はそれを活かして積極的になる所か、
前回の失敗がトラウマになって、今回は更に消極的になってる気がします。
そして本音を言えば、ワンポイント・リリーフであれ何であれ、
麻生本人としては、もう1回 総理大臣の職を務めたかった所でしょうけど、
まあ、これに関しては、総理から直々に託される展開ならまだしも、
さすがに、自分から後継候補として手を挙げるまでは行かなかったみたいですね(笑)。

と言う事で、ここからが、ようやく本題なのですが、
この急遽の辞任を受けて、次の総理大臣は誰になるんですかねえ?
個人的には、あまり政局とかって関心が薄いんですけど、
さすがに8年ぶりの事なので、自分でも意外なほどに結構気になってます(笑)。
ただ、8年も経つと、ネットの状況も随分と様変わりしていて、
「誰が総理になるか?」という客観的な予想ではなく、
「誰になって欲しい/欲しくない」という主観的な主張ばかりが溢れていて、
派閥事情とか、政局とかに疎い私には、正直サッパリ状況が解らない・・・・

とりあえず、当初からの予定通り順当に行けば、
岸田に禅譲して、安倍は影響力を残し、麻生は大宏池会構想に邁進という感じで、
それと同時に、安倍&麻生的には「石破だけは絶対にダメ」って所だったのかな?
ただ、これだと岸田の政権基盤があまりにも脆弱な上、そもそも国民的な人気も無いので、
結局は1年限りの短命政権に終わり、逆に石破的には衆院選を控えた1年後に好機アリ?
という見立てもしていたのですが、出馬に慎重だった菅が立つとなると、状況は一変?
二階として、とにかく自分の幹事長ポストが続投できるなら、総理なんて誰でも良い訳で、
そんな二階と菅が手を組んだとなれば、岸田も正直厳しい所・・・・
もちろん、変わらずに細田派と麻生派が岸田を推すなら、最有力候補ですけど、
安倍政権を支えた面々が、岸田と菅で割れてしまえば、石破を利する事になりますし、
たとえ石破が勝つ展開にはならなくても、割れて亀裂が入るのは望ましく無いですからねえ。
そうなると竹下派とかも含めて、岸田を見捨てて、一挙に菅推しに流れるのかなぁ?

更に状況が変わる事があるとすれば、河野が立つ事で、菅を推す面々が割れる展開ですけど、
それはそれで不義理な気がしますし、本当に河野が勝てるかとなると微妙な所で、
ここで変に菅推しの面々が割れるよりは、一緒に手を取り合った方が得策な気がします。
菅だって もう71歳なので、河野や小泉あたりは政権の重要ポストに就けて経験を積ませ、
次を狙う世代として育てる格好にすると。
麻生&安倍としても、河野&小泉は、自分が仕えた親分の息子ですからねえ。
この辺が次世代候補として取り立てられるのは、決して悪い展開では無いでしょうし。
こう考えると、意外とすんなり、菅首相誕生で決まってしまうのかなぁ?
菅側近の河井&菅原が、政治とカネの問題で大臣を連続辞任した上、
安倍総理との関係にも隙間風が吹き出した時には、菅総理の目は消えたかと思ったんですけどね。

まあ個人的には、もうここまで自民党のネトウヨ化が進む現状にある中で、
稲田がどこまで票を取れるのか? 本当に総理総裁にまでなったどうなるか? とか、
興味本位で見てみたかったんですけど、どうやら立候補に必要な推薦人すら集められない様子。
つい最近、自民党内の靖国参拝グループも、夫婦別姓を巡って対立し始めたようですし。
ネトウヨという表現を使うと、あれこれ言われそうですけども、
実際、昭和の自民党を知ってる世代からすると、今の自民党はもう本当に別の政党ですし、
戦前の保守と、戦後の保守と、平成の保守でも、それぞれ別物ですからねえ・・・・
そういう意味では、これから登場するであろう「令和の保守」ってどんな感じになるのかなぁ?
それこそ平成時代の保守というのは、冷戦の終結と共に始まった新しい保守ですし、
丁度そこにインターネットの普及が重なって、文字通りにネット右翼の誕生となったのですが、
これから組み込まれるであろう、令和の時代を象徴する新たな社会文化となると・・・AIとか?(笑)

まあ、ともかく、時代が変われば「保守」したい中身も変わってきますからねえ。
それこそ夫婦別姓にしたって、東アジアでは伝統的に夫婦別姓だった訳で、
日本が夫婦同姓に変えてから、まだ百年そこそこだと考えれば、
どこを基準に考えるかで、その答えだって変わってきますし。
ただ多くの人の場合、保守とかどうとかに関係なく、無意識の内に、
自分が育った幼少期の世界の価値観を、絶対的な基準としているケースがほとんどでしょうか。
そう考えると、今の社会的価値観が、数十年後の保守の価値観になるって事なのかな?
今や日本の新生児も、30人に1人は外国人の親を持つような時代ですし、
テレビでは普通にハーフ・タレントや外国人タレントが活躍して、
クラスに1人はハーフの子がおり、日本代表にも外国ルーツの選手がいるのが当たり前だと、
この辺の保守としての価値観も、今後は意外と変わってくるのかも知れません。
それこそ歴史的に振り返れば、戦前の大日本帝国なんて「多民族国家」だった訳ですから。

・・・って、いつもの如く、話が脱線しまくりでしたけど、
以上、「誰が次期総理になるのかな?」というのが本題でした(笑)。
いや本当、詳しい方が居られたら、どんな状況なのか教えて戴きたい所ですし、
政治に限らず、議論が行われてる場所って、今のネット上に有るなら知りたい所ですね!!
ぶっちゃけ、時間が経つのを待てば、結果なんて自ずと出てきますから、
事前にあれこれ考察する需要は乏しいのかも知れませんけど、
私自身は、そういうのが好きな人種なものでして・・・(苦笑)。


[23342] 菅新総理、誕生へ返信 削除
2020/9/15 (火) 20:48:42 徳翁導誉

> > それにしても最近の首相は、明らかに体調不良ですよね・・・・
> > 第1次内閣の時も、ストレス性の病気で退陣に追いやられましたし、
> > 政権交代で返り咲いて以降は、ストレス回避の為に「忖度」が始まった部分もあるのですが、
> > 周囲の人間は忖度してくれても、さすがにウイルスは忖度してくれませんからねえ。
> > 総裁任期は来年の秋までありますけど、新型コロナの終息は一向に見えませんし、
> > このままストレスが貯まり続けると、1年先まで保たない可能性もあるかも知れません?

> いや〜、それにしても、約8年続いた2度目の安倍内閣が、
> こうもアッサリと、突如として終焉してしまうとは・・・・
> この急遽の辞任を受けて、次の総理大臣は誰になるんですかねえ?
> 個人的には、あまり政局とかって関心が薄いんですけど、
> さすがに8年ぶりの事なので、自分でも意外なほどに結構気になってます(笑)。

投稿の直後、一気に勝ち馬に乗る動きが出来て、
総裁選が始まる前から、アッと言う間に大勢は決し、
菅新総裁の誕生、そして菅新総理の誕生へという流れになり、
結局、個人的にも、前回の投稿時がテンション的にピークでした。
(文字で菅内閣だと、菅義偉なのか、菅直人なのか、解りませんね・笑)

さ〜て、この新政権はどれくらい続くんでしょう?
福田政権の時も、官房長官としては評価が高かったものの、1年しか保ちませんでしたし、
衆議院の任期も残り1年ですから、全ては解散のタイミング次第なのかな?


[23335] Re5:納豆と醤油&政治と哲学の話(前編)返信 削除
2020/9/8 (火) 17:35:46 マンネルへイム

▼ 徳翁導誉さん
> ▼ 白米の栄養素について
> > > 文字通りに「主に食べる食糧」という意味での主食は、もちろん世界中にもあるのですが、
> > > パン食の国とかであっても、メインは牛肉という感覚の地域もあるなど、
> > > まあ基本的には、「有るモノを食べる」というのがスタンスであり、
> > > 日本人とお米のように、特別な関係にあるのは珍しいとは聞いています。
> > > そして何より、泰平の江戸時代において、石高制が採用された事で、
> > > 全ての基準が米となり、日本人の米に対する特別感が高まった気はしますね。
> > > 実際には農民なんて、戦後くらいまで、白米を常食していた訳でも無いでしょうに、
> > > それでも白米が特別視されるのは、米が全ての基準である上、憧れの存在だったからかと?
> > > 逆に言うと おかずも、戦後くらいまでは、そこまで頻繁に食べられて無かった印象。

> > 関係のある話かは分かりませんが、漫画「仁」で脚気が「江戸病」と言われていました
> > 地方の庶民は玄米を食べるから脚気にならないが、江戸の庶民は白米を食べてるから脚気になる、みたいな。
> > これはつまり、江戸時代までは米だけで栄養を採って、おかずも殆ど常食されていなかったということでしょうね。

> はい、「一汁一菜」なんて言葉がある通り、
> 江戸時代・・・というか、地方だと戦前くらいまで、
> 麦飯に味噌汁と漬け物、そして時々焼き魚というのが一般的だったかと。
> ここまで、おかずのバリエーションが豊富になったのは、明らかに戦後になってからですね。
> 米というのは、必要な栄養素をほぼ含んだ食材であり、
> それを玄米のまま、麦や大豆(味噌)などと一緒に食べれば、それで過不足が無いんです。
> 日本食の弱点を挙げるとなると、塩分がちょっと多い事かな?
> まあ、あとは見た目的に、貧相な膳ではあったんですけどね(笑)。
>
> ただ、米と大豆だけで必要なエネルギーを得ようとすると、
> それこそ、かなりの量を食べなくてはならなくなります。
> 明治になり、徴兵令が実施された際、その売り文句は「白米1日6合」でした。
> 今風に言うと、1日でご飯茶碗12〜13杯分ですから、相当な量です。
> 逆に言うと、日本人の米消費量の減少というのも、パン食の普及以上に、
> おかずの充実によって、1回に食べる米の量が大幅に減った事が大きかったりします。
> その一方で、今の高校球児とか、身体が途轍もない仕上がりになってますけども、
> 身体作りの為に、トンデモない量の米を食べさせられる為、
> 今では練習よりも、食事の方が地獄・・・なんて事態に陥っていますね。
> トレーニングを行い、エネルギーを補給すれば、確かにデカくはなるのですが、
> 短い学生期間で結果を出す為に、無理な身体作りをさせられている面もあります・・・・
>

私の友人に二人ほどスポーツに力を入れている高校に通っている人間がいましたが、
二人共口を揃えて「食事が大変だ」と言っていました。
細かい分量はもううろ覚えですが、おにぎりのノルマ?みたいのがあって、それを毎日休み時間中に達成するのが非常に大変そうでした。
いやはや、野球もスポーツも好きではありますが、こういう話を聞くと運動部の事は好きになれませんねぇ……。

全員がそうとは申しませんが、一部の指導者は自分が教え子の人生に一定の責任を有していることを自覚していないように思えます。
「聖職者」とも言われる教職とはいえ、一々教え子の人生に責任を感じてはいられないというのは分かりますが、
それなら教え子に干渉して人生を左右するような決断をさせるようなことや、10代後半の最も多感で重要な時間を浪費させるようなことはしないでいただきたいですね。
平均値を取った時に、民主主義国家日本において最も民主主義的ではなく、人権が無視され個人を蔑ろにされる集団が運動部だと私は確信しています。
勿論、「平均値」であって、そうではない運動部も多々あるとは思いますが……って大分脱線してしまいました。

> って、話題が逸れてしまいましたが、それだけ米は栄養豊富という事です!!
> ただし、玄米を白米にしてしまうと、ビタミンB群などが削られる為、
> おっしゃられる通り、それで脚気になる事を「江戸わずらい」と言ったりしました。
> 参勤交代で江戸に行くと罹り、故郷に帰ると治る病気だったので。
> これがビタミンBの不足により起こる事は、明治から大正に掛けて、ようやく解明され、
> その大きなキッカケとなったのが、日露戦争における陸軍と海軍の患者数の差でした。
> 森鴎外を始め、脚気の細菌説を採っていた陸軍は、白米1日6合の謳い文句もあり、
> 白米食を押し進めて、多くの患者と死者を出す事となります・・・・
> 一方で海軍では、同じくビタミンC不足で起こる航海の病「壊血病」が知られており、
> パン食や麦飯を導入する事で、兵士には不評でも、患者数を大幅に減らす事に成功しました。
> そして日露戦争後、化学者の鈴木梅太郎が、米糠からビタミンB1の抽出に成功!!
> 日本語で発表された為、世界的な影響は皆無でしたが、これは人類初のビタミン発見だったんです。
>
> ちなみに、この病気が江戸で起こった理由は、江戸が豊かだっただけでなく、
> 石高制の中で、江戸に多くの白米が集まり、そこで換金されてたからですね。
> 米のままでは経済は回せませんし、100万都市の江戸は多くの人口を抱えており、
> 全国から集まった白米が、江戸の市中で消費されていったと。
> つまり、徴税や換金用だから白米に加工された訳で、普通に食べるなら玄米のままで良く、
> また一説では、ビタミンBを含む蕎麦の普及は、脚気対策の側面もあったとか?
> でもまあ結局は、「銀シャリ」なんて言葉があるくらい、白米への憧れは強く、
> だからこそ、江戸っ子の白米信仰を強めた側面が大きいのかも知れません。
>

白米が一種のステータスになっていた感じですね。なるほど。

> > 特定の食物が原因で何度も暴動が起こった国って他にあるんですかね?
> > 「飢饉」が原因と言えばありふれているんでしょうけど。

> それこそ、日本が稲作に偏ってた証なんでしょうね。
> 江戸時代は米が全ての基準でしたから、稲作に適さない地域の藩でも、
> 無理して米を作ってましたし・・・・
> 逆に言うと、もっと多様な農作物に溢れていたら、
> 江戸時代に起こった大飢饉も、ある程度は被害を低く抑えられたのかも?
>

うーん、他のアジア諸国でもそこまで稲作一辺倒の食糧事情だったら分かるんですけど、多分そうではないですよね。
日本人は何故ここまで稲作に傾倒したんでしょうね。

> > > > > それにしても、前出の10年前の雑談もそうですが、
> > > > > 同じ話を繰り返してるのは、私が成長してないのか、加齢で物忘れが激しいのか・・・・

> > > > いやいや、もっと単純な話で、私は殆どレスしないですけど、
> > > > 管理人様は山ほどレスしているからではないでしょうか?
> > > > 私にしてみれば数少ないレスの一つですが、管理人様からすると山ほどあるレスの一つですもん。

> > > いや〜、実を言いますと、十数年前の掲示板での雑談内容とかも、
> > > 私は意外と覚えてるタイプだったりするんですよ!?(笑)
> > > 感情が絡んだり、頭を働かせたりした内容の記憶は、4〜5歳頃のモノでも鮮明に残ってますし。
> > > 逆に言うと、今回挙がった大豆発酵食やトリエンナーレの話題は、私も雑談キッカケなので、
> > > マンネルヘイムさんのハンドル名と共に、今後もずっと覚えてると思いますよ(笑)。

> > それは嬉しいですね。7〜8年目にしてようやく管理人様に認知していただけました(笑)
> > 管理人様と雑談という形で話したのは今回の話と前のパスタの話くらいですから、当たり前ですけどね。
> > ただ、割と掲示板はしっかり見ている方で、他の方と管理人様の雑談もちょくちょく拝見していました。

> それまでも、別に認知してなかった訳じゃないですよ(笑)。
> まあ、「マンネルヘイム」というハンドル名自体が、
> ソ連との冬戦争を戦ったフィンランドの英雄 そのままの名前でしたので、
> 早くから記憶には残った一方、個性の特定は却って邪魔をした感じだったかな?
> 「この人は、こういう性格」と掴むには、やはり独自の固定ハンドルが有効ですし、
> そして何より、事務連絡とかよりも、雑談の方が断然情報量が多いと。
> 昨今のリモート・ワークとかでも、何気ない雑談が出来ない事が、
> 意外と支障になってるとも聞きますからね。
>
>

今思うと畏れ多いハンドルネームを名乗ったものだと思うのですが、
当時、「自分と一切関わりのないハンドルネーム(間違っても特定には至らないハンドルネーム)」かつ「忘れないハンドルネーム」を名乗ろうと考えた結果、
このサイトに辿り着くまでの過程で触れた冬戦争のフラッシュ動画から名前を頂くことにしました。

> ▼ 愛知県リコールと大阪都構想の住民投票について
> > 特に親学って何なんでしょうね?
> > 特定の生き方を好む男性と特定の生き方を選んだ女性以外の個人を個人として認めない思想ですよね、あれ

> まあ、ああいうのは「ゲーム脳」とかと同じで、
> まず先に、自分たちが欲する結論があって、
> それを正当化する根拠みたいなモノが、後から作られる感じですからね。
> ですから、「自分は正しい」と思えれば、それで十分な訳で、
> それが「本当に正しい」事なのかは、特に関心が無いモノなんだと思います。
> 正直、個人が勝手に行う分には、好きにしてくれって感じですけども、
> それを政治的に世間にも広めようとする所が、面倒な所ではありますが・・・・
>

日本の教育政策は客観的な統計に基づいていないとよく指摘される所です。
「親学」なんて代物が政治家の間で平気で語られるのは、
教育政策が個人個人の「教育論」で議論されている土壌が原因でしょうかね。

> > > その事以上に、この件で気になっているのは、前回の投稿後、
> > > にわかに「大村知事のリコール運動」が勃発した事ですね!!
> > > しかも発起人が、高須克弥・百田尚樹・武田邦彦・竹田恒泰・有本香という実に香ばしい面々(笑)。
> > > 最初は理由を、コロナ問題への対応と、その税金の使い方を問題視していたはずなのに、、
> > > やはり結局の所は、あいちトリエンナーレの件に集約されてきましたね。
> > > 予想通りの展開とは言え、本音が出るのがあまりに早い!?

> > なんか「日本の為に最期の御奉公を」みたいなことを仰っていましたが、
> > 毎度思うのですが彼等がそこまで躍起になって奉仕しようとする「日本」って一体何なんでしょうね?

> まあ、ここでいう日本とは、「国民の集合体としての国家」でない事は確かですね。
> 高須院長がそうかは別として、最近よく言われるのは「自分と国家の同一視」です。
> サブカルの世界では、90年代後半から00年代に掛けて、
> 主人公と周辺の小さな関係が、中間にある社会を飛び越え、大きな世界の危機と直結する、
> いわゆる「セカイ系」と呼ばれる作品群が流行しましたけども、
> 昨今の国家観というのは、このセカイ系の愛国心版なんだと思うんです。
>
> 本来で言えば、自分や周辺の他にも、1億人以上の日本国民が居るのですが、
> そうした存在をすっ飛ばして、直接 日本国と繋がってしまうと。
> ただ、そこには多様な国民は存在しませんから、自分の価値基準と一体化した日本像になります。
> なので、自分と合わない意見に対しては「日本から出ていけ」という態度になり、
> また、ネット上で同意見ばかりに囲まれていると、自分の意見こそ多数派だと疑う事がない。
> 特に最近のAIは優秀なので、自分が欲しい情報ばかりを与えてくれますからねえ(苦笑)。
> 注意しないと知らない内に、自分にとって都合の良い情報に囲まれる状況になってしまいます。
>

そうですね。私はあまりニュースサイトを見ないのですが、やはり都合の良い情報に囲まれたくないという思いからですね。

> > > まあ、それはそれで別に構わないのですが、愛知県知事をリコールするには、
> > > 2ヶ月間で、県民86万人の署名&捺印が必要なんですけど、実際どれくらい集まるんでしょ?
> > > とてもじゃないですけど、リコールが成立する数なんて集まらないと思いますけど、
> > > どれくらい集まるかというのは、正直ちょっと興味はありますね(笑)。

> > ここが一つの分水嶺ですねぇ。この悪辣であるか、愚鈍である人々の行動によって全国の政治家に対し、
> > 負の委縮効果が発生している事だろうと思いますが、この上このとち狂ったリコール運動が成立だけでもしてしまうと、
> > もうまともに国民を代表して行政を統括しようという政治家は居なくなるんじゃないかなぁ。

> う〜ん、個人的には、そんな大層なモノとは感じてません(笑)。
> リコール運動自体は、憲法や法律で認められた、歴とした国民の権利ですし、
> 現在、愛知県以外にも、カジノ誘致に絡んで横浜市長へのリコール運動が起こっています。
> それに都道府県や政令市の規模だと、リコール成立の条件を満たすのが、ほぼ非現実的です。
> この規模でリコールが成ったのって、2011年の名古屋市議会解散くらいじゃないですか?
> それこそ、成り行きを粛々と見守れば良い訳で、成立が非現実的な以上、
> これらもまた政治的パフォーマンスと考えれば、下手に騒ぐだけ彼らを利するだけです。
> 行き過ぎた行為があれば、社会的には勝手に自滅して行くでしょうし。
>

確かに……成立しない公算が高いというのは同感ですが……。
政策的な反発でのリコールでは無く、行政権が行政の本分を果たした結果としてのリコールというのは
各首長に与える動揺も大きいのではないかと思いました。
果たして何票集まりますかね……。

> それと、日本政治の分水嶺という意味では、その時期はとっくに過ぎたかな?と・・・・
> 旧民主党は既に勝手に自壊しましたが、自民党だって信頼をもう失ってますし、
> このまま既存政党への不信感が高まり、ポピュリズムの台頭を許せば、
> 右に左にへと極端な意見に揺さぶられ、外国と衝突して一丁あがりと。
> 正直、今ここから政治的に好転するシナリオを、私はまるで思い描けません(泣)。
> 逆に質問となりますけど、好転するシナリオって何か浮かびます?
>

思い浮かばないです。
ただ好転する条件として漠然と考えているのは、中国との関係でしょうか。
そう簡単な話では無いとは思うのですが、日本がアジアの大国であろうとすることを諦め、
中国がアジアの大国であることを認められれば、中国との結びつきが強まり多少は経済が好転する余地もあるのかな、と。

アメリカではトランプに代わってバイデン氏が大統領に就任するのではないか、と言われていますが、
そうなれば米中の貿易戦争も多少は落ち着くのではないでしょうか?
落ち着く、とは言っても完全に収まるとも思えないので、そこで日本が中国に接近する余地も生まれてくるのではないかなと。
今は民主党・共和党問わず経済的な反中傾向が強いそうなので、そううまくはいかないかもしれませんが……。

> > 維新支持者って考えると割と大きい一握りなのかもしれませんけど、
> > 大阪府民とか、国民って観点で見ると、大多数は「どうでも良い」でしょうし、
> > 支持する一握りと同程度の反発もある訳で……。

> 維新支持者だからと言って、必ずしもリコール賛成派では無いでしょうし、
> 大阪中心の地域政党である維新は、愛知県に支持基盤を持っておらず、
> それに何より、維新が党としてリコール運動に乗った訳では無いですからねえ。
> この件で維新以上に影響があるのは、名古屋の河村市長が運動に乗った事です。
> 何だかんだ言って、名古屋での河村人気は、それなりに高いので。
> とは言え、積極的にリコール賛成派になるかとなると・・・・
> ただ1つ言えるのは、愛知県と名古屋市が敵対しても、地元に何の得も無い事です(泣)。
>

仮定の話として、リコールが成功したら誰が大村知事の対抗馬として次の選挙に出馬するんでしょうかね?
河村さん自身か、その支持者とか?昔、確か専決処分を濫用して鹿児島の方で市長のリコールが成立しましたが、結局再選されてましたよね。

> > > あと、それに加えて、大阪府の吉村知事まで「応援します」と参戦したのには、
> > > 正直言って、思った以上に軽率な政治家だなあ・・・と、評価を下げましたね。
> > > また、大阪維新の会としても、予定通りに実施されるのであれば、
> > > この秋にも再び「大阪都構想」の賛否を問う、重要な住民投票がある訳で、
> > > そんな大事な時に、こんな無駄な揉め事へ感情的に参戦するなど、
> > > 「何を考えているんだか?」と、本当に思ってしまいました。

> > 吉村知事もこの集団に支持を表明した事については流石に松井市長から苦言を呈されたようで。
> > 私も軽率というか、偉そうに言わせていただくと世論の見極めが甘いなぁと。
> > わざわざ吉村知事があの場面であのセリフを言わないといけない理由はないですし、メリットも無いですよね。
> > まさしく管理人様の言う通り「無駄に敵を作る」だけの話ですし。
> > それで「吉村知事大丈夫か?」と思ってたら派手にやってくれましたね。
> > 「うがい薬がコロナに効く」は目を疑いました。

> ハハハッ、やはり あのイソジン会見にはビックリしましたよね!?
> 維新の会ならぬ、イソジンの会とか揶揄されてますし(笑)
> 会見のニュースを初めて聞いた時に、私もここでの一連の話とリンクして、
> 「ついに目立つ形でヤラかしたか」と思いましたからねえ。
> 「吉村さん、頑張ってるなぁ」と、何となく支持してた人たちも、
> さすがに このヤラかしには、否定的に捉えてる人も多いかと思います。
> しかも今回は、松井市長まで同席しちゃってますからねえ・・・・
> 愛知県のリコール云々した影響は微少でも、こちらは結構大きいんじゃないでしょうか?
> 少なくとも、都構想の住民投票でプラスに働くとは、全く思えません!!
>
> あと、緊急事態宣言中は、あそこまで槍玉に挙げていたパチンコ店ですが、
> これだけ市中感染が広がる中、パチンコ店でクラスターは発生しているのでしょうか?
> 結局の所、1にも2にもパフォーマンス政治なんでしょうね。
> そしてヤラかしても、素直に「ごめんなさい」とは言えないと。
> まあ、それくらい面の皮が厚くないと、サラ金の顧問弁護士とか出来ないでしょうけど(苦笑)。
>
> そして、これまた案の定、高須院長からの援護射撃が!!
> もう、これって絶対、もしも同じ事をしたのが大村知事なら、
> ボロクソに叩いてる絵が、安易に想像できちゃうんですよね(笑)。
> 結局は、医者としての立場より、個人としての好き嫌いを優先していて、
> それでいて、その事に全く無自覚であると・・・・
> でもまあ、それはそれで、本人自身は幸せなのかも知れませんね?
> 振り回される周囲の人間は、堪ったものじゃないでしょうけど。
>
>

話はやや変わりますが、このイソジン騒動を受けてメディアがどう動くか見ていましたが、
あんまり吉村さんを批判しない感じですよね。橋下さんが露出して積極的に庇ったのもあると思いますが……。
橋下さんに古館さんが丸め込まれているのを見て、メディアの人たちもやはり人間だなぁと感じました。
人気のある政治家の批判は出来ませんし、橋下さんが「あれは確かにやり過ぎだった」とか出鼻を挫いてきたら何となく責めるのが悪い気がしちゃうんでしょうね。

> ▼ 殺人の否定と自由について
> > > > > あと、マンネルへイムさんの年代だと、ご存知無いかも知れませんけど、
> > > > > 「なぜ人を殺してはいけないのか?」というのは、
> > > > > 1997年の事ですから、今から23年も前の話なのですが、
> > > > > 知識人を中心に、メディアを騒がせたフレーズだったんですよね。

> > > > 「何故人を殺してはいけないのか?」で最初に思い出すのはドラマ「相棒」のエピソードですね。
> > > > 自分なりにその問いに考えてみるきっかけにはなったと思います。
> > > > 結局、その時に出した答えをずっと覚えていますしね。

> > > ちなみに、マンネルへイムさん的には、どんな答えに至ったんですか?
> > > 差し支えなければ、ちょっと伺ってみたい所ではありますね。

> > 何故人を殺してはいけないのか?という問いに対しては
> > 「他者の自由を侵害するから」と答えます。
> > これだけでは説得力もないし、よく分からないでしょうから、
> > どうしてこういう答えになるのか説明します。
> >  (中略)
> > ……と長々と書いていて思ったのは、「殺しなさい、ただし君も殺される」というのはまさしく至言といいますか、
> > 本質を突いているな、と。
> > ただ個人的には「殺されたって良いさ、殺してやる」という逃げ道を封じたいと思いました。

> え〜と、この場合、「人を殺す自由」とかって、どう処理されるんでしょ?
> 「なぜ人を殺してはいけないのか?」というのは、まさにそういう話ですよねえ。
> 何だか、極端な話をして、煙に巻いてるような印象を受けるかも知れませんが、
> 例えば江戸時代までの日本には、仇討ちという「人を殺す権利」が法的に存在しました。
> つまりは、人を殺す権利というモノを、世間の方も容認していた訳ですね。
>

江戸時代までの社会では万人に平等な権利が与えられていた訳では無く、それについての議論も深まることは無く、
今改めて「人を殺す権利」について考える時に、かつて「人を殺す権利」が存在したことはそれが妥当であったかどうかの検討対象にはなり得ると思いますが、
今「人を殺す権利」を肯定する根拠とはならないと思います。
仇討ちについて考えると、「何故尊属の敵討ちは認められ、卑属の敵討ちは認められないのか」等、今の自由主義的価値観から検討して妥当ではないと考えられる点が多いと私は考えます。

かつての儒教的価値観では論ずるまでも無く正しい事だったと思いますが、
少なくとも私の立論においてそのような価値観は否定され、人間にとって至上の価値を「自由」と置いています。
その立場からすると、「人を殺す権利」は万人に平等にそれが認められるか、万人に平等にそれが認められないか、答えは二択になると思います。

> では、「人を殺す自由」に関しては、どうでしょうか?
> 「そんな自由など、そもそも存在しない」と、頭から否定してしまうのは簡単ですが、
> 実際の所、そうした価値観が存在しないと言う訳ではありません。
> これはただ単に、「殺されない自由」を支持する人数が、
> 現状、殺す自由よりも、圧倒的多数であるからという話であり、
> マンネルへイムさんの言葉を借りれば、衝突する自由権の結果と言っても良いかも知れませんね。

少し違います。私は今「殺されない自由」を支持する人が多いからそれが正しいと言っているのではありません。
ロールズの考えにかなり影響を受けているのは自覚していますが、
要は、仮定の話として人間が無知のヴェールの中にあるときに、殺す権利と殺されない権利を比較してどちらを選ぶかという話です。
無知のヴェールの中にありますから、自分が軍人か、プロレスラーか、大学生か、赤ん坊なのか、それすらも分かりません。
そんな状況で殺す自由、奪う自由、騙す自由、そんなものを肯定できるでしょうか。肯定できないとすれば、それらを否定する方向に合意が形成されます。
その形成される合意、それこそが最も普遍的に近い価値観であるはずです。

> とは言え、これもあくまで「現状」であって、常に普遍的な価値観であるとは限りません。
> 例えば独裁政権下において、不当な犯罪も裁かれない世の中であったとします。
> この場合、「殺されたって良いさ、殺してやる」というのが、本当に否定されるのでしょうか?

先程、人を殺す権利と人に殺されない権利を比較して人間は後者を選ぶとしました。
しかし、最初からその選択の余地がなければ、つまり、人を殺す権利と人に殺されない権利が不可分のものであれば、結論はやや変わります。
「正当防衛」と「緊急避難」、これが許されることに関しては、恐らく無知のヴェールの中に居る人々の間でも合意されるでしょう。
人を殺さなければ、人に殺される、そういう状況に置かれたときも殺人は否定されるのか?
否定はされます。ただし、命を守ろうとしたことに関しては肯定されます。法的に言えば、違法性が阻却される、という事です。

無知のヴェールの下に置かれる時点で、仮定は排斥されると思いますが、
仮に抽象化して、「法の庇護が無く、殺人を肯定しなければ生きていけない」として、肯定する方向で合意が形成できるでしょうか。
恐らく、自身が殺される側である危険性から、合意は出来ないでしょう。
では「法の庇護が無く、殺人を肯定しなければ殺される」としたら、肯定する方向で合意できるでしょうか。
恐らく、自身が殺さなければ殺される状況にある危険性から、合意に至れるものだと思います。

先の仇討ちの例と絡めて具体化すると、こうなります。
母を殺した男がそのまま襲ってきた場合、抵抗の結果として殺人が発生してしまう事はやむを得ないでしょう。
母を殺した男がそのまま去った場合、それを追いかけて殺すことは許されないでしょう。
母を殺した男を、政府が裁かなかった場合、その政府に反抗し独裁者を殺害することは、法の庇護を回復し、自身の命を守る為に限定的に許される余地もあるでしょう。

> また、それ以外にも、死刑執行や犯人の射殺、軍事行動での敵兵殺害など、
> 「公権力による殺人」というのも、どう処理されているのでしょうか?
>

死刑執行による犯罪抑止効果が確認できない現状で、死刑制度を採用していることには忸怩たる思いもあります。
全ての犯罪を、正しく立証し、刑罰を科すシステムが完成していない現状で、死刑制度を採用している事については、危機感を抱いています。
勿論、私も例えば闇サイト殺人事件のような話を聞けば憤りを覚えます。死刑を求める遺族の言葉を面と向かって否定はできません。
しかし、やはり論理で考えると、死刑制度はどうしても正当化できないんです。
犯人の射殺については公権力かどうかではなく、やはり正当防衛・緊急避難にあたるかどうかが問題になると思います。

「軍事行動について」これが非常に難しい問題です。
攻撃側と防衛側、加害者側と被害者側、そう簡単に色分けが出来る戦争は本当に僅かです。
東京裁判ではこの問題が顕在化しましたね。
ただ、このような複雑な問題を考える上ではやはり、原則に立ち返るべきです
「人を殺す権利」は存在しない。許容されるのは正当防衛・緊急避難の場合のみ、
そう考えると、極々限られた場合でしか軍事行動による敵兵射殺は許容されないでしょう。

> その他に、最近の事件で言えば、「ALS患者への嘱託殺人」がありましたけども、
> これなどは「殺される自由」とも言える問題ですよね。
> これはこれで難しい問題なのですが、まずはその前に、
> 嘱託殺人や安楽死処置も、殺人である事には変わりませんけど、これはどうなんでしょ?

正直、前のレスで踏み込むかどうか迷った点です。やはり問題ですよね。
私の場合、嘱託殺人・安楽死処置というよりはもっと単純に「自殺」として頭においていました。
つまり、「自分を殺す権利」はどうなのか?と。

私としてはこの問題を、「殺す権利」とは別の問題に分けて考えたい所です。
つまり、「死ぬ権利」です。……私は社会的要請として自殺幇助や自殺教唆が処罰され、
自殺行為が一定の抑止を受けることには賛成ですが、どうしても自殺行為自体を誤りとは言えないのですよね。
どういったらよいのでしょう……自殺に賛成している訳ではありません。むしろ、目の前に自殺者が居れば全力で止めようとするでしょう。
ただ、仮定の話として、自殺の悪影響(念頭に置いているのは人身事故でのダイヤの乱れとか、事故物件化での資産価値の低下とか)が一切ない状態で、
「死ぬ権利」を行使することは否定されないのではないか。つまり「死ぬ権利」はあるのではないか、そう思う事もあります。

> 正直な話、「逃げ道を封じたい」という心情はよく解るのですが、
> それを入れようとする事で、却ってあちこちに齟齬を来してしまう気はするんですよね。
> そして最後に、次第に身体の筋肉が動かなくなるALS患者に対して、
> 「患者が死を望むなら」と、安易に尊厳死を持ち出す意見も多いのですが、
> 実際の所、筋肉が動かなくなっても、五感や頭の方は正常だったりしますし、
> 延命治療を選択しない患者が8割いる一方で、
> 本心を言えば、生きていたい患者も8割いるそうなので、
> 現実的には、「死を選んでいる」というよりは、「死を選ばされてる」現状があると。
> そういう意味では、ALS患者を国会に送り込んだ れいわ新選組には、
> 賛否両論な意見が寄せられましたけども、この件に関して、当事者として、
> 「死ぬ権利よりも、生きる権利」を訴えた時、その価値があったと感じさせられましたね。
>

嘱託殺人や安楽死処置に関しては上に書いた死刑制度に賛同できない理由と同じような理由で、
軽々に賛同は出来ない所です。「死ぬ権利より、生きる権利」これは非常に重要な観点だと思います。
私には「死ぬ権利」を否定できませんが、そうだとしても「生きる権利」を無視しては進められない問題です。

> > 大前提として、人間はだれしも自由に生きたいという願望を抱いているとします。
> > 勿論、政治的な姿勢として自由権に制約を加える方向性を好む方も居ますが、
> > そのような方も、自らの希望として自由に制約を加えたいのであり、
> > 誰かからいきなり自分の意に沿わない形で自由に制約を加えられるのは望まないでしょう。
> > ここでいう自由とは何かをしたいと思う人間の気持ちそのものと言って良いでしょう。
> > 「自由」といいつつ憲法13条でいう幸福追求権が一番近いのかな。
> > ここまで自由を広く捉えるのであれば、人間にとって、
> > 「自由」とは最も価値のある至上の存在である、と断じても反論は無いのではないでしょうか?

> う〜ん、そもそも論として、そこまで「自由」を、
> 至上の価値として、大前提にしちゃって良いんですかねえ?
> アメリカやフランス的な価値観としては、そうなのかも知れませんけど、
> それが人類全体の普遍的な価値観であるかは、正直、甚だ疑問ではあります。
>
> 自由というのは、一面においては熾烈な競争を強いるモノであり、
> 自由至上主義(リバタリアニズム)では、弱者を救済する富の再分配さえ否定されます。
> 究極的に言うと、自由と平等は相反する価値観ですからね。
> 特にアジアの価値観において、「自由」というのは至上な存在どころか、
> 「身勝手さ」という面で、ネガティブに捉えてきた歴史があります。
> 日本人にしたって、自由という価値観を尊び始めたのは明治の文明開化以降であり、
> それがGHQの占領統治で更に深く植え付けられたものの、本当の根っ子の部分はどうなのか?
> 例えば、「中国も豊かになれば民主化する」という見方にしても、
> それは欧米人が自分たちの価値観で見ているからで、本当にそうなるのか否か?
> 自由よりも、平和や豊かさを優先したって、別に不思議は無いですからね。
>
> そういう意味では、「幸福追求権」と「自由」とが本当に、
> イコールで結ばれるのか?という問題点も、あるような気がします。
> そこには、敗者や弱者が救済されない自由もある訳ですからねえ。
> 例えば日本史で言うと、最も自由があったのは、それこそ戦国時代でした(笑)。
> 武士は勿論、農民だって、自由に土地を離れてしまいますし、
> 統一された権力が無いので、商売も自由、文化も自由でした!!
> そういう意味では、下手な規制に縛られる事もなく、非常に活力ある世界だった一方、
> 奪われる自由や、殺される自由、野垂れ死ぬ自由とも、背中合わせな自由世界です。
> その反面、江戸時代は不自由だったかも知れませんけど、平和には暮らせましたよね。
> そう思うと人は、自由を幸福と感じるか? 平和を幸福と感じるか?
>

私個人がややリバタリアニズムに親和的な人間であるために、文面からもリバタリアニズム的な「自由」のニュアンスが感じられるかもしれませんが、
私が言う自由とはもっと素朴で抽象的な物です。「選択肢がある、それを選べる」その程度の話です。
仮に管理人様が「自由」という名称で違和感を抑えられないのであれば、
全て「幸福追求権」と言い換えて良いかと思います。私個人は「自由」と「幸福追求」は同一とは見做せないものの近しいモノと考えていますが、
その点に関しては正直、管理人様と私で「幸福追求」の概念に大きな隔たりが無いのであれば無視して良い点だと思います。

なお、リバタリアニズムに親和的とは言いましたが……彼等は世代間の衡平に全く気を配りません。
その点で私はリバタリアニズムを好いていませんし、支持もしていません。一応補足までに。

> > この無知な人々が、様々な組み合わせ、状況で自由権の衝突を「繰り返し」体験する場合、
> > 恐らく人々は自由権の最大限の保持の為に、衝突を回避するよう努めることになります。

> 本当に自由競争の社会であれば、衝突の回避は調和ではなく、
> 強者が一方的に自由権を最大にして、弱者に我慢を強いらせる構図かも知れませんよ?
>

すいません。他人のふんどしで相撲を取るような気がして嫌で、自分の言葉だけで話そうとしたために誤解が生まれているようです。
私としては、「無知な人々」を「無知のヴェールに包まれた人々」と同義に考えていました。
つまり、彼等は自身が強者であるか弱者であるかも全く知りません。彼等が自身の所属を知っていれば、間違いなく管理人様の言う通りになるでしょう。
ですが知らなければ?統計的に強者より弱者の方が圧倒的に多く、不利益も大きいのですから、
そうであることを想定して人々は考え、行動し、合意するはずです。

> > 自由権の衝突の結果の殺人を認めれば、人々は常に何者かから自身の自由権を侵害されるリスクを負うことになります。
> > これは許容出来る筈がありません。

> 「リスクを負うから、許容できる筈がない」というのも、実際はどうなんですかね?
> 例えば、銃社会のアメリカなんて、それで多くの人命が失われている訳で、
> リスクであるのは確かなはずですけど、一向に銃規制が進む感じはしません・・・・
>

これは問題を分けて話すべきだと思います。
「人を殺す権利」について、無知のヴェール下で否定する方向で合意する一方で、
「銃で自衛する権利」について、無知のヴェール下で肯定する方向で合意することはあり得ると思います。

ただ、そもそもの話としてアメリカの銃社会はその建国からの歴史が大きく関わっています。
私は敢えて原初状態という抽象的な仮定からより正しい価値観を導き出そうとしています。
故に、私がその方法で導く結論と、アメリカの自分の立場と国の歴史に無知ではない人々が導く結論が、
変わってくるのは当然の事だと思います。私の結論の是非は分かりませんが、少なくともアメリカが別の結論を出したことを理由に
否定される類のものではないと思います。

> また、人を殺しても罪に問われないような無法地帯にあっても、
> そんな、やたらめったらに殺人が行われる訳では無いですし、
> それこそ究極の自由社会ですから、実際は強い者ほど身を守れたりもします。
> まさしく、「ヤクザな世界」な訳ですからねえ(笑)。
> ヤクザになれば殺されるリスクがあるからと言って、
> ヤクザが居なくなるなんて事は、現実社会でも起こってはいませんし。
>

この辺りも同様ですね。
自分が強い者か弱い者か、人々が判断できない状況に置かれて、
「さあ、ヤクザな世界に行くかい?普通の世界に行くかい?」そう聞かれた時に前者の世界を選びますかね?
博打好きだったりして選ぶ人も居るかもしれませんけど、一般的にです。

> > 自身が世界で最も、そしてあらゆる状況・意味で強いと確信できる人間など存在しませんし、
> > 絶対に自分より弱い相手としか自由権の衝突が起きない人間なんてものも存在しません。
> > 無知な人々が辿り着き、合意するであろう正義、
> > 「人間は他者の自由に生きる権利を承認することで自分が自由に生きる権利を獲得する生き物である」
> > その一側面が、「人を殺してはならない」だと思います。

> ぶっちゃけ、自らが弱い存在である事を認める事が出来、
> それ故に、他人の権利まで守る意識がある人間というのは、
> 実は「強い人間」であって、そうした人は少数派なのだと思いますよ。
> それこそ、上でも書いてるような、独善的な愛国心を振り回すタイプなどは、
> 弱いからこそ、強く有りたいと思い、そこで生じたギャップにより暴れるのであり、
> それくらい心に余裕が無いのですから、他人の権利を守る所まで意識が行きません。
> 正直言って、「なぜ人を殺してはいけないのか?」と尋ねた高校生に対し、
> この主張内容では、納得させる事が難しい気がするんですよね・・・・
>

この点に関しては同感ですね。

> と、せっかく返信をしてもらって、何なのですが、
> やはり重たいテーマの話ですし、このまま続けるのが厳しいと思われた時は、
> いつでも、終わってもらって構いませんよ。
> 返信の義務感とかで扱うには、ちょっとしんどいテーマでしょうし。
>
>

これに関しては考えていただけあって、すんなりと書きたい方向が纏まったのですが、
単純にまとまった時間がないのと、中選挙区制について見識を深めるのに時間を取られて(笑)

> ▼ 象徴天皇制と敬称について
> はい、そうした判断基準の一貫性があるのであれば、
> それはそれで全く構わないと、私は思いますよ。
> ただ多くの場合、天皇の写真を燃やす事は抗議する人であっても、
> トランプなら無関心で、金正恩なら却って賞賛みたいな感じがする為、
> その行為自体ではなく、対象次第で評価が180度変わると言うのでは、
> それは社会的正義とかではなく、単なる個人の感情だと言いたい訳ですね。
>

なるほど。承知しました。

> > > 大統領や首相、国王などと同じく、「天皇」という呼称は、既に敬称的な意味を含んでますし、
> > > それでも更に加えたい場合には、現状だと「天皇陛下」となるのが一般的ですからねえ。
> > > まあ京都の方ですと、昔ながらに親しみを込めて「天皇さん」と言う事もありますが。

> > うーん、私の周囲では「天皇様」と「天皇陛下」の二択かなぁ。
> > 前者の方がかなり多い気がします。「美智子様」とか「紀子様」とかと同じ感じですね。
> > やはり、「陛下」は君主制国家の言葉なのかなぁ?理屈を知って、意識して「陛下」を使うことは私も有りますし、
> > きっと多くの同世代の方も同じでしょうけど、無意識的に、極自然に呼ぶときは「天皇様」と「天皇」の二択ではないかなと。
> > でも「天皇」は畏れ多い気がするので、結局言葉にするときは「天皇様」に落ち着くと。

> 確かに、テレビや新聞などのマスコミ報道でも、
> 公的な場面では、「皇后陛下」や「皇太子殿下」と呼ばれる一方で、
> 親しみを込める時には、「皇后さま」や「皇太子さま」と呼ばれますね。
> (親しみやすい柔らかな表現として、「様」ではなく「さま」を使用してるそうです)
> ですが天皇だけは、一貫して「天皇陛下」と呼ばれていたかと思います。
> 「雅子さま」や「秋篠宮さま」とは呼んでも、「徳仁さま」とは呼ばないですしね。
>
> そういう意味で、「天皇様」という表記は、やはり珍しいかと思われます。
> 世間的に言っても、メディアで聞き慣れた表現が用いられるのが、一般的ですしね。
> とは言え、敬称の使い分けとか意識しないレベルで報道に接し、
> しかも、「さま」付けで報じられるニュースばかりを注目していれば、
> そのような呼び方がされる事が無くい「天皇様」でも、特に違和感が無いのかな?
>
> もちろん、マスコミで使われてないからと言って、
> それ以外の用法が否定される訳では無いですけども、一般的とも言えないと思うんです。
> 例えば、「天皇だけだと畏れ多い気がする」との事でしたが、
> 安倍総理の事は、別に「首相」だけでも、恐れ多いとは感じませんよねえ?
> また、「首相様」だとか、「安倍さま」とか呼んでる人も、まず居ないかと思います。
> そこはやはり「首相」か「安倍さん」、時には敬称略で呼び捨てになりますよね。
> で、それは結局、マスコミでの用法が、世間的な用法になるからだと思うんです。
> もしくは逆に、世間一般で広く使われる用法が、マスコミでも採用されるか。
> ・・・って、ゴチャゴチャ言ってますけど、個人的には別に、呼び方は何だって良いかな?(笑)
>

変な拘りですけど、何の意識も無く「天皇様」と呼んでいた自分の事を少し誇らしい気持ちにはなりましたけどね(笑)
自分は「陛下」じゃ嫌なのか、でも呼び捨ても嫌なのか、となんか腑に落ちた気分です。

> > これがもし、若者世代全般に当てはまる傾向だとすれば、象徴天皇制の成果と言って良いのではないではないでしょうか?
> > 上皇様も「陛下」と畏まってひざまずく国民より、「様」とお辞儀をする国民の方が嬉しいんじゃないかとも思うんですが。

> う〜ん、象徴天皇制の成果ですかぁ・・・・
> それが本当に親愛の情からの表現なら、そうなのかも知れませんけど、
> 実際の所、そこまで皇室に感心が無い証のような気もしちゃうんですよね。
> これが敬称くらいの話であれば、大きな問題では無いのですが、
> 例えば「女性天皇」や「女系天皇」の話の場合、その違いを理解しないまま、
> 「時代の流れだから」とか言って、何の気無しに賛成している人が多い気がするんです。
>
> 皇統の維持を何よりも重んじ、千数百年の歴史を紡ぎ続けてきた天皇家にとって、
> 女系天皇など絶対に飲めない提言なのに、象徴天皇制とかいうモノの存在の為に、
> 自分たちの家のアイデンティティーを守りたい気持ちすら、自由に表明する事が出来ず、
> 漠然とした民意で運命が決められてしまうとなれば、果たして心情は如何ばかりか・・・・
> 「象徴としての天皇」「元首としての天皇」「当主としての天皇」「祭祀としての天皇」
> 天皇というのは、様々な側面を内包した役割がある訳ですが、
> その象徴性を重視した場合に、それ以外の面をどれくらい意識してるのか?って事ですね。
> 何だか、その辺りのキチンとした配慮が足らず、象徴性だけを押し出すと、
> 言い方は悪いですけど、象徴天皇制って「国民のペット化」しちゃうと思うんですよね・・・・
> 天皇を敬う敬わない以前の話として、これでは1人の人間の扱いとして可哀想な気がするんです。
>
>

これは耳が痛い話です……。昨今の男女共同参画社会推進と同じ頭の枠組みで、
私も女性天皇の話を考えている傾向がありました。
しかし天皇家も象徴天皇制を抜きにすると、日本一の旧家であり、家の伝統があり、アイデンティティーがある。
当たり前の話です。天皇様も象徴天皇である前に人間である。最高裁が(守るためとはいえ)天皇様の人権を限定する方向の判決を出したのは良かったのか?
なーんてことを言っていた身としては猛省したいですね。

> ▼ 日韓戦と旭日旗について
> > > 忖度など皆無なアジアの海賊版市場を見ても、ドラマや音楽は日韓の人気が逆転してる印象。
> > > 元々マンガ市場は言語の壁を越え難く、ゲームも往時の勢いは見る影もないので、
> > > 未だに日本がリードしているエンタメ分野は、アニメとAVくらいでしょうか?
> > > 輸出産業で見ても、家電は韓・中・台に敗れ、半導体は壊滅的、自動車も先行き不安な感じ。
> > > いや本当、これからの日本って、何で食って行くんでしょう・・・・

> > まあ「伸びしろが無い」という点に目を瞑れば、
> > 日本よりもまずい状況にある国家はいくらでもあるので、
> > 身の丈にあった暮らしをする分には不自由もない日本はまだマシだろうと思いたいです。
> > 「身の丈〜」の部分は怪しいかもしれませんけどね……。

> その「身の丈」というのが、どの程度を想定されてるか次第ですね。
> 相対的な現状維持という事でしたら、正直、ちょっと難しいかも知れません。
> 例えば、今回のマスク不足にしたって、一昔前の日本であれば、
> もっと海外から輸入できてたと思われますが、
> 国際競争力が落ちた現在の日本では、なかなか買えないのが現実だった訳で、
> これがまだマスクだから良いようなものの、食糧や石油でそうなったら・・・・
> 平成の米騒動の際には、「マズい、マズい」と言いながらタイ米を食べたり、
> 結局は食べずに廃棄してたりしましたけど、今後はどうなる事か?
>

自分は多分独身のままだと思うので単身で労基法を守る企業で仕事をしながら三食好きな物を食べられたらそれで良いですかね。
好きな物、と言ってもようはうどんとか納豆とか、まあ肉とか魚とかそんな高いモノを志向している訳でもないので、
それ位は私の生きている間は大丈夫だろうと信じたい所。

> しかも、これから更に日本の少子高齢化が進み、
> 人口が半減して、人口の半分が高齢者なんて時代になったら、
> 状況は今よりも苦しくなるはずですからねえ。
> 日本より下の国を見て、心を落ち着かせると言っても、限度がありますよ。
> 実際、今回のアベノマスクにしたって、
> 「海外には給食マスクすら手に入らない国がある。安倍さん、ありがとう」
> なんて国民の反応には、なってませんし(苦笑)。
>
> また、最近の研究では、世界全体の人口自体が、2050〜2070年くらいに掛けて、
> 人類史上初の「人口減少時代」を向かえるなんて意見が増えてきてますし、
> そうなると、日本だけでなく、世界規模での停滞経済期に陥っていく恐れがあります・・・・
> コロナ禍ですら、これほどの大混乱なのですから、ちょっと想像が付きませんね。
> もう本当、国全体としてどうこうより、個々人がどうするか?という時代になって来てるのかも。
>

そう、逆にそれを理由に「だから日本が人口減少するのは仕方ない、むしろ適正人口になるんだ」と言っている人が増えてきていますね。
なんか一昔前の「温暖化正常論」と似た臭いを感じて迂闊に信じられないんですけどねぇ……・

> > 全く畑違いの話ですが、つい最近アニメ化された作品のキャラの服装から旭日旗が消えてひと悶着ありましたね。
> > 作者的には「間違った昭和の番長」というコンセプトのキャラで、旭日旗も記号的な意味しか無かったものの、
> > グローバル化した「アニメ」を牽引する作品の一つとして旭日旗は残しておけなかったんでしょうねぇ。

> なんの話かな?と調べてみたら、「とある」シリーズでしたか(笑)。
> 削板軍覇というキャラで、7人しか居ないレベル5能力者の1人なんですね。
> 一応、インデックスとレールガンの第1期は、共に見ているはずなのですが、
> もう10年以上前の話なので、中身はほとんど覚えてませんね・・・・
> 関係ない話ですけど、最近は続編までのスパンが、物凄く長くなってません?
>

あらら、特定されてしまった。
そうですねぇ……。多分、原作となり得る作品が増えすぎて、どれが当たりか制作サイドも読めなくなって、
必然的にシリーズファンが見込めるかつての名作に回帰したのかなと思います。
購買力のある青年・壮年が食いつきますし、そこも含めてかな。
レールガンとインデックスの他にも、SAO、PSYCHO-PASS、STEINS;GATE、リゼロ、fate、ログホラと
あくまで私が聞いた限りですけど、全体的に4〜10年とかつては1年とか2年で続編が出ていたことを考えるとかなり間が空くようになった気がします。

> まあ、キン肉マン世代としては、ハーケンクロイツどころか、
> ドイツ出身の超人は「ナチスガス殺法」とか使ってましたので、
> 「間違ってない昭和」は、ある意味でヤバいです(苦笑)。
> この後の旭日旗の話もそうですが、当時は情報って海を越えませんでしたから、
> 外国から指摘される事もなければ、問題として意識する事もありませんでした。
>
> その一方で現代では、日本のサブカル市場も国際化した事で、
> 過剰とも思える配慮が、目立つようにはなってきたんですよね。
> 例えばワンピースとかでも、主人公ルフィの兄・エースが所属する
> 「白ひげ海賊団」のマークは、最初はヒゲ付き骸骨に卍マークだったのですが、
> 何の前触れもなく、途中で卍マークは十字架に変わってしまいます。
> まあ、卍マークがハーケン・クロイツを連想させるって配慮なのでしょうけど、
> 仏教の卍マークが駄目で、キリスト教の十字架がOKというのは・・・・
> とは言え、ビジネス的に考えれば、面倒なトラブルは事前に避けるのが賢明であると。
>
> そういう意味では、とあるの旭日旗キャラのデザイン変更も、
> 日本市場だけなら押し通したかも知れませんが、
> 世界市場を見据えた場合の配慮かも知れませんし、
> 特に日本のアニメ制作は、韓国や中国の下請けに支えられている為、
> 彼らが仕事を受けないデザインにする事は、作業的にも不都合な面もあったかと?
>

そうですね。私のアンテナ的にまず出てきたのが削板の話でしたけど、
世間一般的には僕のヒーローアカデミアの登場人物の名前が朝鮮差別?とかで炎上した事件の方が有名だと思うんですけど、
まあ、あれは過剰な配慮では無かったと思いますがジャンプが海外でも読まれる作品で無ければ、
誰も問題視するような話では無かったですしね……。

> > ただ、根本的に疑問なのですが、旭日旗って使えないと何か問題があるんですかね?
> > 日章旗が使えれば良いのでは?

> ぶっちゃけた話、中国の事を「シナ」と呼ぶのと同様、
> 旭日旗を使うと反発が来るから、それ目的で使いたい主旨なのかと?
> 実を言うと、韓国が旭日旗を騒ぎ出したのって、ここ7〜8年の話なんですよね。
> それまでは、特に意識される事もありませんでした。
>
> その一方、日本国内で旭日旗が「普通の旗」だったかというと、
> 正直、そんな事は全然無くて、戦後昭和は軍国主義の象徴と言いますか、
> より厳密に言いますと、街宣右翼の象徴として用いられる旗でした。
> なので、老人の居る家とかが、祝祭日に掲げる時以外は、
> 旭日旗を掲げるのって、「自分は街宣右翼だ」と脅す行為だった訳で、
> もう、それだけでヤバいヤツとして、白い目で見られる感じでしたね。
> それが徐々に変化していったのが、2000年前後だったかな?
>
> 1989年に冷戦が終結し、それまでの左右対立構図も一変して、
> 街宣右翼の活動も減少していった一方で、
> 旭日旗のもつデザイン性というのが、見直された所があると思います。
> また、ちょうどこの頃、サッカーの代表戦が急激に国民的な関心事となり、
> デザイン的な格好良さと、右翼的なフーリガン文化とが合わさって、
> サッカー・スタジアムにおいて、旭日旗やそれに似たデザインの旗が増えました。
> そして、サッカーの国際試合というのは、世界に開いた窓であり、
> これまた、ちょうどこの頃、インターネットが爆発的に普及した事もあって、
> 旭日旗がもつ、デザインの良さという正の側面と、軍国主義イメージの負の側面が、
> 同時に世界へと広まっていったんですよね。
> 年代的に言うと、2010年前後だったかと思います。
>
> まあ始めの内は、韓国や中国でも、騒いでいたのは一部の人間だけでしたが、
> 2011年のアジアカップ準決勝で、日本と韓国が激突した際、
> 韓国のキ・ソンヨンがゴール後に、猿真似パフォーマンスをやって叩かれたんですよね。
> 欧州のサッカー界では、猿真似って「有色人種への差別」を意味する行動であり、
> それをアジア人が、同じアジア人に対して行う事自体、実に馬鹿げた行為なのですが、
> 苦し紛れの言い訳に、「観客席の旭日旗への抗議」と嘘を付くんです・・・・
> しかし、その行動が韓国のネットに、旭日旗問題を植え付けるキッカケとなり、
> そして翌2012年、日本で自民党が政権を奪い返し、第2次・安倍内閣が発足すると、
> 日本の右傾化と旭日旗問題が合わさり、韓国世論で「戦犯旗」の異名が付くに至る訳ですね。
>

はーなるほど……。つまり最初から旭日旗を巡る争いがあった訳では無いのですね。
確かに日本の現代史を振り返っても国旗掲揚問題とか日章旗を巡る争いはあっても旭日旗を巡る争いは効いたことがないですし。

> > > > とりあえず前半という事で区切らせていただきます。
> > > あとは他に何の話してたっけ?
> > > ・・・と思い返してみると、中選挙区制の話とかしてましたね。

> > 後半がフェードアウトしそう……。

> では、後半からは話題をピックアップして、
> 「中選挙区制復活の問題点」と「人口減少の弊害はこれから」に絞ってみます?
> この2つは、マンネルへイムさんからの意見を受けての返信だったので、
> それに対して、どういう反応が返ってくるのか、少し気になる所はありますし、
> 返信がある事を念頭に、コチラも少し強めに書いている所もありますから(笑)。

「人口減少の弊害」について多分一般論以上の事は書けないと思いますね……。
「中選挙区制復活の問題点」というより「適正な選挙制度とは?」という話なら少し。
といっても、前に聞いた話を改めて整理した上で少し調べた程度ですけどね。

管理人様は中選挙区制復活の問題点を指摘されましたが、
中選挙区制の問題点というのはその他にも「金権政治」の横行があるようですね。
背景にあったのは同じ政党から数人の立候補者が出て、尚且つそれが敵同士だったこと。
これによって党ではなく派閥単位での争いが激化し、また同じ党であれば政策も近しいので、
政策以外の面、必然的に公共事業やら利権やらで票を集めるしかなくなる、と。
選挙制度改革と同時に政治資金にも規制が入りましたが、今中選挙区制を復活させてもサービスによる集票は小選挙区制以上に横行しそうですし、
人気投票化にも拍車がかかりそうです。

一方で、恐らく私に中選挙区制を解説してくれた人は、
この「党ではなく派閥単位での争いが激化」した点、言い換えると「派閥による疑似的な政権交代」が起きた点と、
二大政党制の実現を志向した結果生まれた、現状の大政党(というか自民党)に有利な小選挙区比例代表並立制を比較し、
結局中選挙区制の時の方が自民党内部での疑似的な政権交代が多々起こっていたという事を指摘したんだと思います。
それを私は単純化して「中選挙区制も良い所があった」と誤って覚えていたのでしょう。


[23343] 政治や哲学から部活にアニメまで長文雑談(その1)返信 削除
2020/9/15 (火) 20:49:17 徳翁導誉

▼ お米と部活動の話
> > その一方で、今の高校球児とか、身体が途轍もない仕上がりになってますけども、
> > 身体作りの為に、トンデモない量の米を食べさせられる為、
> > 今では練習よりも、食事の方が地獄・・・なんて事態に陥っていますね。
> > トレーニングを行い、エネルギーを補給すれば、確かにデカくはなるのですが、
> > 短い学生期間で結果を出す為に、無理な身体作りをさせられている面もあります・・・・

> 私の友人に二人ほどスポーツに力を入れている高校に通っている人間がいましたが、
> 二人共口を揃えて「食事が大変だ」と言っていました。
> 細かい分量はもううろ覚えですが、おにぎりのノルマ?みたいのがあって、
> それを毎日休み時間中に達成するのが非常に大変そうでした。
> いやはや、野球もスポーツも好きではありますが、こういう話を聞くと運動部の事は好きになれませんねぇ……。

日本のスポーツ界に、科学的トレーニングというモノが本格導入されたのが、
だいたい1990年代の中盤から後半に掛けてでして、そうした流れの中から、
食事トレーニング(食トレ)が始まるのが、2000年代前半頃からだったでしょうか?
とは言え、導入当初は詳しいトレーニング内容の情報とかも少なかったですし、
一部の専門家以外には、断片的な情報しか伝わってなかったのが実際の所ですね。
その為、それまでの練習風景の「とにかく走れ」という傾向のままに、
せっかく導入された食トレも、「とにかく食べろ」という傾向がありました。

まあ確かに、とにかく走れと同様、とにかく食べて運動すれば、
高校生や大学生なんて、身体が大きくなるのは事実なんです。
それこそ米は、それ単体で栄養のバランスが優れていますから、
筋肉を作るタンパク質にしても、それなりに含んでいますので。
とは言え、タンパク質の含有量で言ったら、当然ながら肉類が優れていますし、
米で身体作りに必要なほど食べると、今度は糖質を取り過ぎてしまいます。
まあ10代だと新陳代謝も激しく、しかも過酷なトレーニングを積んでいますから、
それでも太る事は少ないかも知れませんが、若いとは言え内臓に負担を掛けるのも事実です。
そういう意味では、「とにかく米を食え」と、ノルマを課して吐かせるまで食べさせるのは、
決して効率的では無い為、あまり褒められた傾向ではありませんし、
人間の3大欲求の1つである食事が、苦痛となってしまうのは、精神的にも望ましくありません。

ですから近年では強豪校ほど、「とにかく米を食え」という傾向は減ってきています。
「米は肉より安上がり」という、経済的な事情も実はあったりしたのですが、
少子化で学校経営も厳しくなる昨今、宣伝効果の高い学生スポーツには結構な金額が投じられており、
変に食費をケチるよりは、肉やサプリも十分に取らせて、トレーニング機材も整備して、
多少出費が嵩んでも、効果的に身体作りをさせる感じに、最近ではなってますね。
逆に言えば、未だに「とにかく米を食え」を続けている学校というのも、
トップ校から1歩遅れる立ち位置であるか、単純に資金不足とかの所でしょうね。
今の時代、本気に学ぶ気があれば、いくらでも情報は得られますから。

良いか悪いかは別にして、高校スポーツなんて2年ちょっとの短期間ですし、
そこで「結果」を求めようとすると、テクニック的な部分を高めるよりも、
パワー面を強化した方が効果もすぐに現れるので、目先の結果を求めるなら非常に有効ではあります。
とは言え、中長期的な選手育成を考えると、これはあまり良い傾向とは言えないんですよね。
ですので、例えば高校野球であれば、
「甲子園で活躍したいのか?」「プロで活躍したいのか?」で、
高校選びが重要になっている時代とも言えます。

> 全員がそうとは申しませんが、一部の指導者は自分が教え子の人生に
> 一定の責任を有していることを自覚していないように思えます。
> 「聖職者」とも言われる教職とはいえ、一々教え子の人生に責任を感じてはいられないというのは分かりますが、
> それなら教え子に干渉して人生を左右するような決断をさせるようなことや、
> 10代後半の最も多感で重要な時間を浪費させるようなことはしないでいただきたいですね。
> 平均値を取った時に、民主主義国家日本において最も民主主義的ではなく、
> 人権が無視され個人を蔑ろにされる集団が運動部だと私は確信しています。
> 勿論、「平均値」であって、そうではない運動部も多々あるとは思いますが……って大分脱線してしまいました。

この辺の話を始めると、私も長くなっちゃうんですよね(苦笑)。
8年前、維新の会が国政に進出するとなった際、
坂本龍馬の「船中八策」に倣い、国策の青写真となる「維新八策」を作るとなった時に、
面白そうだと思った私も、個人的に「私案八策」を考えた事があったのですが、
この辺の学校改革というのは、8項目のうちの1つに入っていたモノで。

そもそも論で言いますと、日本の「部活動」というシステム自体、世界的には特殊なんです。
多くの国では、こうした活動は地域のスポーツクラブやカルチャークラブが担っており、
学校で部活が行われているのは、アメリカやイギリス、そして隣の韓国あたりで、
しかも、日本のように毎日あるなんてモノではありません。
アメリカは季節ごとに活動(授業の一環)が分かれ、基本は試合ばかりで、練習は個人単位らしく、
イギリスや韓国では週に1〜2度くらいの軽度な活動であり、
毎日活動するのは、トップ選手を目指す極一部の養成機関的な学校のみだとか。
言い換えれば、これほど部活動に追われる子供たちは、日本以外には存在しないと。
なので、日本のアニメ好きな中国人の感想とか見ていると、
部活動にリアリティーを感じず、全国大会なんて天下一武道会みたいな架空の存在に思えるのだとか(笑)。
まあアメリカの部活でも、一部の大学競技を除き、全国大会はほとんど無いかな?

そういう意味では、日本の生徒たちは本当に忙しい訳ですが、
何も忙しいのは生徒だけでなく、顧問となる先生も同様なんですよね。
と言いますか、子供の部活は中高合わせて4〜5年ほどですけど、
顧問の先生はずっと何年もなので、家庭にいる時間が一切取れずに、
「部活未亡人」だとか「部活孤児」なんて言葉が、普通にあったりします・・・・
しかも、時間外手当や休日手当など、ほぼ皆無なサービス残業状態ですし、
元々大変な職業でしたけども、近年は更に教職の負担は増え、
しかも経費削減の影響で、先生の3〜4割が非正規雇用になってるみたいですからねえ。
この上、部活の指導もちゃんと行えと言うのは、かなり無茶な要求でしょうし、
マッチングの問題で、そもそも「競技経験のない顧問」というのも珍しくありません。

そこで、ようやく改革案の本題なのですが(笑)、
放課後や休日の学校は、公的なスポーツクラブやカルチャークラブとして、
開放するのが1番だと思うんですよね(運営は民間や地域ボランティアでも構いません)。
例えば、ドイツやイタリア、スペインなどの海外の総合的なクラブ文化は、
それはそれで優れたモノであると思う一方で、やはりお金が必要になってきますから、
各家庭の経済事情に左右されず、誰でも参加しやすい部活文化は活かす形にして、
競技経験のない先生より、その競技で実績のある経験者に学ぶ方が、ずっと良いでしょうし、
引退したスポーツ選手のセカンド・キャリアの場としても、有効活用できると思うんです。
また、閉じられた学校環境の中で、教師と生徒という上下関係があるから、
パワハラやセクハラ、モラハラの温床とも成り得る状況を考えると、
こうして地域社会にオープンにした方が、そうした問題も起こり難くなる気がします。
理想を言えば、人気競技なら1つの学校に複数のクラブやチームがあっても良いでしょう。
そして地域社会に開く事で、学生時代が終わると、途端に活動の場を失う日本社会の欠点を、
こうすれば改める事が出来るのでは無いでしょうか?

まあ、この辺の具体的な方策とか中身に関しては、
これ以上書くと長くなるので、今回は控えておきますけども(笑)、
Jリーグのユースとかは、なかなか上手い事やってる感じはするんですよね。
とりあえず、部活動で見られるような上下関係が、ほぼ皆無ですし、
指導者の方も、指導者ライセンスの保持が必須となってきます。
また、子供たちが楽しむスクールから、トップ選手を育てる育成まで、
クラスが分かれながらも、全体的には1つに繋がっていますし、
現実的な問題となる財源面も、商業スポーツとの絡みから打開策があると。
甲子園の商業化が問題視されたりしますが、アメリカの大学スポーツは途轍もないです。
それこそ大学アメフトなんて、年収100億円超の学校が全米にゴロゴロあります!!(笑)
確かに、学生スポーツの行き過ぎた商業主義は問題でしょうけども、
(弟が東京六大学野球でプレーしてたので、逆指名の裏話はたくさん聞いてます・苦笑)
環境整備に当てられて上手く回せるなら、清貧で環境が悪いよりは望ましいのでは?
甲子園は目立つから批判も多いですが、意外と環境面は恵まれている方であり、
財源的に厳しい他競技の部活動など、本当に酷い環境だったりして、
夏の全国大会にしても、インターハイの過密日程は、甲子園大会の比ではありませんが、
注目度が圧倒的に低い為に、その事を誰も問題視しない実状があるんですよねえ・・・・
言い換えてしまえば、高校野球批判さえ、ビジネスの一環になっている訳です。
世間の関心が薄いインターハイを批判しても、特にカネにはなりませんから。

最後に、昭和育ちな私からすると、近年はかなりマシになったとは言え、
特に運動部が育む「理不尽な上下関係」というのは、確かに問題アリですよね!?
例えば、「部活動は教育の一環」とか言ったりしますけど、
結局それって、上意下達な「企業戦士」を育てる為の教育であって、
とにかく頑張れば上手く行った、右肩上がりの高度経済成長期ならまだしも、
今の時代、それではまともな戦力にはなりませんから・・・・
って、日本の部活動にしても、昔からそうだった訳ではなく、
戦時中、各学校に軍人が配置されて、軍事教練が行われたり、
戦後、戦争帰りの顧問が、軍隊的な組織教育を行った影響だったりします。
近代化では日本の影響が強い韓国でも、部活のあり方は まるで違いますし、
日本の戦前の部活動は、それこそ今の韓国の部活動のイメージに近いかも?
そういう意味では、単に世の中の変化というだけでなく、
戦中派指導者の引退というのも、部活動の変化に影響を与えているのかも知れません。

ただ一方で、やはり運動部を経験していると、体力や精神力は鍛えられますし、
特に団体競技ともなれば、チームワークの働き方が身に付くのも確かです。
そういう意味では、近年は少子化の影響もあって、
最低でも9人必要な野球や、最低でも11人必要なサッカーなど、
部活だけでなく遊びの中も含めて、団体競技を経験できる機会は減少しており、
個人主義な時代もあって、部活の方でも個人競技の部員数が増えている実態があるとか。
まあ世間的にも、ランニングや筋トレが流行っているのは、
「1人で行えるから」という理由が、かなりの割合を占めている気がします。
もちろん、それはそれで一向に構わないとは思うのですが、団体競技を経験しないと、
チーム内での競争とか、チームで1つの目標に邁進するとか、
そういった組織的な振る舞いみたいなモノを、身に付ける機会が少なくなる可能性も?
それはそれで、1つの問題点になってるかも知れませんよねえ・・・・
異なる他者の存在を認め、協力し合わなかれば、チームとして勝利は掴めず、
自分1人で好き勝手やっていては、どうにも上手く事が進まない世界ですから。
とは言え、団体競技で得た経験を、他の場で活かせてるかは人次第ですけどね(苦笑)。
それこそ以前おっしゃてたように、立派な先生が専門外の分野で暴言を吐く事があるみたいに。

> > > 特定の食物が原因で何度も暴動が起こった国って他にあるんですかね?
> > > 「飢饉」が原因と言えばありふれているんでしょうけど。

> > それこそ、日本が稲作に偏ってた証なんでしょうね。
> > 江戸時代は米が全ての基準でしたから、稲作に適さない地域の藩でも、
> > 無理して米を作ってましたし・・・・

> うーん、他のアジア諸国でもそこまで稲作一辺倒の食糧事情だったら分かるんですけど、
> 多分そうではないですよね。

例えば中国は、温暖で水資源が豊富な南北では水稲がメインですけど、
寒冷で水資源に乏しい北部では小麦がメインですからねえ。
ラーメンや餃子といった小麦粉料理が、まさにそれです。
また、欧州だとドイツやアイルランドなどで、
新大陸から渡ってきたジャガイモが普及し、人口の増加をもたらしたように、
中国の清王朝においても、痩せた土地でも育つトウモロコシの普及が、人口増加を支えました。

それを思うと、江戸時代の日本でも、もっとサツマイモが普及して良さそうな所ですが、
サツマイモは人のお腹を満たしても、お金の替わりにはなりませんからねえ。
これは次の話にも関わりって来ますけど、当時の白米は経済の中心にあった訳で、
現代的な感覚で喩えると、田んぼで白米という「お金」を作っていた感じですから、
単なる食糧生産以上の意味合いがあったのは、事実でしょうね。

> 日本人は何故ここまで稲作に傾倒したんでしょうね。
「五穀豊穣」なんて言葉があるくらいですし、昔からそうだった訳ではなく、
やはり、石高制を用いた江戸幕府が250年以上も続いた事が大きかったのかと?
農民が収める税も、武士が受け取る給料も、どちらも米だった訳で、
誤解を恐れずに言うと、商人たちの貨幣経済とは別に、
国の中心では「米本位経済」が成立していたとも言える訳ですね。
それこそ、言うなれば、税金ではなく税米であり、給金ではなく給米という、
支配階級の武士も、大多数を占める農民も、この米本位な世界に生きていましたから、
必然的に、白米が「特別な存在(経済の価値基準)」になったのだと思います。

> > まあ、「マンネルヘイム」というハンドル名自体が、
> > ソ連との冬戦争を戦ったフィンランドの英雄 そのままの名前でしたので、
> > 早くから記憶には残った一方、個性の特定は却って邪魔をした感じだったかな?

> 今思うと畏れ多いハンドルネームを名乗ったものだと思うのですが、
> 当時、「自分と一切関わりのないハンドルネーム(間違っても特定には至らないハンドルネーム)」
> かつ「忘れないハンドルネーム」を名乗ろうと考えた結果、
> このサイトに辿り着くまでの過程で触れた冬戦争のフラッシュ動画から名前を頂くことにしました。

まあ、私の「徳翁導誉」というハンドル名も、
私が好きな南北朝期の婆娑羅大名・佐々木道誉の法名から採ってますしね(笑)。
(当時、道誉の領国であった近江に住んでいたという事も影響しました)


▼ 政治と今後の日本についての話
> > > 特に親学って何なんでしょうね?
> > > 特定の生き方を好む男性と特定の生き方を選んだ女性以外の個人を個人として認めない思想ですよね、あれ

> > まあ、ああいうのは「ゲーム脳」とかと同じで、
> > まず先に、自分たちが欲する結論があって、
> > それを正当化する根拠みたいなモノが、後から作られる感じですからね。
> > ですから、「自分は正しい」と思えれば、それで十分な訳で、
> > それが「本当に正しい」事なのかは、特に関心が無いモノなんだと思います。
> > 正直、個人が勝手に行う分には、好きにしてくれって感じですけども、
> > それを政治的に世間にも広めようとする所が、面倒な所ではありますが・・・・

> 日本の教育政策は客観的な統計に基づいていないとよく指摘される所です。
> 「親学」なんて代物が政治家の間で平気で語られるのは、
> 教育政策が個人個人の「教育論」で議論されている土壌が原因でしょうかね。

学校教育って、誰もがその経験者ではある為、
多くの人が、自分が評論家の如く語れてしまう分野ではあるのですが、
でも、それって結局は、一個人の経験や感情に過ぎない事がほとんどですからね。
もちろん、それを自覚した上で、多種多様な見解を許容できるのであれば、
「総評論家状態」というのも、決して悪い事では無いと思うのですが、
自分の価値観が正しいと信じて疑わないと、面倒な混乱を招くのが目に見えていると。
そういう意味では、今年度から「道徳の教科化(評価化)」が始まりましたけど、
正解が用意された道徳なんてモノは、良い影響どころか、悪い影響を及ぼす事さえ、
気が付けていない時点で、「どの口で道徳を語るのか?」とは思ってしまうんですよね。

> > また、ネット上で同意見ばかりに囲まれていると、自分の意見こそ多数派だと疑う事がない。
> > 特に最近のAIは優秀なので、自分が欲しい情報ばかりを与えてくれますからねえ(苦笑)。
> > 注意しないと知らない内に、自分にとって都合の良い情報に囲まれる状況になってしまいます。

> そうですね。私はあまりニュースサイトを見ないのですが、
> やはり都合の良い情報に囲まれたくないという思いからですね。

でも一方で、ネットで各紙の記事を読めるようになった事で、
同じ記事の「読み比べ」というのは、非常に簡単に行えるようになりましたからね!!
ネット普及以前の、実際の新聞での読み比べを考えれば、手間も費用も雲泥の差です(笑)。
諜報機関の情報収集さえ、その8割は公開情報(オシント:Open Source Intelligence)と言われてますし、
複数の記事を読む事で、事態の全体像が見えてくる事は、決して珍しくないと思います。
それを思うと、「ニュースサイトを見ない」というのも、損な気はするんですよね。

> > > > まあ、それはそれで別に構わないのですが、愛知県知事をリコールするには、
> > > > 2ヶ月間で、県民86万人の署名&捺印が必要なんですけど、実際どれくらい集まるんでしょ?
> > > > とてもじゃないですけど、リコールが成立する数なんて集まらないと思いますけど、
> > > > どれくらい集まるかというのは、正直ちょっと興味はありますね(笑)。

> > > ここが一つの分水嶺ですねぇ。この悪辣であるか、愚鈍である人々の行動によって全国の政治家に対し、
> > > 負の委縮効果が発生している事だろうと思いますが、この上このとち狂ったリコール運動が成立だけでもしてしまうと、
> > > もうまともに国民を代表して行政を統括しようという政治家は居なくなるんじゃないかなぁ。

> > う〜ん、個人的には、そんな大層なモノとは感じてません(笑)。
> > リコール運動自体は、憲法や法律で認められた、歴とした国民の権利ですし、
> > 現在、愛知県以外にも、カジノ誘致に絡んで横浜市長へのリコール運動が起こっています。
> > それに都道府県や政令市の規模だと、リコール成立の条件を満たすのが、ほぼ非現実的です。
> > この規模でリコールが成ったのって、2011年の名古屋市議会解散くらいじゃないですか?
> > それこそ、成り行きを粛々と見守れば良い訳で、成立が非現実的な以上、
> > これらもまた政治的パフォーマンスと考えれば、下手に騒ぐだけ彼らを利するだけです。
> > 行き過ぎた行為があれば、社会的には勝手に自滅して行くでしょうし。

> 確かに……成立しない公算が高いというのは同感ですが……。
> 政策的な反発でのリコールでは無く、行政権が行政の本分を果たした結果としてのリコールというのは
> 各首長に与える動揺も大きいのではないかと思いました。

良い悪いは別にして、その行政の仕事が「納得いかない」と言うのですから、
それはそれで、批判をする権利も、リコールを起こす権利も、有権者にはあると思いますよ。
ただし、「デマ拡散が〜」とか、「サイバー攻撃が〜」とか、「盗聴器が〜」とか、
よく解らない敵と必死に戦っている姿を見ると、何だかなぁ・・・って気持ちにはなりますけど。

> 果たして何票集まりますかね……。
さあ?
こういうのは私も苦手なモノで(苦笑)。
でもまあ、名古屋市議会がリコールされた時には、36万9008名分の署名が集まりましたから、
愛知県の人口は名古屋市の3倍以上とは言え、この時の数字を超えれば上出来では?
(仮に2倍以上集めても、86万人のラインには遠く及ばないので、成立はまず無いです)
とは言え、正直、それすら難しいとは思いますけどね。
あの時の狂騒的な雰囲気はまるで感じませんし、そもそもこの騒ぎを知らない層も多いのでは?
そういう意味では、個人的に20万人を超えれば「凄いな」と思いますし、
逆に、100万人突破を謳っておきながら、10万人にすら達しないようなら、
彼らの本気度を疑ってしまいますね。 ただ騒ぎたかっただけかと?
有名人が頑張って活動すれば、リコールに興味ない層からも、それなりには集まると思えますし。
とりあえず、思うように集まらなかったから、非公表という結果だけは辞めてもらいたいですね。

でも、選挙管理委員会に提出できるほどの署名数が集まらなかった場合、
その数字は言った者勝ちになるのかな? 署名自体を公表する事は無いでしょうから。
それを思うと、他県民や実在しない人物、1人で複数回の署名などがあっても、
選管のチェックが入らなければ、弾かれない恐れがありますし、
選管に提出しなければ、実際には10万人分しか集まらなかったとしても、
「80万人分は集まって、あと少しだったのに」と自称するのは勝手ですからねえ。
ですので結局、正式に提出できるくらいの署名数が集まらない限り、
公的なチェックが働かないので、実際の数字など本当の所は解らないとも言え、
数字に関しても、そこまで気にする程のモノでは無いかも知れません。

> > それと、日本政治の分水嶺という意味では、その時期はとっくに過ぎたかな?と・・・・
> > 旧民主党は既に勝手に自壊しましたが、自民党だって信頼をもう失ってますし、
> > このまま既存政党への不信感が高まり、ポピュリズムの台頭を許せば、
> > 右に左にへと極端な意見に揺さぶられ、外国と衝突して一丁あがりと。
> > 正直、今ここから政治的に好転するシナリオを、私はまるで思い描けません(泣)。
> > 逆に質問となりますけど、好転するシナリオって何か浮かびます?

> 思い浮かばないです。
> ただ好転する条件として漠然と考えているのは、中国との関係でしょうか。
> そう簡単な話では無いとは思うのですが、日本がアジアの大国であろうとすることを諦め、

日本がアジアの大国として振る舞おうとしたのは戦前までの話で、
戦後に関しては、極東の西洋と言いますか、名誉白人意識みたいなモノが強く、
ドイツがEUという名の「第四帝国」を築いたみたいに、
日本もアジアで「大東亜共『円』圏」を築こうと主張する人たちもいましたけど、
それは少数派でしたね(私もそんな少数派の1人でした・笑)。
実際、20年くらい前まで日本人は、自分たちが「アジア人」と見なされる事を嫌ってましたし、
そして、日本にそうしたチャンスがあったのは90年代までの話で、
今となっては日本がどう振る舞おうと、アジアにおける中国の勢力拡大は止められないでしょう?

でもまあ、それでも考えると、日本にカードがあるとすれば、
アメリカ離脱後も、日本主導で成立させた「TPP11」の存在でしょうか?
日本の存在感を残したまま、このTPPを更に強化して、
その上で、中国やアメリカが参加したくなるように仕向けていくと。
米中関係にしても、トランプ政権は2国間交渉でやってるから、
纏まる時は協力でも、対立する時は激化してしまう訳で、
薩長同盟を取り持った土佐藩じゃないですけど、
米中の間を取り持てるくらいTPP自体を強くし、日本は坂本龍馬になりたい所でしょうか?(笑)
まあ別にTPPじゃなくても良いのですが、既存の枠組みは有効活用した方が得でし、
とりあえずTPPを強化するなら、まずはASEAN全体を参加させる所からでしょうね。

現状ですと、ベトナム・シンガポール・マレーシア・ブルネイは参加してますけど、
タイ・インドネシア・フィリピン・ミャンマー・カンボジア・ラオスはまだです。
ASEANの経済面を日本や豪州&NZに拡大すると言いますか、
日本と豪州&NZが南北からASEANを挟み込み、この軸を強くしていくと。
その上で、インドを取り込めれば、市場規模としてかなり違ってきますよね。
この段階で中国に声を掛ければ、一方的な中国主導になる事は無いでしょうし、
逆に言うと、早い段階で中国が参加してしまうと、中国にTPPを支配される事になります。
まあ元々アメリカが支配しようとしていた所を、向こうから勝手に下りた訳で、
そのまま替わりに中国が入ってこられると、それはそれで面倒ですよね(苦笑)。
とは言え、中国が本格的に加わりそうになれば、アメリカも戻らざるを得ないかと?
こうした米中の綱引き要素を抱えているのは、TPPにとって、ある意味では利点ですし、
米中の綱引きに参加国が振り回されない為にも、強力な軸作りが必要かと思われます。

また、そんな中で日本が存在感を発揮しようとするなら、
日本単独でと言うのは正直厳しいので、だからこそ、
戦略的パートナーとして、韓国や台湾の協力が欲しい所なのですが・・・・
ぶっちゃけ、韓国や台湾の競争力が高まってしまう前に、
経済版の大日本帝国の復活として、日・韓・台の共通市場を築き上げたい所でしたが、
経済的利益以上の政治対立があり、その関係は悪化するばかりですからねえ。
世界的な競争社会の中、近い価値観の者同士は、競争よりも協力の方が利益が上がりますし、
韓国や台湾が追い付いてきたとは言え、日本にはまだ一日の長と人口規模がありますから、
難しいかも知れませんけど、今からでも連携を模索すべきだろうとは思っています。
まあ、台湾は中台関係があるので難しいですけど、せめて韓国とくらいは。
これは別に親韓派という意味ではなく、単純に日本の国益を重視する意味で。

> 中国がアジアの大国であることを認められれば、
> 中国との結びつきが強まり多少は経済が好転する余地もあるのかな、と。

政治の話ではなく、経済の話なんですか?
まあ別に構わないですけど、では中国に何を売りましょう?
これは以前した「これから日本は何で食べていくか?」という問いにも繋がりますが、
これから更に中国が発展していった時に、日本から買いたいモノって何なんでしょう?
現在でしたら、日本から精密部品を輸入し、中国で組み立て、アメリカで売るという流れがあり、
相応の需要はありますけども、組み立てまで国内で行っていた頃に比べると、日本の儲けは低くなり、
また、韓国や台湾のように、中国も技術的に追い付いてくれば、
日本でなければ作れなかった部品なども、中国国内で製造できるようになっていきます。
それこそ日本の家電産業なんて、一気に飲み込まれちゃいましたからねえ・・・・
もう1つの柱である自動車産業も、家電の時の後追いをしつつある状況に見えますし。

あと、中国市場は自由主義経済ではないと言うのも、大きな足枷ですよね。
簡単に言ってしまえば、中国市場は共産党政権による様々な規制が掛けられている為、
中国が先進国市場に進出するのと同じ様な条件で、先進国側は中国市場に進出できませんから。
確かに戦後の日本も、国内需要をキープした上で、貿易輸出で黒字を生む構造でしたが、
中国のそれは、市場規模も規制度合いも、当時の日本とは段違いですからねえ。
世界のネット市場が、アメリカのGAFA(Google・Apple・Facebook・Amazon)に飲み込まれる中、
中国はネット鎖国を行い、自国のBATH(バイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウェイ)が台頭し、
GAFAレベルとは言えないものの、それなりに戦えるレベルには成長してきており、
デジタル産業の技術面において、一部は既に日本を上回り始めているのが実際の所です。
個人的には、AI技術で中国に追い抜かれたのは、結構な衝撃でした。
で、こんな中国に、これから日本は何を売りましょう?

もちろん、中国市場は巨大ですから、これからも中国の発展が続いて、
全体のパイが増えていけば、日本にもチャンスは多くあるとは思います。
1人っ子政策により、人為的に進められた少子高齢化の歪みは、
恐らく数十年後の中国にとって、想像できない程の大きな負担を強いるでしょうけど、
まあ、それは中国の国内問題であって、外国人である我々には関係ありません。
例えば海外のアニメ・ファンからすれば、今後も日本が良作を生み出してくれれば良く、
日本の少子高齢化問題など、彼らにとっては別に関係がないように、
中国が日本の人口の4〜5倍という大量の貧困層を抱えていたとしても、
中国が日本の人口以上の富裕層を抱えている方が、日本経済にとっては重要となります。
ただ一方で、軍事や研究といった国家戦略の部分では、国民1人あたりの収入など関係なく、
とにかく国家全体で扱える予算や人員の規模の話になってきますから、
人口が多いほど国内問題の大変さは増しても、その人口自体が国力ともなります。
そういう意味では国際的に見た場合、日本は人口が減少しても、世界的には人口大国であり、
それはそれで、今後も世界的に存在感を示していけるかも知れませんけども、
しかし欧州の小国のように、限られた産業だけで国民全体を食べさせていく事は出来ない以上、
「これから日本は何で食べていくか?」というのは、日本にとって本当に大きな課題であったりします。

> > > 維新支持者って考えると割と大きい一握りなのかもしれませんけど、
> > > 大阪府民とか、国民って観点で見ると、大多数は「どうでも良い」でしょうし、
> > > 支持する一握りと同程度の反発もある訳で……。

> > 維新支持者だからと言って、必ずしもリコール賛成派では無いでしょうし、
> > 大阪中心の地域政党である維新は、愛知県に支持基盤を持っておらず、
> > それに何より、維新が党としてリコール運動に乗った訳では無いですからねえ。
> > この件で維新以上に影響があるのは、名古屋の河村市長が運動に乗った事です。
> > 何だかんだ言って、名古屋での河村人気は、それなりに高いので。
> > とは言え、積極的にリコール賛成派になるかとなると・・・・
> > ただ1つ言えるのは、愛知県と名古屋市が敵対しても、地元に何の得も無い事です(泣)。

> 仮定の話として、リコールが成功したら誰が大村知事の対抗馬として次の選挙に出馬するんでしょうかね?
> 河村さん自身か、その支持者とか?

それこそ、発起人となった5人のうちの誰かが立てば良いのでは?
でもまあ当人たちでさえ、正直そこまで考えてはいないと思いますよ(苦笑)。
現実的には、河村市長が率いる地域政党「減税日本」から出すのが無難でしょうけど、
ハッキリ言って、本人以外に勝てる手駒が皆無ですからねえ・・・・
前回の衆院選では希望の党から、参院選では維新との共同公認で、候補を立ててますし、
国政どころか県政でさえ、1議席しか獲得できていないのが現状です。
ぶっちゃけた話、自らが知事選に鞍替えして、市長選には代替を立てたとしても、
両方とも負ける可能が普通に有り得ますし、逆に言えば、それほど脆弱だからこそ河村は、
当時、自民党の衆議院議員だった大村を、愛知県知事に転身するよう口説いた訳ですね。
今では嘘みたいですけど、10年前には2人でタッグを組み「中京都構想」とかブチ上げてましたし。

> 昔、確か専決処分を濫用して鹿児島の方で市長のリコールが成立しましたが、結局再選されてましたよね。
阿久根市の竹原市長の事でしょうか?
でしたら、リコール後の出直し市長選で落選してますよ。
その後、市議会議員としては当選しましたけどね。
村や町ならまだしも、市の規模だとリコール成立自体が高いハードルですし、
リコールで失職した市長が再選したケースは、恐らく無かったかと思います。
また、知事や政令市長となると、リコールの成立すら無かったはずです。
やはり対象人数が増えると、それだけ困難って事ですよね。

> > > それで「吉村知事大丈夫か?」と思ってたら派手にやってくれましたね。
> > > 「うがい薬がコロナに効く」は目を疑いました。

> > ハハハッ、やはり あのイソジン会見にはビックリしましたよね!?
> > 維新の会ならぬ、イソジンの会とか揶揄されてますし(笑)

> 話はやや変わりますが、このイソジン騒動を受けてメディアがどう動くか見ていましたが、
> あんまり吉村さんを批判しない感じですよね。橋下さんが露出して積極的に庇ったのもあると思いますが……。
> 橋下さんに古館さんが丸め込まれているのを見て、メディアの人たちもやはり人間だなぁと感じました。
> 人気のある政治家の批判は出来ませんし、橋下さんが「あれは確かにやり過ぎだった」とか
> 出鼻を挫いてきたら何となく責めるのが悪い気がしちゃうんでしょうね。

う〜ん、私もそんなにメディア情報を追っている訳ではありませんけど、
例のイソジン会見に関しては、普通に批判的な姿勢が多かった気が?
もちろん、明確にと言うよりは、どちらかと言えばという感じでしたけど。
そして、橋下さんが出演される番組は・・・まあ、そういう雰囲気になるでしょうね。
番組側の立場的には、「出演してもらってる」扱いのゲスト接待になりますし、
逆に当人的にも、自分が有利に立てない番組には、そもそも出演しないタイプだと思います。
大阪知事時代、市町村長たちから吊し上げを喰った時には、泣いちゃってますから。
でもまあ、「勝てる相手としか戦わない」というのは、イメージ戦略的には重要ですよね!!
ついでに言うと、タレントも、政治家も、弁護士も、イメージ勝負の世界でしょうし。

ただ一方で、古舘伊知郎の方はどうなのか・・・・
若い世代からすると、やはり報道ステーションの印象が強いのでしょうが、
私たちの世代だと、プロレスやF1の実況の方がイメージ的に強く、
あの頃の古舘を知っていると、報道ステーションの古舘は窮屈さに満ちてましたし、
そもそも報道畑のアナウンサーじゃないので、あまり詳しく無かったですからねえ。
もちろん、それを補うべく、当人としては努力してたのも知ってますけども、
何も不得意な分野で勝負しなくても?とは、正直思ってましたし、
それでも拘ったのは、実況よりも報道がアナウンサーの王道という気持ちが強かったのか?
とは言え、やはり前任者の久米が天才的だったので、それと比較されるのは厳しかったですし、
報道ステーションを退いた後も、あまり活動が思うように行ってないのは、
こうした空回りを経た結果のようにも思えます。
今回の件は私も伝聞では聞いたものの、実際の映像は見ていないので、何とも言えませんが、
それこそ、1999年に行ったトーキングブルース「お経」は伝説になってますし、
https://www.nicovideo.jp/watch/sm27330176
https://www.nicovideo.jp/watch/sm27330198
https://www.nicovideo.jp/watch/sm27330216
https://www.nicovideo.jp/watch/sm27330234
https://www.nicovideo.jp/watch/sm27330251
古舘が得意な方面で思う存分、その才能を発揮してもらいたい思いはあるんですけどね。


▼ 殺人の否定と自由について
> > > ……と長々と書いていて思ったのは、「殺しなさい、ただし君も殺される」というのはまさしく至言といいますか、
> > > 本質を突いているな、と。
> > > ただ個人的には「殺されたって良いさ、殺してやる」という逃げ道を封じたいと思いました。

> > え〜と、この場合、「人を殺す自由」とかって、どう処理されるんでしょ?
> > 「なぜ人を殺してはいけないのか?」というのは、まさにそういう話ですよねえ。
> > 何だか、極端な話をして、煙に巻いてるような印象を受けるかも知れませんが、
> > 例えば江戸時代までの日本には、仇討ちという「人を殺す権利」が法的に存在しました。
> > つまりは、人を殺す権利というモノを、世間の方も容認していた訳ですね。

> 江戸時代までの社会では万人に平等な権利が与えられていた訳では無く、それについての議論も深まることは無く、
> 今改めて「人を殺す権利」について考える時に、かつて「人を殺す権利」が存在したことは
> それが妥当であったかどうかの検討対象にはなり得ると思いますが、
> 今「人を殺す権利」を肯定する根拠とはならないと思います。
> 仇討ちについて考えると、「何故尊属の敵討ちは認められ、卑属の敵討ちは認められないのか」等、
> 今の自由主義的価値観から検討して妥当ではないと考えられる点が多いと私は考えます。

んん?
え〜と、そうなると、「人を殺してはいけない」というのは、
人類社会において、普遍的なテーマという捉え方では無く、
今の日本の価値観だとダメだから、ダメだという話になるのでしょうか?
そうなると結局、社会が変われば、価値観だって変わる訳で、
場所や時代が異なれば、「人を殺してもOK」と言ってるのに近くありません?
私としては、普遍的な価値観として「人を殺してはいけない」と唱えてると思い、
江戸時代や独裁国家の例を出した訳だったのですが、
本当にそうだとすると、コチラの話の前提も大きく違ってきますね。

あと、それだと、「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに対して、
「今の大方の日本人はそう考えてる」というのは、確かに同意できるものの、
根拠としては、かなり弱くなってきませんかねえ?
法治主義の現代社会において、殺人を犯せば罰せられる一方で、
殺人行為自体は、別に法律では禁止されていませんので。
また、「禁じられてなくても、罰せられるからアウトなんだ」という事であれば、
法改正で罰せられないようになれば、セーフだという意見に変わるのでしょうか?

まあ、さすがに殺人罪では、そんな簡単に法律は変わらないでしょうけども、
それこそ先日、俳優の伊勢谷友介が大麻所持で捕まりましたが、
欧米では大麻が合法な国だってある訳ですからねえ。
「そんなのは合法な国がおかしい」と言うのは簡単ですけど、
科学的に言えば、大麻よりもアルコールの方が、遥かに危険なドラッグですし、
中東では飲酒が違法な国だってある訳で、この辺の価値観は意外と明確ではありません。
でも、そこを押し通すと、最後は「ダメなものはダメ」としかならない気がしますし、
それでは「なぜ人を殺してはいけないのか?」の、真摯な答えにはならないように思えるんですよね。

> > では、「人を殺す自由」に関しては、どうでしょうか?
> > 「そんな自由など、そもそも存在しない」と、頭から否定してしまうのは簡単ですが、
> > 実際の所、そうした価値観が存在しないと言う訳ではありません。
> > これはただ単に、「殺されない自由」を支持する人数が、
> > 現状、殺す自由よりも、圧倒的多数であるからという話であり、
> > マンネルへイムさんの言葉を借りれば、衝突する自由権の結果と言っても良いかも知れませんね。

> 少し違います。私は今「殺されない自由」を支持する人が多いからそれが正しいと言っているのではありません。
> ロールズの考えにかなり影響を受けているのは自覚していますが、
> 要は、仮定の話として人間が無知のヴェールの中にあるときに、
> 殺す権利と殺されない権利を比較してどちらを選ぶかという話です。
> 無知のヴェールの中にありますから、
> 自分が軍人か、プロレスラーか、大学生か、赤ん坊なのか、それすらも分かりません。
> そんな状況で殺す自由、奪う自由、騙す自由、そんなものを肯定できるでしょうか。
> 肯定できないとすれば、それらを否定する方向に合意が形成されます。
> その形成される合意、それこそが最も普遍的に近い価値観であるはずです。

う〜ん、私は理系の人間なので、高校で政経倫理を取っておらず、
こういう具体的な哲学者や用語が出てくる話は、正直言って苦手なのですが、
(でも、こうして振ってもらえると、調べるキッカケになるので良いですけど・笑)
殺す自由も、奪う自由も、騙す自由も、「生きる自由」の前では、
必要とあれば、全てが肯定されるのでは無いでしょうか?

豊かで平和な日本に暮らしてると気付き難いですけど、
生きる為に、騙し、奪い、時に殺す事も、世界では特に珍しくは無い事ですし、
「殺す権利/殺されない権利」と捉えるから、白か黒かの二者択一的な見え方になるだけで、
「殺す権利/生きる権利」と捉えれば、それぞれ共存していても、おかしく見えないのでは?
実際、自然界においては、食べる者と食べられる者とが存在している訳で、
それはもう「弱肉強食」という世界として成立しており、どっちがどっちでは無いと。
もちろん、理想論を言えば「誰もが殺されない世界」は望ましいでしょうけど、
現実はそうじゃないですし、「無知のヴェール」とか空想的な思考実験を持ち出しても、
「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いの答えとしては、
ほとんど響かない気がしちゃうんですよねえ・・・・
「無知のヴェール」に対して、「負荷ありし自己」とか言うんですか?
ロールズという名前が出たので言うと、こうしたサンデル的な批判にどう応じるのでしょ?
・・・と、何だか それっぽい返しをしてみる遊び(笑)。

> > とは言え、これもあくまで「現状」であって、常に普遍的な価値観であるとは限りません。
> > 例えば独裁政権下において、不当な犯罪も裁かれない世の中であったとします。
> > この場合、「殺されたって良いさ、殺してやる」というのが、本当に否定されるのでしょうか?

> では「法の庇護が無く、殺人を肯定しなければ殺される」としたら、肯定する方向で合意できるでしょうか。
> 恐らく、自身が殺さなければ殺される状況にある危険性から、合意に至れるものだと思います。
> 先の仇討ちの例と絡めて具体化すると、こうなります。
> 母を殺した男がそのまま襲ってきた場合、抵抗の結果として殺人が発生してしまう事はやむを得ないでしょう。
> 母を殺した男がそのまま去った場合、それを追いかけて殺すことは許されないでしょう。
> 母を殺した男を、政府が裁かなかった場合、その政府に反抗し独裁者を殺害することは、
> 法の庇護を回復し、自身の命を守る為に限定的に許される余地もあるでしょう。

えっ、追いかけて殺すのはNGで、裁かない独裁者を殺すのはOKなんですか!?
何だか、ここの論理はよく解らないです・・・・
無知のヴェールみたいな感じに、人を殺して良いかダメかは、
理想的な政府統治がある事が大前提で、成り立つ価値観なのですか?
正直な所、無理に全てを正当防衛に落とし込もうとして、変な歪みが出ちゃってる印象です。

> > また、それ以外にも、死刑執行や犯人の射殺、軍事行動での敵兵殺害など、
> > 「公権力による殺人」というのも、どう処理されているのでしょうか?

> 犯人の射殺については公権力かどうかではなく、
> やはり正当防衛・緊急避難にあたるかどうかが問題になると思います。
> 「軍事行動について」これが非常に難しい問題です。
> 攻撃側と防衛側、加害者側と被害者側、そう簡単に色分けが出来る戦争は本当に僅かです。
> 東京裁判ではこの問題が顕在化しましたね。
> ただ、このような複雑な問題を考える上ではやはり、原則に立ち返るべきです
> 「人を殺す権利」は存在しない。許容されるのは正当防衛・緊急避難の場合のみ、
> そう考えると、極々限られた場合でしか軍事行動による敵兵射殺は許容されないでしょう。

正当防衛や緊急避難での殺人が許容されるのであれば、
それは「人を殺す権利は存在する」って事になりませんか?
「存在しない」とする以上は、全否定をすべきだと思いますし、
有り得ないレベルのレアケースと言うには、その手の殺人は多すぎます。
また、正当防衛や緊急避難の判断基準にしても、個々で大きく異なるからこそ、
現在のアメリカのように、Black Lives Matter運動が起こっている訳ですし、
公権力の統制が弱い国ほど、その辺の判断基準は過激化していくモノです。

あと、「動物は無益な殺生はしない」とか言われがちですが、
動物だって、食べる為や身を守る目的以外でも、普通に命を奪ったりしています。
他のオスの子供を殺したり、他の群れの動物を嬲り殺したりするだけでなく、
時には集団内のイジメで殺したり、玩具で遊ぶかのように殺したりもします。
そういう意味では、恨みを晴らす為に殺したり、疑心暗鬼になって殺したりなど、
人間が人間を殺す行為自体は、特に珍しい行為では無いと言えますし、
「殺す権利」という言葉を用いると刺激的ですが、そこは本来の主旨ではなく、
そもそもは、「なぜ人を殺してはいけないのか?」というのが本題ですからねえ。
殺す権利を否定した所で、その本題の結論には繋がらないような気がします。

> > その他に、最近の事件で言えば、「ALS患者への嘱託殺人」がありましたけども、
> > これなどは「殺される自由」とも言える問題ですよね。
> > これはこれで難しい問題なのですが、まずはその前に、
> > 嘱託殺人や安楽死処置も、殺人である事には変わりませんけど、これはどうなんでしょ?

> 正直、前のレスで踏み込むかどうか迷った点です。やはり問題ですよね。
> 私の場合、嘱託殺人・安楽死処置というよりはもっと単純に「自殺」として頭においていました。
> つまり、「自分を殺す権利」はどうなのか?と。
> 私としてはこの問題を、「殺す権利」とは別の問題に分けて考えたい所です。
> つまり、「死ぬ権利」です。……私は社会的要請として自殺幇助や自殺教唆が処罰され、
> 自殺行為が一定の抑止を受けることには賛成ですが、どうしても自殺行為自体を誤りとは言えないのですよね。
> > そして最後に、次第に身体の筋肉が動かなくなるALS患者に対して、
> > 「患者が死を望むなら」と、安易に尊厳死を持ち出す意見も多いのですが、
> > 実際の所、筋肉が動かなくなっても、五感や頭の方は正常だったりしますし、
> > 延命治療を選択しない患者が8割いる一方で、
> > 本心を言えば、生きていたい患者も8割いるそうなので、
> > 現実的には、「死を選んでいる」というよりは、「死を選ばされてる」現状があると。

> 嘱託殺人や安楽死処置に関しては上に書いた死刑制度に賛同できない理由と同じような理由で、
> 軽々に賛同は出来ない所です。「死ぬ権利より、生きる権利」これは非常に重要な観点だと思います。
> 私には「死ぬ権利」を否定できませんが、そうだとしても「生きる権利」を無視しては進められない問題です。

「死ぬ権利」自体は、私も「あって良い」とは思いますよ。
とは言え、「自ら死を選ぶ」事と、「自ら死を選ばされる」事とでは、
同じ自死であっても、中身が大きく異なると思うんです!!
借金返済の為に、保険金を掛けられて自殺するのは、本当に死ぬ権利の行使なのか?
上から責任を被せられ、詰め腹を切らされて自殺するのは、本当に死ぬ権利の行使なのか?
そして、本心では生きていたALS患者が、延命治療を選択しないのも、死ぬ権利の行使なのか?
何だかんだで人間は基本的に、「生きていたい」と思い願う生き物であり、
その願いを阻害する要因や環境を考慮しないまま、「本人の意思だから」と、
他人が、自殺や嘱託殺人を認めてしまうのは、安易だし危険だと思うって話ですね。

> > > 大前提として、人間はだれしも自由に生きたいという願望を抱いているとします。
> > > 勿論、政治的な姿勢として自由権に制約を加える方向性を好む方も居ますが、
> > > そのような方も、自らの希望として自由に制約を加えたいのであり、
> > > 誰かからいきなり自分の意に沿わない形で自由に制約を加えられるのは望まないでしょう。
> > > ここでいう自由とは何かをしたいと思う人間の気持ちそのものと言って良いでしょう。
> > > 「自由」といいつつ憲法13条でいう幸福追求権が一番近いのかな。
> > > ここまで自由を広く捉えるのであれば、人間にとって、
> > > 「自由」とは最も価値のある至上の存在である、と断じても反論は無いのではないでしょうか?

> > う〜ん、そもそも論として、そこまで「自由」を、
> > 至上の価値として、大前提にしちゃって良いんですかねえ?
> > 自由というのは、一面においては熾烈な競争を強いるモノであり、
> > 自由至上主義(リバタリアニズム)では、弱者を救済する富の再分配さえ否定されます。
> > 究極的に言うと、自由と平等は相反する価値観ですからね。
> > そういう意味では、「幸福追求権」と「自由」とが本当に、
> > イコールで結ばれるのか?という問題点も、あるような気がします。
> > そこには、敗者や弱者が救済されない自由もある訳ですからねえ。

> 私個人がややリバタリアニズムに親和的な人間であるために、
> 文面からもリバタリアニズム的な「自由」のニュアンスが感じられるかもしれませんが、
> 私が言う自由とはもっと素朴で抽象的な物です。「選択肢がある、それを選べる」その程度の話です。
> 仮に管理人様が「自由」という名称で違和感を抑えられないのであれば、
> 全て「幸福追求権」と言い換えて良いかと思います。
> 私個人は「自由」と「幸福追求」は同一とは見做せないものの近しいモノと考えていますが、
> その点に関しては正直、管理人様と私で「幸福追求」の概念に
> 大きな隔たりが無いのであれば無視して良い点だと思います。

いや別に、リバタリアニズム的であるとか、そういう話は私の方もしていません。
ただ単に「幸福追求権≒自由」としている所に、違和感があったのであって、
要するに、「自由」という単語をキチンと定義しないまま、
フワッとしたイメージで用いてる感じがして、そこを質しただけの事ですね。
例えば、自由無き「奴隷の平和」であっても、それを幸福と感じる人は居るでしょうし。

> > > 自由権の衝突の結果の殺人を認めれば、人々は常に何者かから自身の自由権を侵害されるリスクを負うことになります。
> > > これは許容出来る筈がありません。

> > 「リスクを負うから、許容できる筈がない」というのも、実際はどうなんですかね?
> > 例えば、銃社会のアメリカなんて、それで多くの人命が失われている訳で、
> > リスクであるのは確かなはずですけど、一向に銃規制が進む感じはしません・・・・

> これは問題を分けて話すべきだと思います。
> 「人を殺す権利」について、無知のヴェール下で否定する方向で合意する一方で、
> 「銃で自衛する権利」について、無知のヴェール下で肯定する方向で合意することはあり得ると思います。
> ただ、そもそもの話としてアメリカの銃社会はその建国からの歴史が大きく関わっています。
> 私は敢えて原初状態という抽象的な仮定からより正しい価値観を導き出そうとしています。
> 故に、私がその方法で導く結論と、アメリカの自分の立場と国の歴史に無知ではない人々が導く結論が、
> 変わってくるのは当然の事だと思います。
> 私の結論の是非は分かりませんが、少なくともアメリカが別の結論を出したことを理由に
> 否定される類のものではないと思います。

それぞれの結論を認めて、「日本はNG」「アメリカはOK」を許容すると、
「私はNG」「あなたはOK」というのを許容する事にも繋がりますし、
そうなると、自分は殺す権利を認めなくても、あなたが殺す権利を持つの認めるとなり、
結局は「人を殺す権利」の存在自体を容認する方向になりませんか?

また、「銃で自衛する権利」と「人を殺す権利」は別の話であっても、
切り分けて考えられるほど、明確な線引きが出きる話では無いはずです。
そもそも銃とは、相手を撃つための武器な訳ですし、
例えばアメリカでは、無断で他人の庭に入れば、射殺されても文句は言えません。
日本人的な価値観で言えば、過剰防衛にすら当たらないような案件でも、
彼らの価値観にしてみれば、キチンと正当防衛が成立する訳ですね。
また、中東や南アジアでは、今でも名誉殺人という風習が残っており、
日本から見れば異常な行動でも、彼らにすれば真っ当な行動となります。
「人を殺す権利を認めない」とするなら、これら全てを否定する必要があると思うんです。
逆に言えば、条件付きであれ、例外であれ、一部でも認めているのであれば、
結局、「人を殺す権利を認めている」という事にはならないでしょうか?

・・・って、今年度から小学校で始まった「道徳の評価化」というのも、
こうやって話し合えるのであれば、評価のしようもあるのかな?(笑)
同じく、安倍教育改革で今年度から必修化された「英語」と「プログラム」も含め、
いったい小学校で、どんな授業が行われているのか、ちょっと興味があります。
とりあえず私なら、道徳の授業にはアニメ「トライガン」を使って、
英語はYouTubeか「北米版トトロ」、プログラムはPS1「カルネージハート」でしょうか?(笑)
な〜んて、生と死という思いテーマが続いたので、最後は軽めに終わってみました。


[23344] 政治や哲学から部活にアニメまで長文雑談(その2)返信 削除
2020/9/15 (火) 20:49:58 徳翁導誉

※ 長文すぎて容量オーバーになった為、2分割で送信(笑) ※


▼ 天皇家と女系天皇の話
> > 確かに、テレビや新聞などのマスコミ報道でも、
> > 公的な場面では、「皇后陛下」や「皇太子殿下」と呼ばれる一方で、
> > 親しみを込める時には、「皇后さま」や「皇太子さま」と呼ばれますね。
> > ですが天皇だけは、一貫して「天皇陛下」と呼ばれていたかと思います。
> > 「雅子さま」や「秋篠宮さま」とは呼んでも、「徳仁さま」とは呼ばないですしね。
> > そういう意味で、「天皇様」という表記は、やはり珍しいかと思われます。

> 変な拘りですけど、何の意識も無く「天皇様」と呼んでいた自分の事を
> 少し誇らしい気持ちにはなりましたけどね(笑)
> 自分は「陛下」じゃ嫌なのか、でも呼び捨ても嫌なのか、となんか腑に落ちた気分です。

それこそ佐藤優が、あれこれ思案して辿り着いた「天皇様」という呼び方を、
マンネルヘイムさんは、ごく自然に辿り着いたって事ですしね(笑)。

> > 例えば「女性天皇」や「女系天皇」の話の場合、その違いを理解しないまま、
> > 「時代の流れだから」とか言って、何の気無しに賛成している人が多い気がするんです。
> > 皇統の維持を何よりも重んじ、千数百年の歴史を紡ぎ続けてきた天皇家にとって、
> > 女系天皇など絶対に飲めない提言なのに、象徴天皇制とかいうモノの存在の為に、
> > 自分たちの家のアイデンティティーを守りたい気持ちすら、自由に表明する事が出来ず、
> > 漠然とした民意で運命が決められてしまうとなれば、果たして心情は如何ばかりか・・・・
> > 何だか、その辺りのキチンとした配慮が足らず、象徴性だけを押し出すと、
> > 言い方は悪いですけど、象徴天皇制って「国民のペット化」しちゃうと思うんですよね・・・・
> > 天皇を敬う敬わない以前の話として、これでは1人の人間の扱いとして可哀想な気がするんです。

> これは耳が痛い話です……。昨今の男女共同参画社会推進と同じ頭の枠組みで、
> 私も女性天皇の話を考えている傾向がありました。
> しかし天皇家も象徴天皇制を抜きにすると、
> 日本一の旧家であり、家の伝統があり、アイデンティティーがある。
> 当たり前の話です。天皇様も象徴天皇である前に人間である。
> 最高裁が(守るためとはいえ)天皇様の人権を限定する方向の判決を出したのは良かったのか?
> なーんてことを言っていた身としては猛省したいですね。

昭和天皇が終戦を決断したのも、国家・国民の為という以上に、
「皇統の維持」を何よりも重視した為だったと言われていますからね。
それほどまでに、天皇家にとっては、皇統の維持が大事なんです。
また、小泉政権が女系天皇を認める方向で、皇室典範を改正しようと進めていた際には、
天皇は政治的な発言が出来ない事を良い事に、「陛下も容認の意向」という噂を広め、
それに対してェ仁親王が「陛下が賛成なさるはず無い。噂は事実無根」と発言すると、
総理の意を汲む有識者会議は「皇族が発言するのは憲法違反だ」と激怒しましたからねえ。
天皇家としては、旧宮家の復活や、旧皇族からの養子を望んでいる中、
これが国民的な議論の末の女系容認ならまだしも、やり方が姑息なんですよ!!
一方で、その直後の紀子さま男子懐妊には、天皇家の血脈の強さを感じました!!!

上皇夫妻は、天皇在位の最後に、韓国訪問を望んでいたとされますが、
それを安倍政権が飲まなかったのは、政治事情も絡むので致し方ないと思いますけど、
(結局は私的旅行として、埼玉県にある朝鮮由来の高麗神社に参拝しました)
継承問題の件はさすがに、天皇の人権を蔑ろにし過ぎだろうと思うんです・・・・
個人的には、憲法改正って消極的ですけども、仮に改憲するのであれば、
自分たちに関する事くらいは、皇族に発言権や決定権があっても良いと思うんですよね。
例えば近年も、負担軽減を理由に宗教儀式の簡略化が行われたりしましたけど、
そうした事まで、国が一方的に決めるというのは、ちょっと違う気がするんです。

あと、女系天皇ではなく、女性天皇であれば、
歴史的にも例はありますし、個人的には別にあっても良いと思うのですが、
女性天皇って、あくまでもワンポイント・リリーフ的な存在なので、
現在の天皇制にシステム的に組み込んでも、あまり意味は無いかな?と。
それに皇籍離脱が無くなると、旧皇族としか結婚できなくなりそうですし、
大多数の国民は、女性天皇と女系天皇の違いなんて意識してないでしょうから、
女性天皇まで行ったら、やはり女系容認の方向になっちゃいますよね。

まあ私自身は、国民の多くが望むのであれば、女系天皇もアリかとは思うものの、
やはり個人的には、そこは反対なんですよねえ・・・・
もちろん、天皇家の意向として「それを全く望んでない」のを知ってるのもありますが、
歴史的に見ても、権威と権力の分離は重要だと思うんです。
簡単に言ってしまうと、仮に女系天皇を認めた場合、後の世に独裁者が現れた時、
女性皇族と結婚して、権威と権力が一体化してしまう恐れが生じます。
その場合、その権力が倒れた時に、権威も同時に消滅してしまうんですよねえ・・・・
この前、別スレッドでも少し語りましたけど、
オスマン帝国の皇帝(スルタン)が、イスラム教の指導者(カリフ)を兼ねた為に、
オスマン帝国の滅亡と共に、イスラム教はカリフの存在を失ってしまい、
現在のようなイスラム教の混乱を招く一因ともなりました。

もちろん、今の日本であれば、そうした心配を考慮に入れる必要性は乏しいものの、
50年後、100年後の日本を考えた時に、どんな政治状況になってるかなど解りませんし、
近視眼的なモノの見方だけでなく、子孫の世代の日本まで考える方が良いと思うんです。
明治維新にせよ、戦後復興にせよ、日本がガラッと一気に社会を変化できたのは、
天皇という「御旗」があった事も大きく、後世の為にも、旗の価値は出来る限り保つべきかと?
御旗というと大仰に聞こえますが、旅行会社の添乗員が掲げる旗にしたって、
それはただの旗ですけど、その旗があるから、ツアー客もまとまって行動できる訳ですし、
転換期において、国民がまとまれる「象徴」があるというのは、それだけで強味なんですよね。

それに、なぜ天皇家が特別かと言えば、それは「歴史」があるからであり、
その歴史の根幹部分こそが「男系」による継承でしたからねえ。
その根幹部分を抜き取ってしまっては、外側の見た目の歴史だけが残っても、
果たしてそこに、どれだけの意味があるのか?というのは、正直思ってしまいます。
そこまでするのであれば、もう、天皇制を残す意味自体が乏しいと思いますし、
いっその事、民間人となり、神社の宗教的トップとして自由に振る舞えた方が、
却って歴史と伝統を守れるのでは?と、考えない訳ではありません。

また、それこそ「平等」を謳うのであれば、女性天皇とか、女系天皇とか言う以前に、
天皇や皇族だって、一国民として等しい権利を与えた方が、平等ってモノでしょうし、
戦後憲法による象徴天皇の縛りというのは、たかだか70年やそこらの伝統ですから、
神話の時代まで含めた天皇家2680年の歴史からすれば、大した話では無い気がするんです。
象徴天皇でなくなっても、天皇は天皇であって、神道トップのままですし、
逆に、象徴天皇のままでは中途半端なので、改憲するなら元首に戻しても良い気はします。
イギリス政治を見ていると、「君臨すれども統治せず」でありながら、
やはり女王という存在がある事で、政治的暴走を抑える心理的ストッパー役にはなっており、
利益は出ないけど社会的に必要な役割も、議会ではなく王室が担ってる部分もあって、
そういう所は、ちょっと羨ましくもあるんですよねえ・・・・
極端な話、参議院を廃止して、権力無き貴族院を復活させても良いでしょうし、
NHKも英BBCのように天皇直属にして、自由な報道と公共性を両立させたり、
その範囲を国立大学や国立博物館などに、広げるのも面白いかも知れません(笑)。
解散権の濫用にしても、戦前の「憲政の常道」を取り戻して貰いたい所はありますので。


▼ 人口減少社会と選挙制度の話
> > > > いや本当、これからの日本って、何で食って行くんでしょう・・・・
> > > まあ「伸びしろが無い」という点に目を瞑れば、
> > > 日本よりもまずい状況にある国家はいくらでもあるので、
> > > 身の丈にあった暮らしをする分には不自由もない日本はまだマシだろうと思いたいです。
> > > 「身の丈〜」の部分は怪しいかもしれませんけどね……。

> > その「身の丈」というのが、どの程度を想定されてるか次第ですね。
> > 相対的な現状維持という事でしたら、正直、ちょっと難しいかも知れません。
> > 平成の米騒動の際には、「マズい、マズい」と言いながらタイ米を食べたり、
> > 結局は食べずに廃棄してたりしましたけど、今後はどうなる事か?

> 自分は多分独身のままだと思うので単身で労基法を守る企業で仕事をしながら
> 三食好きな物を食べられたらそれで良いですかね。
> 好きな物、と言ってもようはうどんとか納豆とか、
> まあ肉とか魚とかそんな高いモノを志向している訳でもないので、
> それ位は私の生きている間は大丈夫だろうと信じたい所。

でも、このまま競争力を失っていけば、納豆自体が商品の棚から消える事は無くても、
1割2割と値段が上がっていき、そのうち価格が2〜3倍になっているかも?
もちろん、それでも納豆くらいなら買えるでしょうけど、
今まで通りに気軽には食べられず、高級食品となるかも知れません。
また、身の丈にあった暮らしと言っても、エンゲル係数が上がっていけば、
必然的に生活の余裕は減っていき、思うような身の丈生活にはならないかも知れません。
って、エンゲル係数と言えば、安部総理の国会珍答弁なんて騒ぎがありましたね(笑)。

ただ、自らがで好き好んで、慎ましやかに暮らすのと、
慎ましく暮らして行くしか選択肢が無いのとでは、
見た目は同じでも、中身が大きく異なりますからねえ・・・・
経済的であれ、精神的であれ、身体的であれ、人間というのは、
「余裕」こそが何よりも大事な生き物ですので。
そういう意味では、状況が変わっていく中で、
価値観や社会システムの方も変えて行ければ、言うほど悲観する必要も無いかも知れませんが、
実際の所、果たしてそれが実現可能か?という所が問題になってくると。

> > しかも、これから更に日本の少子高齢化が進み、
> > 人口が半減して、人口の半分が高齢者なんて時代になったら、
> > 状況は今よりも苦しくなるはずですからねえ。
> > 日本より下の国を見て、心を落ち着かせると言っても、限度がありますよ。
> > また、最近の研究では、世界全体の人口自体が、2050〜2070年くらいに掛けて、
> > 人類史上初の「人口減少時代」を向かえるなんて意見が増えてきてますし、
> > そうなると、日本だけでなく、世界規模での停滞経済期に陥っていく恐れがあります・・・・
> > コロナ禍ですら、これほどの大混乱なのですから、ちょっと想像が付きませんね。
> > もう本当、国全体としてどうこうより、個々人がどうするか?という時代になって来てるのかも。

> そう、逆にそれを理由に
> 「だから日本が人口減少するのは仕方ない、むしろ適正人口になるんだ」
> と言っている人が増えてきていますね。

まあ個人的には、「そもそも適性の根拠とは何だ?」と、
ツッコミたくなる所はありますけどね(笑)。
理系の人間からすると、根拠や定義は非常に重要な部分なので。

> なんか一昔前の「温暖化正常論」と似た臭いを感じて迂闊に信じられないんですけどねぇ……・
そういう意味では、コチラでは対応が変わるんですよね(笑)。
もちろん、「正常って何基準の話?」というツッコミは入りますけども、
気候が変動するのは、歴史的に見ても、科学的に見ても、普通の話です。
例えば、これは5000年前の関東地方の地図↓ですが、
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/2a/62be877a31d723f4548e6c9e4f077cd0.jpg
日本に10〜20万人しか住んでなかった縄文時代に、
恐ろしい程の高炭素社会があった訳ではありません(笑)。
そもそも長期で見れば、気温など変動する↓のが普通です。
https://www3.coara.or.jp/~tomoyaz/yayoikikou.jpg

地震とかもそうですけど、ずっと安定している方が却って変ですし、
地球環境に優しく暮らす事自体は、別に私も否定しませんけども、
科学的に真摯な態度で答えるならば、人間が地球環境に影響を及ぼす程度は解りません。
本当に二酸化炭素が原因なのかも解りませんし、このまま温暖化し続けるかも解りません。
ただ、「解らない」では具体的な話が進まないので、信じたい人は信じたい情報を信じますし、
科学者だって断言は行わないものの、空気を読んで それっぽい事を言ったりはします。
でも結局、地球が温暖化する時は温暖化しますし、寒冷化する時は寒冷化する訳で、
それを人為的にどれだけコントロール出来るかとなると、正直な所・・・・
とりあえず言えるのは、温暖化よりも寒冷化の方が、生物が生きていく上で厳しいですし、
確か半世紀くらい前は、温暖化ではなく、寒冷化の心配がされてたって事ですね。

> > > > あとは他に何の話してたっけ?
> > > > ・・・と思い返してみると、中選挙区制の話とかしてましたね。

> > > 後半がフェードアウトしそう……。

> > では、後半からは話題をピックアップして、
> > 「中選挙区制復活の問題点」と「人口減少の弊害はこれから」に絞ってみます?

> 「人口減少の弊害」について多分一般論以上の事は書けないと思いますね……。

とりあえず、今回の話の流れから、
「2050年 世界人口大減少」という本を読んでみました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4163911383
そこまで目新しい内容は無かったものの、世界中を取材・調査して回り、
なかなか良く纏まった良作だと感じたので、とりあえず紹介しておきますね。
移民大国であるカナダの学者2人が書いており、なかなかバランスは取れてたかな?
日本についても結構扱われていますし、カナダという国家をホテルに喩えたのは絶妙でした。
20世紀より前の歴史的考察や、今後の戦争という要素の考察は、ちょっと欠けてましたけど、
現代モノのルポという意味では、良く出来ていたと感じますし、
「このまま進めば」が大前提の近未来予測としては、相応の内容だったかと思います。

また、世界的な都市人口の増加や、女性の社会進出などが、出生率を下げるであろう事や、
経済や医療の進歩により、多産多死から多産少死になり、寿命も延びて少産少死になる事など、
今まで漠然とは理解していた事柄も、こうして改めて整理できたのは、個人的に良かったかな?
こうなってくると、この辺りの数理モデルを組み込んだ、
2050年の赤い嵐シナリオとかも、少し作りたくなってきます(笑)。
と言いますか、世界的な人口減少の可能性について、個人的に考え始めたのは、
「現代版2050」のシナリオ制作で、いろいろとデータを調べていた時でしたし、
また、オスマン帝国の専門家である鈴木薫が近年、「文字」から見た世界文明論を唱えてますけど、
よくある宗教や言語での分け方の他に、「皇帝(帝国)」で文明世界を分ける見方を方法に気付いたのは、
今回の「仮想版2050」で、ブラジル皇帝の話をしたのも、キッカケの1つだったんですよね。
それを思うと、やはり他者から いろいろと刺激を受けるというのは、やはり良い事なのでしょうね。

実際、こうして世界の人口と経済の話をした事で、
この両者には、相関関係が見られるのでは?という考えが湧いてきましたし。
それこそ「人口」というのは、未来予測が数々の社会問題の中で、
数少ない、正確な予想がしやすい分野と言われており、その社会が発展するほど、
人口構成の年齢ピラミッドは、「富士山型→釣り鐘型→壺型」と推移すると言われています。
でも、こうした傾向って、年収ピラミッドでも同じく見られるような気がするんです!!
要するに、赤ん坊が亡くなりやすく、働き手が欲しい農民世帯が多い国ほど多産となり、
平均寿命も短い為、年齢ピラミッドはきれいな富士山型となりますが、
こうした国って、多くの貧困層がいる一方で、一握りの富裕層が富を独占しており、
年収ピラミッドで見ても、同じように富士山型になってる気がするんです。
そして、社会が発展するほど、中間層も増えてきて釣り鐘型となり、
更に成熟すれば、最低賃金上昇や弱者救済策が充実して壺型になっていくと。
そうすると人口推移だけでなく、長期的な経済収入の方も数理モデル化できる気がするんです。

既にミクロな経済の世界では、「経済物理学(金融工学)」とかいう分野で、
クオンツと呼ばれる物理学者や数学者たちが、
株価変動を数理モデル化して、巨万の富を得ているようですが、
マクロな経済を数理モデル化し、高所から長期的に眺める事によって、
歴史的な流れすら、おおまかに予測できるのでは?という考えもあったりします。
それこそ、別の雑談スレッドで語った「歴史物理学」みたいな感じで。
そもそも物理学って、過去の膨大なデータからモデルを推測し、
現在起きる事にモデルが適応するかを実験して、
その正しさが認められれば、未来の結果さえ予測できる学問ですので、
そうした物理学的手法を自然現象だけでなく、社会現象にも用いてみるのは、
これからのAIやビッグデータの時代に、とてもマッチしているのかも知れません。
最近知ったのですが、「社会物理学(ソーシャル物理学)」なんて分野もあるそうですし。
もちろん、最後は1つに集約される結果を、事前に正確に予測できる訳ではありませんが、
起こり得る可能性と、その発生確率が見えてくれば、事前の準備や対策くらい行えますしね。
ただし、伝統的な物理学の価値観からすると、邪道以外の何物でも無いですけど(苦笑)。

・・・って、何だか話が飛び過ぎてて、ちょっと解り難い内容ですかねえ?
まあ、ともかく、こうしてマンネルへイムさんと雑談する事で、
いろいろと考えるキッカケとなり、ありがとうございます・・・って事ですね(笑)。
その内、これらを形にしたくなったら、新作ゲームに組み込んでいくかも知れません。
実際、世界的な人口減少と少子高齢化、そして経済市場の縮小という要素は、
赤い嵐に組み込んでみて、遊びながらにシミュレートしてみたい気分になってきてますし。

> 「中選挙区制復活の問題点」というより「適正な選挙制度とは?」という話なら少し。
> といっても、前に聞いた話を改めて整理した上で少し調べた程度ですけどね。
> 管理人様は中選挙区制復活の問題点を指摘されましたが、
> 中選挙区制の問題点というのはその他にも「金権政治」の横行があるようですね。
> 背景にあったのは同じ政党から数人の立候補者が出て、尚且つそれが敵同士だったこと。
> これによって党ではなく派閥単位での争いが激化し、また同じ党であれば政策も近しいので、
> 政策以外の面、必然的に公共事業やら利権やらで票を集めるしかなくなる、と。

もっと言うと、一定数の得票さえ有れば当選できる為、
組織票の力が非常に強くなり、それだけに利益誘導も強くなったと。
また、同じ党だから政策が近いと言うことは、あまり実態を捉えておらず、
特に与党の場合は、今の自民党や旧民主党が可愛く思えるくらい、主張はバラバラでした。
だって結局、「カネ」と「権力」が何よりの中心軸であり、
それしか纏まりはありませんでしたから。
文字通り、「金権」な訳ですね!!

> 一方で、恐らく私に中選挙区制を解説してくれた人は、
> この「党ではなく派閥単位での争いが激化」した点、言い換えると「派閥による疑似的な政権交代」が起きた点と、
> 二大政党制の実現を志向した結果生まれた、現状の大政党(というか自民党)に有利な小選挙区比例代表並立制を比較し、
> 結局中選挙区制の時の方が自民党内部での疑似的な政権交代が多々起こっていたという事を指摘したんだと思います。

もちろん、そうした主張の主旨を理解した上での、前回の私の発言ですね。
繰り返しになりますけども、結局はそこから、ノスタルジーしか感じない訳ですよ。
別に、ノスタルジーが悪いと言っている訳ではありません。
ですが、ロシア人の多くが、超大国であったソ連時代を懐かしんだとしても、
その多くは、共産主義の復活など望んでいないのと同じように、
冷静になれば、ノスタルジーと制度問題は分けて考えられるはずなんです!!
しかし、中選挙区制の復活論者には、そうした論理性を全く感じられないと・・・・

個々の政治家が小粒になったという意見は、それはそれで私も解るんですよ。
私も子供ながらに、昭和の派閥の領袖が持っていた存在感を覚えていますから。
とは言え、今のロシアが共産主義を再導入した所で、昔のソ連が戻ってこないのと同様、
昔の中選挙区制を再導入した所、今の時代に大物政治家が復活する訳では無いんです!!
時代や状況というモノが、当時と現在とでは大きく異なりますからねえ。
経済が右肩上がりで、パイの分配さえ行えば良かった戦後昭和の頃と違い、
御恩と奉公で回った派閥政治が、今でも同じように機能するとは到底思えませんし、
そもそも55年体制は崩壊してますから、派閥争いする巨大与党の誕生すら厳しい状況です。

また、政治制度として考えた場合、疑似的な政権交代など求めなくても、
小選挙区制であれば、実際の政権交代が起こりやすいシステムになっています。
それに、安定的な政権運営を求めるにしても、
大勝しやすい小選挙区制の方が、それは起こりやすいです。
安倍政権や小泉政権が長期政権になったのも、小選挙区制に替わったればこそです。
そういう意味では、わずか8ヶ月の短命政権ではありましたけども、
小選挙区制や政党助成金の導入など、細川政権の行った仕事って、実は大きかったんですよね。
現状では盤石に見える自民党政権にしても、小池ブームが起きただけで危うくなりましたし、
小泉政権が郵政解散で圧勝した次の衆院選では、民主党による政権交代が起こってる訳で、
代わる時は本当に劇的に代わってしまうので、小選挙区制の利点でも、あり欠点でもあります。

あと、主導権を巡る総裁選挙がある限り、小選挙区制のままであっても、
一強多弱で安定してしまえば、与党内の派閥争いというのも、別に生まれない訳ではありません。
今回は、勝ち馬に乗れと一気に大勢が決しましたけど、総理総裁の権限が強化された現状では、
昔以上に勝ち負けで雲泥の差となる為、熾烈な総裁選となれば、
派閥争いも昔以上に激化する可能性は含んでいると思いますよ。
だからと言って、派閥争いが良いとも言えませんし、それで大物政治家が生まれる訳でも無く、
それに何より、権力闘争で首相の座を1年や2年でコロコロ替えられるほど、
今の日本に余裕があるのか?という問題があります。
って、小泉政権と2度目の安倍政権以外は、小選挙区制が導入されていても、
1年や2年でコロコロと首相が替わってますし、そこには派閥争いも絡んでますけどね(苦笑)。
ただ、そこは自民党も政権慣れしてるからこそ、勝ち馬に乗る動きが加速したのかも知れませんし、
逆に旧民主党は不慣れだった為に、強力な求心力が反転して遠心力となり、党の分裂を招いたのかも?

それと、そもそも論から言って、昔の大物政治家が、
本当にそれ程の人材であったかは、正直疑問がある所ではあるんですよね?
同じ様な器であっても、置かれた状況の違いというのは、人を大きくも小さくも見せますし、
戦国大名は確かに有名ですけど、江戸時代の大名と比べ、格段に優れていたとは言い切れません。
また、過去は思い出補正が掛かり、リアルタイムは辛口評価となるのも、別に珍しい事じゃないですね。
政治家に限らず、企業家であったり、スポーツ選手や芸術家でも、同様の傾向はあろうかと?
ただそれも、結局は感情論でしか無い為、それで上手く難局を乗り越えられる訳が無いんですよねえ。
逆に、懐古主義も行き過ぎれば、単なる迷惑な存在(老害)に墜ちてしまいますし・・・・
って、マンネルヘイムさんと同じ、若い世代の人だとすると、
ノスタルジー的な懐古主義というよりは、理想化された古き良き時代に思いを馳せる、
「三丁目の夕日」症候群みたいなモノなんですかねえ?
良い部分だけ切り取れば美しく見えても、実際はどれだけ荒れた世界だったか(苦笑)。


▼ アニメやアニソンの話
> > > 全く畑違いの話ですが、つい最近アニメ化された作品のキャラの服装から旭日旗が消えてひと悶着ありましたね。
> > > 作者的には「間違った昭和の番長」というコンセプトのキャラで、旭日旗も記号的な意味しか無かったものの、
> > > グローバル化した「アニメ」を牽引する作品の一つとして旭日旗は残しておけなかったんでしょうねぇ。

> > なんの話かな?と調べてみたら、「とある」シリーズでしたか(笑)。
> > 削板軍覇というキャラで、7人しか居ないレベル5能力者の1人なんですね。
> > 一応、インデックスとレールガンの第1期は、共に見ているはずなのですが、
> > もう10年以上前の話なので、中身はほとんど覚えてませんね・・・・
> > 関係ない話ですけど、最近は続編までのスパンが、物凄く長くなってません?

> あらら、特定されてしまった。
> そうですねぇ……。多分、原作となり得る作品が増えすぎて、どれが当たりか制作サイドも読めなくなって、
> 必然的にシリーズファンが見込めるかつての名作に回帰したのかなと思います。
> 購買力のある青年・壮年が食いつきますし、そこも含めてかな。
> レールガンとインデックスの他にも、SAO、PSYCHO-PASS、STEINS;GATE、リゼロ、fate、ログホラと
> あくまで私が聞いた限りですけど、全体的に4〜10年と
> かつては1年とか2年で続編が出ていたことを考えるとかなり間が空くようになった気がします。

今回、「Re:ゼロ」の新作が放送されるという事で、第1期もAbemaで無料配信されてた為、
緊急事態宣言中に一気見したのですが、予想以上に面白かったんですよね!!(笑)
という事で現在、第2期をそこそこ楽しんで見てはいるのですが、
「この続きって何年後になるんだ?」と思うと、ちょっと気が重くなります。
同じくAbemaで、「弱虫ペダル」の第3&4期も一気見したのですが、
まさか4クールもあって、2年目のインターハイが終わっていなかったとは!?
私の場合、原作からアニメに入った時は大丈夫なのですが、
先にアニメから入ると、なかなか原作に移行できないタイプなもので・・・・

消費増税前にテレビを買い換え、テレビでもネット配信が楽しめるようになった事で、
今年の初め、噂になり初めてた「鬼滅の刃」を見始めたあたりから、
およそ10年ぶりに、私のアニメ視聴が復活した所に、
今回のコロナ禍によるStayHomeと、Huluの3ヶ月無料体験が重なってしまい、
(Huluの登録は、ゲーム・オブ・スローンズの視聴が目当てだったんですけどね・笑)
今まで未視聴で貯め込んでいた話題作を、立て続けに消化して一気見したのですが、
既に評判の高い作品群をまとめて見ただけに、当たり率は高くて、満足度も高かった一方、
通常視聴は週に1話ずつしか進まず、しかも良作か否か判断に時間が掛かる為にキツくなり、
それで続編の時期がが読めないとなると、何だか精神的にも厳しくなってしまいました・・・・
う〜ん、これはちょっとマズい傾向かなぁ?(苦笑)
以前はそんな事、ほとんど感じなかったんですけどね。
原作遵守で、アニメ的に話を完結させない、昨今の作り方も影響してるのかな?
この調子だと年内のウチには、私の中でのアニメ視聴モードが、再び下火になるかも知れません。

・・・と、何だか取り留めのない話をしてしまいましたが、
続編までの年数が伸びているのは、作画の作り込みが昔と比べ物にならないレベルになっており、
1作の手間が掛かるようになった上、各スタジオが手掛ける作品数も増えた事により、
なかなか手が空かず、制作ストックが貯まりやすくなってる影響な気がします。
まあ、昔のように漫画連載に追い付いて、無駄な引き延ばしが多かった事を思えば、
アニメ作品としての質自体は、以前よりも保たれるようになったと思いますけど、
それだけに、リアルタイムで観ていくのは、なかなかキツい時代なのかも知れません。
逆に言えば、あとから纏めて一気見した方が良い時代なのかも?(笑)

それと以前、銀英伝とクラシック音楽の話をしましたけど、
音楽全般という事であれば、「カウボーイ・ビバップ」とか良かったですね。
そしてゲームだと、信長の野望や三國志が好きだったという事で、
私の中で「菅野よう子」が占める割合は、自分で思う以上に大きいのかな?(笑)
攻殻SACシリーズとかも、結構好きでしたしね。
4年前の雑談で書いた、個人的なアニメ&アニソンのランキングはこんな感じ↓
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=s20466#20466
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=s20993#20993
ただ、今年に入って新たに20作品ほど見ましたから、
再びランキングを作ったら、新たにランクインしてくる作品も増えそうな気がします。

そう言えば先日、テレビ朝日で「アニソン総選挙2020」という特番があり、
結果はこんな感じ↓でしたけど、
  1位  「残酷な天使のテーゼ」 新世紀エヴァンゲリオン
  2位  「紅蓮華」 鬼滅の刃
  3位  「宇宙戦艦ヤマト」 宇宙戦艦ヤマト
  4位  「Butter-Fly」 デジモンアドベンチャー
  5位  「タッチ」 タッチ
  6位  「only my railgun」 とある科学の超電磁砲
  7位  「紅蓮の弓矢」 進撃の巨人
  8位  「Get Wild」 シティーハンター
  9位  「God knows…」 涼宮ハルヒの憂鬱
  10位  「インフェルノ」 炎炎ノ消防隊
  11位  「サザエさん」 サザエさん
  12位  「ムーンライト伝説」 美少女戦士セーラームーン
  13位  「マジLOVE1000%」 うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%
  14位  「世界が終るまでは…」 SLAM DUNK
  15位  「君の知らない物語」 化物語
  16位  「THE GALAXY EXPRESS 999」 劇場版 銀河鉄道999
  17位  「CHA-LA HEAD-CHA-LA」 ドラゴンボールZ
  18位  「Snow halation」 ラブライブ!School idol Project
  19位  「鉄腕アトム」 鉄腕アトム
  20位  「曇天」 銀魂
  21位  「オリオンをなぞる」 TIGER & BUNNY
  22位  「おどるポンポコリン」 ちびまる子ちゃん
  23位  「コネクト」 魔法少女まどか☆マギカ
  24位  「水の星へ愛をこめて」 機動戦士Ζガンダム
  25位  「ルパン三世のテーマ」 ルパン三世
  26位  「マジンガーZ」 マジンガーZ
  27位  「RAY OF LIGHT」 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
  28位  「Catch the Moment」 劇場版 ソードアート・オンライン
  29位  「Stories」 ブラッククローバー
  30位  「ハレ晴レユカイ」 涼宮ハルヒの憂鬱

3年前、NHKが日本アニメ100周年記念で行った企画「ベスト・アニソン100」では、
人気投票ランキングの結果が、こんな感じ↓でしたから、
  1位  「Snow halation」 ラブライブ! School idol project
  2位  「僕たちはひとつの光」 ラブライブ!The School Idol Movie
  3位  「オリオンをなぞる」 TIGER & BUNNY
  4位  「History Maker」 ユーリ!!! on ICE
  5位  「Butter-Fly」 デジモンアドベンチャー
  6位  「only my railgun」 とある科学の超電磁砲
  7位  「プラチナ」 カードキャプターさくら
  8位  「残酷な天使のテーゼ」 新世紀エヴァンゲリオン
  9位  「シュガーソングとビターステップ」 血界戦線
  10位 「TRAGEDY」 金田一少年の事件簿R
  11位 「コネクト」 魔法少女まどか☆マギカ
  12位 「君の知らない物語」 化物語
  13位 「マジLOVE1000%」 うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%
  14位 「M@STERPIECE」 劇場版 THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!
  15位 「紅蓮の弓矢」 進撃の巨人
  16位 「宇宙戦艦ヤマト」 宇宙戦艦ヤマト
  17位 「ハレ晴レユカイ」 涼宮ハルヒの憂鬱
  18位 「God knows...」 涼宮ハルヒの憂鬱
  19位 「ライオン」 マクロスF
  20位 「Daydream cafe」 ご注文はうさぎですか?
  21位 「それは僕たちの奇跡」 ラブライブ! School idol project
  22位 「めざせポケモンマスター」 ポケットモンスター
  23位 「愛してるばんざーい!」 ラブライブ! School idol project
  24位 「Angelic Angel」 ラブライブ!The School Idol Movie
  25位 「SUNNY DAY SONG」 ラブライブ!The School Idol Movie
  26位 「CHANGE THE WORLD」 犬夜叉
  27位 「ETERNAL BLAZE」 魔法少女リリカルなのはA's
  28位 「Get Wild」 シティーハンター
  29位 「ゼロイチキセキ」 ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
  30位 「Catch You Catch Me」 カードキャプターさくら

パッと見た感じでは、テレ朝版の方がマシな結果な印象でしょうか?
NHK版の方はオタク色が濃い・・・と言うか、ラブライブ多すぎ!!(苦笑)
(5月にラブライブも一気見したので、「Snow halation」が高評価なのは解りましたが)
あと、ネット投票がメインだからかも知れませんけど、
全体的に、古い作品のランクインが少なめという印象もありますね。
ただ、変に懐古主義にハマってる分野よりは、現在進行形で活気がある証拠ですし、
この3年の間にあった新作として、鬼滅と炎炎の2作品がランクインしてるのは、
年代のバランス的に、そう悪くない感じだと思います。
とりあえず、両方でランクインしている曲は、名曲のアニソンって事で良いのかな?
それこそ、とあるシリーズですと「only my railgun」が、奇しくも共に6位ですか!!
スピンオフ作品の方が人気とは、本来の主人公もやり切れないですね(笑)。
そして私は、替え歌の「とある南の満州鉄道」の方しか歌えない事に気が付きました(笑)。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9839603
他には、NHKの時は「タイバニ3位とか組織票にしても やり過ぎ!?」と思いましたけど、
テレ朝の方でも21位には入っているので、それなりに人気はあるのだなと確認できました。
私も決してTIGER&BUNNYは嫌いな作品じゃ無いですし(街の描写とか結構好きです)。
また、主題歌がコロコロ替わり、代表曲のイメージが乏しいのが原因かも知れませんが、
「ワンピース」とか「ナルト」って、アニソン・ランキングだと苦戦するなと再確認。
特にナルトなんて良い曲が多いと思いますけど、それだけ票数がバラけちゃうのかな?

> > まあ、キン肉マン世代としては、ハーケンクロイツどころか、
> > ドイツ出身の超人は「ナチスガス殺法」とか使ってましたので、
> > 「間違ってない昭和」は、ある意味でヤバいです(苦笑)。
> > この後の旭日旗の話もそうですが、当時は情報って海を越えませんでしたから、
> > 外国から指摘される事もなければ、問題として意識する事もありませんでした。

スポーツの話題もあり思い出したのですが、昭和の頃(平成の初めまで)は、
国体や運動会で入場行進する際、貴賓席に向かってナチス式の敬礼を普通にしてましたね(笑)。
まあ日本の場合、戦争で幻に終わった1940年の東京五輪を控え、
1936年に行われたヒトラーのベルリン五輪を手本としたのですが、
こちらも同じく、外国から指摘される事が無かった為、ずっと残り続けていたと。

> > その一方で現代では、日本のサブカル市場も国際化した事で、
> > 過剰とも思える配慮が、目立つようにはなってきたんですよね。
> > そういう意味では、とあるの旭日旗キャラのデザイン変更も、
> > 日本市場だけなら押し通したかも知れませんが、
> > 世界市場を見据えた場合の配慮かも知れませんし、
> > 特に日本のアニメ制作は、韓国や中国の下請けに支えられている為、
> > 彼らが仕事を受けないデザインにする事は、作業的にも不都合な面もあったかと?

> そうですね。私のアンテナ的にまず出てきたのが削板の話でしたけど、
> 世間一般的には僕のヒーローアカデミアの登場人物の名前が朝鮮差別?とかで
> 炎上した事件の方が有名だと思うんですけど、
> まあ、あれは過剰な配慮では無かったと思いますがジャンプが海外でも読まれる作品で無ければ、
> 誰も問題視するような話では無かったですしね……。

ヒロアカに「丸太」という名のキャラが登場し、問題となった件ですね。
戦時中、日本軍の731部隊(表向きは医療チーム)が、細菌研究の為に人体実験を行っており、
その被験者を「マルタ」と呼んでいた事から、海外からの指摘を受けて改名する事になったと。
ただ、731部隊の被害者って、基本的には中国人でしたから、
韓国からの指摘もあったのでしょうが、主には中国に対する配慮でしょうか。

正直、このニュースを聞いた当時は「ちょっと過剰反応かな?」とも思ったのですが、
今回改めて調べてみると、その丸太というキャラは医師で、
裏では人体実験を行ってる設定だったようで・・・これだとアウトですよね(苦笑)。
まあさすがに、作者が知ってて狙ったとは思えませんけど、
今のネット時代であれば、普通に日本国内からも、問題視されていたかも知れませんよ。
そもそも主人公の愛称が「デク」という時点で、気になる人は既に気になってたかと?
恐らくは「木偶の坊」から取ったのでしょうけど、デクとは「実験体」の隠語でもありますから、
デクに続いてマルタだと、意図的と感じる人だって居そうですからね。

逆に、韓国からのイチャモン的な反応という意味では、個人的には「進撃の巨人」かな?
ピクシス司令のモデルが、日露戦争の英雄・秋山好古という事が明らかになると、
作者は右翼だ、軍国主義者だと、一部から批判を浴びる事になると・・・・
「日本の帝国軍人は全て悪だ」というスタンスは、さすがに行き過ぎでしょうからねえ。
同じく、前回も話題にしましたけど、アメリカ南北戦争を戦った南軍の将軍たちが、
全て悪人(奴隷制の擁護者)だった訳では無いですし、
もちろん社会的に、「勝てば官軍、負ければ賊軍」な風潮があるのは認めますけど、
全ての個人まで、それで全否定してしまうのは、さすがに おかしいと私は思います。
言ってしまえば、そうした人たちこそが差別主義者でしょうからねえ。

> > > ただ、根本的に疑問なのですが、旭日旗って使えないと何か問題があるんですかね?
> > > 日章旗が使えれば良いのでは?

> > 実を言うと、韓国が旭日旗を騒ぎ出したのって、ここ7〜8年の話なんですよね。
> > それまでは、特に意識される事もありませんでした。
> > その一方、日本国内で旭日旗が「普通の旗」だったかというと、
> > 正直、そんな事は全然無くて、戦後昭和は軍国主義の象徴と言いますか、
> > より厳密に言いますと、街宣右翼の象徴として用いられる旗でした。

> はーなるほど……。つまり最初から旭日旗を巡る争いがあった訳では無いのですね。
> 確かに日本の現代史を振り返っても国旗掲揚問題とか日章旗を巡る争いはあっても
> 旭日旗を巡る争いは効いたことがないですし。

構図としては、靖国問題とも似ているかも知れませんね。
元々は国内の問題だったものが、国際化の時代になって海外にも伝わり、
それが政治的(特に反日方面で)に用いられるようになったと。
韓国側からすれば左右が纏まれるネタなのに対して、
日本側からすれば左右が対立するネタなので、格好の攻撃材料になる訳です。


P.S.
以上、先週の掲示板への投稿直後に、新着の返信があったのに気付いた為、
1週間遅れでの返信となりましたが、それだけに恐ろしい長文に(苦笑)。
いつもは大体、前日に読んで、翌日に投稿って感じなのですが、
下手に時間があると、私が長文癖なだけに、無駄に文章が長くなってしまう・・・・
話してる内容も、あっちこっちに様々な方向へ飛んでますし、
ここまで来ると「文字数の暴力かな?」という気が、我ながら無い訳ではありません。
って、こんだけ話してるのに、新型コロナの話題が一切無くなっちゃいましたね。
元々は、新型コロナの情報共有目的のスレッドだったのですが(笑)。

世間的にも、東京で1日の新規感染者数が100人を超え、
大騒ぎとなり、緊急事態宣言が出された当時に比べると、
今では200人だろうが300人だろうが、ほぼ誰も気にしてませんからね。
まあ個人的には、当初から過剰反応し過ぎだとは感じてはいたので、
感染の方は落ち着かなくても、人心の方はようやく落ち着いてきたかって所ですが、
あまりに激動過ぎたので、まだ半年前の豪華客船の一件など、遠い昔な気がします。

四半世紀以上は見続けている、サッカー代表戦の方も、
「今年は1試合も無しかな?」と、少し残念に思っていた所、
欧州内だけは国際試合を再開したという事で、まさかまさかの欧州遠征が決定!?
さすがに国内の選手たちは、出入国の隔離期間を考えると招集が難しいでしょうから、
日本の欧州組が、アフリカや北中米の欧州組と、欧州で戦う事になりそうですが、
欧州組だけで十分に代表が組める時代が来るとは、何だか隔世の感があります・・・・
10年前の南アフリカW杯の頃なんて、日本の欧州組は、
代表メンバー23人中、わずか4人しかいませんでしたからねえ。
(W杯の欧州組は、98年0人、02年4人、06年6人、10年4人、14年12人、18年13人)
ともかく、コロナ禍で自粛が続く中、これはちょっと嬉しいニュースでした!!

・・・と、気付いたらP.S.まで長くなってしまった(苦笑)。
いや別に20〜30行くらいなら、個人的には長文だと思わないのですが、
今のLINEやTwitter世代を考えると、4〜5行あれば長文な時代でしょうからね。
でもまあ、スポーツの話題で始まり、スポーツの話題で〆るという事で。

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