| お久しぶりです。リオ五輪、オリンピックが始まるまでは
ブラジルの政治の混乱や治安の悪さ等、マイナスイメージだけが
先行していましたが、いざオリンピックが始まってみると
思いのほか盛り上がっていますねえ。
さてさて、最近はやりのポケモンGOですが、私も結構はまっていたりします。
やり始めたのが8月に入ってからと、他の人よりも乗り遅れてしまったので
レベルはまだまだ低いですが、人が持つコレクター収集癖をうまく刺激してくるところが
爆発的人気の秘密でしょうかね。
ポケモンGOをやっていて、ふと昔一時期盛り上がった「幕末動乱」を思い出してしまいましたよ。
あの当時はスマホもなくてゲームを複雑な仕様にはできなかったという事情もあったのでしょうが、
多人数が短時間で盛り上がるという意味では個人的には深く印象に残っています。
真田丸ですが、秀吉が死んでこれから場面が大きく変わっていきそうですね。
小日向文世さん演じる秀吉は、歴代の大河ドラマの秀吉の中でも3本の指に入る
素晴らしさだったと思います。
高齢による認知症や老いの衰退を、本当に見事に演じていましたね。
ピンピンコロリの矢沢頼綱と秀吉を対照的に描いたのも、脚本の妙でしょうか。
これからの超高齢化社会に向けて、秀吉死去までの演技をリアルに感じた方も多かったのではないでしょうか。
最近読んだ本の中で素晴らしいと思ったのが、
コンピュータソフトに対して11人の将棋プロ棋士のインタビューを行った「不屈の棋士」という本です。
ここ数年、プロ棋士が将棋ソフトに敗れ続けるという現象が起きていますが、
羽生、渡辺のトップ棋士を始めとした様々な立場のプロ棋士の本音をうまく引き出しています。
プロ棋士と将棋ソフトが辛うじて拮抗しているという現時点で行われたインタビューの中身は、
5年後、10年後でも貴重な資料として残ることでしょう。
現時点でも、各棋士とも明言はしていませんが、羽生、渡辺でさえ
現在の将棋ソフトに勝つのは至難の業だという印象を受けました。
そういう意味では、将棋の世界でも、ソフトは人間を超えたのでしょう。
囲碁の世界でもアルファ碁がイ・ セドルを破ったように、チェス、将棋、囲碁のような
「対称ゲーム」では、どのようなゲームでもいずれはソフトが人間を凌駕していくのでしょうね。
個人的に興味を引き付けられたのは、自己の棋力向上を将棋ソフトに賭けている千田翔太のコメントです。
将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、そうでなければnoということができるのではないでしょうか。
このような観点でみると、千田五段の今後の動きには目が離せませんな。
あと、この本で取り上げられていなかったのですが、「アンチコンピュータ戦略」について
もっと深く突っ込んでもよかったかもと思いました。
プロ棋士vs将棋ソフトの電王戦でも、人間がソフトの不備を突いて
短手数で勝つという例がありました。
人間がコンピュータに勝つにはアンチコンピュータ戦略しかなく、
将来コンピュータがシステムを管理する世界になったときに、悪意ある人間が
アンチコンピュータ戦略を採ることにより社会システムにダメージを与えかねないからです。
今はやりの自動車の自動運転でも、悪意ある人間が、自動運転のソフトの裏を突いて、
当たり屋的なことをする可能性は十分にあると思います。
このようなプログラムは、人間の動きが論理的なことであることを前提として
組まれていると思うのですが、非論理的なことや想定外のことを人間がやってきたときに
ソフトが対応できるのはまだまだ先のような気がします。
このため、ここ数年内でのコンピュータによる自動運転の導入の実現はなかなか難しいと思いますね。 |
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