| ▼ 古代中国の話
> > > > ここの掲示板は、「何を話してもOK」という方針で運営されてますので、
> > > > 例えば「古代中国史に結構興味がある」という事なら、それを話題にされても構いませんよ(笑)。
> > > ただ、マニアックな話だと興味のない方には退屈だと思いますし、
> > > 管理人さんがどこまで興味があるのかわからないのでこちらから話題にするのは不安です。
> > 個人的には、科学・歴史・スポーツ・文化が、私の興味ある4分野なので、
> > 歴史の話題でしたら、特に気になさる必要はありませんよ。
> 取っ掛かりが難しいですが、単純に最近自分の中でホットな話題というと、その時代の地図ですかね。
> 区割りの推移が図で分かるものがあればと思いますが、
> 検索してもあまり詳しいものが見つからないので、自分で作ってみようかというところです。
> 文章で説明してあるものはところどころにあるみたいですが。
う〜ん、中国史で地図というと、中国で出版された「中国歴史地図集」が有名ですけど、
もちろん全て中国語で書かれてますし、日本で買うと定価で5万円くらいしたかも?
私も図書館に入ってたので、ちょっと見た事があるくらいですが。
もっと手頃な所だと、中国限定では無いですが、吉川弘文館の「標準世界史地図」ですね。
50年以上前に出版されたモノですが、再販を重ねて、未だに参考書コーナーに置いてあります。
(同じく日本史版の「標準日本史地図」は、多色刷りで美しく、私のお気に入りの1冊です)
> もともとは、自分で三国志のゲームを作りたいと思っていろいろやっているうちに当たった問題で、
> ゲームに使うクオリティがあれば充分なので、
> 広く公開できる厳密性は求めていないというかできないと思いますが…。
郡単位の地図ですけど、コチラとか↓どうでしょう?
http://www.suginami-s.net/game/sangokuonsitu/img/siryou/map_gb.gif
州単位に分割されてますが、コチラには↓地形図に都市名が入ってます。
http://www.project-imagine.org/mujins/maps.html
ちなみに私は、三国志の地図という事ですと、
学研の歴史群像シリーズNo.17「三国志 上巻」の特別付録である
「詳細 三国志歴史地図」を愛用していますね(笑)。
上記の2つの地図を1つに合わせて、当時の海岸線や現代の都市名も追加した感じです。
そして裏面には、曹操・劉備・諸葛亮・孫策・孫権の軌跡と年表が地図上に表され、
それ以外の主だった戦いも、地図上に記載されたモノとなっています。
20年近く前に出版された本なので、内容的には少し古いですし、
今から探すのは大変かも知れませんけど、三国志の地図が欲しければオススメですね。
(古本屋の方が見つかり易そうですが、付録欠品の恐れがあるので要注意)
> 今は後漢末の遼東あたりを少しだけ手を付けています。(まだほぼ無いようなものですが)
となると、「公孫竜」というハンドル名も、遼東公孫氏に由来するのでしょうか?(笑)
ちなみに私も、日清・日露戦争や満州国を題材にしたゲームを構想した際に、
この地域のHEXマップは、ちょっと作ってみた記憶がありますね(データは消失しましたが)。
まあ、公孫竜さんの場合は、この地域に限定するマップではなく、
まずは端っこの遼東から作り始め、それを中国全土に広げようという事かと思われますが、
でも考えてみると、あの辺りは、南側が漢王朝(曹魏王朝)の領土に接しているだけで、
西にはモンゴル系の烏丸や鮮卑、北にツングース系の高句麗、
そして西には楽浪郡や帯方郡があり、その先には三韓、更に先には倭がある立地なんですよねえ。
三国志全体を扱うゲームは数あれど、辺境の遼東に焦点を絞り、
公孫氏を主人公にしたゲームは無いでしょうから、それはそれで面白いゲーム案かも?
更には、司馬氏の西晋王朝が崩壊して、中原に周辺民族が流れ込む五胡十六国の時代を迎えると、
中国大陸だけでなく、朝鮮半島や日本列島まで巻き込んだ、
東アジアの巨大な群雄割拠の時代を迎えますので、これも題材としては面白そうです。
朝鮮半島の前方後円墳なんかも、実はこの時代に絡んだ話だったりします。
あと、一般的には「後→三国志→西晋→五胡十六国→南北朝→隋」と区切られてますけど、
私の歴史認識の中では、西晋はわずか50年(しかも後半は内乱続き)な事もあり、
後漢滅亡から隋建国へと至る間の400年間を、1つの大動乱時代として捉えてますね。
ですから個人的には、あの三国志も、その大動乱の序章に過ぎない扱いになってます(笑)。
って、ここは、こんな感じのサイトですから、
それこそ「歴史ゲームの構想案」なんて、雑談の題材にはピッタリですけどね!!
> > 当時、春秋戦国や楚漢の新作を連発していた宮城谷昌光の歴史小説の話とかしてました。
> 宮城谷昌光さんという方がその時期の歴史小説を書いているのですか、ちょっと興味が湧きました。
1990年代の前半(平成初頭)に、「重耳」「晏子」「孟嘗君」などを次々とヒットさせ、
世間的にも一時代を築いた作家ですね、宮城谷昌光は。
三国志を除くと、日本ではあまり知られていない中国史において、
多少なりとも、春秋戦国時代の認知度があるのは、彼の執筆の影響が大きいです。
ちなみに、日本の三国志人気は、吉川英治の歴史小説に端を発して、
それを原作とした横山光輝の漫画で子供にまで人気が広がり、
最後はコーエーのゲームによって、若者層にも広まったという流れでした。
戦後昭和というのは、歴史から人生や仕事の教訓を学ぼうと、
政治家も、経営者も、サラリーマンも、歴史小説を読んでいた時代であり、それは同時に、
司馬遼太郎・陳舜臣・吉川英治・海音寺潮五郎・山岡荘八・永井路子など、多くの作家を輩出しました。
(歴史小説と似た分野として、池波正太郎・藤沢周平などの時代小説も人気がありました)
考えてみると、宮城谷昌光というのは、そうした時代の最後の作家なのかも知れませんね。
もちろん現在でも、「のぼうの城」や「村上海賊の娘」をヒットさせた和田竜を筆頭に、
歴史小説家が居ない時代になった訳ではありませんが、
客層やニーズが変わった以上、やはり人気作の作風も変化を遂げたような気がします。
でもまあ、古い作品も名作として残った上で、こうして新たな作品も生まれるのですから、
読み手のが話からすれば、それは決して悪い事だとは思いませんけどね(笑)。
と、少し話が脱線してしまいましたけど、この時代の小説となると、
春秋戦国時代は、やはり宮城谷作品の1強でしょうね。
上述の代表作以外にも、この時代を扱った作品数は多く、しかも売れてますので。
彼以外に挙げるにしても、通史的な安能務の「春秋戦国志」くらいでしょうか?
(ちなみに、数ある宮城谷作品の中から1作を選ぶなら、私は「楽毅」ですね)
ただ楚漢に関しては、宮城谷も何作か書いてるんですけど、
ここには、司馬遼太郎の名作「項羽と劉邦」が存在してまして・・・・
本家・中国でも翻訳版が出版され、ちょっとしたブームを起こした程の作品です(笑)。
それでも、宮城谷の楚漢短編集「長城のかげ」は、お気に入りの1冊ではありますが。
あとは、この時代限定という事でなければ、
殷周革命から南宋滅亡までを扱った、陳舜臣の「小説 十八史略」も名作だと思います。
あくまで小説ではありますが、三国志から前後に中国史の幅を広げたい方には、
この小説十八史略は凄くオススメですね!!(歴史小説の中で、私が一番好きな作品です)
> > 三国志の続きが知りたい方が居た場合、とりあえず私は、
> > 「大唐帝国 中国の中世」(中公文庫)をオススメしてますね。
> > https://www.amazon.co.jp/dp/4122015464
> おぉ、面白そうです。情報ありがとうございます!
> ネットで買い物はしないのでそこからは買えませんが、書店に行ったときに探してみます。
まあamazonは、値段・表紙・レビュー・ページ数などの情報が豊富ですから、
本を紹介する際にはリンクを貼っているだけで、私も本は本屋で買う派ですね。
(別に広告宣伝で仲介料をもらう気もないので、シンプルなリンクにしてます・笑)
と言いますか、ここ20年間で国内の書店数は半減している上に、
大型書店も次々と売り場面積を縮小しているのが現状ですから、
「本屋」という空間が好きな方には、是非とも「書店で購入を」と声を大にしたい所です!!
ネット購入は確かに安くて便利ですけど、リアル店舗には「買い物を楽しむ」空間的な魅力があり、
その空間を残したいのであれば、多少割高であっても、店舗の存続に貢献する必要があります。
って、これは本屋だけの話ではなく、割引が可能な他の業界の方が、より切実な話ですけども。
▼ 古代日本の話
> > では何故、前方後円墳がここまで広がったかと言えば、
> > この古墳の形式は、畿内中枢にあったヤマト王権が持っていたモノでして、
> > その影響力の広まりが、古墳という形で、現代まで残された事を意味しています。
> 前方後円墳がヤマト王権のものだということを初めて知りました。
> (ヤマト王朝の所在地も畿内説と九州説があると聞いたことがあるので、諸説ありなのかもしれませんが)
いや、畿内説とか九州説とか有るのは、大和朝廷ではなく邪馬台国の話ですね(笑)。
大和朝廷は、文字通り「ヤマト(現在の奈良)」にあった王朝であり、
朝廷という政治組織が出来上がったのが飛鳥時代、ヤマトを大和と書き出したのが奈良時代なので、
近年では、古墳時代まで含めた体制を、大和朝廷ではなく「ヤマト王権」という様になりました。
でもまあ邪馬台国というのも、「ヤマト国」の音表記でしょうし、
その後のヤマト王権への歴史的な繋がりからも、まず畿内説が妥当な所なのでしょうけど、
そもそも「魏志倭人伝」自体が、曹魏王朝の歴史記録を残す上での補足情報として、
あの時代に、伝聞に伝聞を重ねた話を、わずか数十行ばかり記しただけの代物ですからねえ。
その記述を絶対視して、そこから全てを読み解こうと言うこと自体、無理がある気はします(笑)。
・・・って、逆に言えば、「ああでもない、こうでもない」と、
気軽に参加できる歴史ミステリーだからこそ、世間的にも、この論争は人気があるのかと?
そして学術界では、京都大学が畿内説で、東京大学が九州説という、
100年以上前から続く学派闘争がある為に、なかなかスッキリしない裏事情もあったり・・・・
> それが朝鮮半島まで波及しているとなると、興味が湧いてきました。
考古学というのは、ただでも史料が乏しい上に、
題材が題材だけに、この分野はまだまだ調査や研究も未成熟なので、
「在地勢力がヤマト王権に従った」「倭人の移住があった」「逆に朝鮮から伝わった」等々、
それこそ様々な説が唱えられていて、なかなか面白い分野ではありますね(笑)。
ただ一方で、学問に国境はなくても、研究者には国籍があり、研究費も国から出ているので、
こういう政治的に難しい分野は、そうした背景の影響と無縁では居られないのが悲しい所・・・・
また、日本から近い沿岸地帯という立地と、堀を持つ丘陵という地形から、
秀吉の朝鮮出兵の際には、日本側の城砦(いわゆる倭城)が作られた為、
その時に一部が壊された古墳が多いのも、遺跡的には残念でありつつ、歴史的に面白い所ですね!!
もちろん、こうした事情は日本国内では尚更で、最も有名な例だと大坂の陣の際に、
冬の陣で徳川家康の本陣となり、夏の陣で真田幸村の本陣となったのが、茶臼山古墳でした。
ちなみに、ヤマトの表記が「大和」となり、自称の国号が「日本」となる前は、
中国側の表記であった「倭」をそのまま使って、国内ではこれでヤマトと読んでいました。
ですから、大和の表記も元々は「大倭」でしたし、
奈良盆地の外に遷都された際は、飛鳥の都を「倭京」と言っていました。
それが奈良時代になると、より印象の良い「和」の文字へと置き換えられ、
和風・和製・和食・和紙・和服・和牛・和菓子などの言葉に、現在にまで残っていると。
そして倭の字の方は、こうした経緯から中国や韓国・北朝鮮で、日本の蔑称として残っており、
なので現在の日本では、あまり良いイメージでは見られてませんけども、
刀を差した侍や、十二単の平安貴族とも違う、古代の日本を思い起こさせる
この「倭」という漢字が、個人的には結構好きなんですよねえ(笑)。
(差別語として使われた事で、使用し難くなってしまった「支那」表記に通ずる所があるかも?)
> 国家や国境線というものがまともに存在しない時代に、宗教的な意味?で波及していたことを考えると、
> 今とは違った関係があったのだなと、考えても当たり前のことではありますが、より一段理解できた気がします。
ただ、あれだけ昔の時代ですと、宗教こそが政治の大部分を占めており、
祭祀と政治とが一体化していたような頃ですからねえ。
(政治の事を「まつりごと」と言ったりするのも、その当時の名残です)
ですから、現在のキリスト教やイスラム教が、
国を越えて広まっているのとも、ちょっと意味合いが違います。
例えば、こちらは中国の古代史ですけど、春秋時代は他国を攻めても滅ぼさなかったのは、
相手の国を滅ぼして祭祀を絶やすと、自分たちも呪われると信じられていた為ですね。
そして、そのような宗教的タブーが、実利の前に打ち破られたのを境に、
時代は「春秋」と「戦国」とに、分けられて見られる事となります。
▼ ネットと社会の話
> > つまり、不等号で表せば「私的利益<公的利益」という考え方を、私はしていると。
> > ただ個人的に、最近気になるのは、「私的利益>公的利益」ではなく、
> > 「私的利益=公的利益」と考える層が急拡大している事でしょうか・・・・
> 自分の書いた文章を見返すと、「私的利益=公的利益」に見える表現になっていた気がします。
> 指摘ありがとうございます。
いや、他の部分とかもそうですけど、私は一般論を語っているだけで、
公孫竜さんの事を、分析して書いてる訳じゃありませんよ(笑)。
そもそも、他人の意見を聞いて「そうか」と自らを見直せる人は、
そこまで拗れた問題を引き起こさないですしね。
> 自分も「私的利益<公的利益」のつもりでいますが、
> 自分は逆に「私的利益>公的利益」を見ると異常に腹が立つという自覚があります。
> あまり良くないですかね…。
究極的に言ってしまえば、人間に限らず、全ての生物において、
追求されるのは「私的利益>公的利益」だと思いますし、
逆説的に言うと、「生命とは利己的活動の事である」と私は個人的に定義しています。
って、この辺の話をし出すと、科学や哲学の方向になっちゃいますね(笑)。
でもまあ、だからと言って、近視眼的に自らの利益ばかりを追っかけていては、
結果的に、長期的な視点では自らの利益を失う事に繋がるかも知れません。
要は、その為にどこまで見通せて、どこまで我慢できるかなのでは無いでしょうか?
もう少し解りやすく言うと、「巡り巡って」をどれだけ意識できるかって事ですね。
例えば、腹が減ったからと言って、店先の商品を勝手に食べる人は、日本だとまず居ません。
空腹を満たすという利益を得られるのに、それをしないのは、警察に捕まるという不利益があるからで、
逆に商品として購入すれば、店主はそのお金で、今度は自分の店の商品を買うかも知れません。
そういう「巡り巡って」を、利益と不利益の両面で、どこまで広く見られるかが重要なんだと思います。
> > (自分たちの保身に走り過ぎて、責任さえも回避しようとしがちになるのも、理屈はこれと同じ)
> ミスがあったときにそれ相応の責任は負うべきとは思いますが、
> 責任を追及する側も、付け込んで過大に騒ぎ立てることが多い印象もありますし、
> それを考えると回避したくなるのも分かります。
> どっちかというと、多くの場合は過大に騒ぎ立てる側がいることが問題に見えてしまいます。
> …と言っても、始まらないかもしれませんが…。
ただ、権限を与えられた人物は、それに見合う責任と決断が課されるべきで、
自らの責任を問われる危険性を回避する為、権限があるのに決断を先送りするのは、
結果的に、組織全体を崩壊させてくように思えるんです。
言い換えれば、個人的な責任を重視するあまり、社会的な責任を放棄してる感じでしょうか?
東芝やタカタなどの大企業が凋落するのも、昨今のこうした構図があるからのような気がします。
> 書いていて思ったのですが、
> 自分は他人を積極的に害する人の存在を心の中で直視できていないのかもしれません。
> 他人ではなく自分を変えろ、と言いますしね。
と言いますか、過度に文句を言ったり、それで悦には入るようなタイプが嫌いなのでは?
解りませんけど、デモとか市民活動とか告発とか、あまり肯定的では無さそうな印象を受けます(笑)。
まあ確かに、火に油を注ぐようなタイプのプロ市民は、私も好きじゃないですけど、
抗議や追求などが行われるのは、そこに何らかの問題があるからであり、
そうした問題の存在を無視して、プロ市民叩きに走るプロ愛国者のタイプは、もっと好きじゃないですね。
何故なら、社会の公的利益に繋がらないのは、市民活動ビジネスよりも愛国運動ビジネスの方なので。
> > でも逆に言うと、そうした質の悪い売れ筋があればこそ、掘り出し物が出版される余地も生まれると。
> > 買い物で言えば、無難な百貨店と、怪しげな骨董市みたいな関係なのかも知れませんね(笑)。
> 言っている理屈は分かる気がします。
> でも自分は中に掘り出しものがあるのを知っていても怪しげなところに寄るのは勇気が必要そうです。
そこで役に立つのが、amazonのレビューですね(笑)。
掘り出し物の作品には、やはり良いレビューが付いてる事が多いですし、
逆に、売れていても駄目な作品のレビューは、
高評価よりも低評価の方が、きちんとした批評が書かれてる事が多いです。
評価の星だけでは見え難くても、その評者まで見ると、意外と中身が見えてくるモノかと?
> マイナーな出版社や知名度が低い若手を応援したい気持ちはあるのですが、実際手は伸びにくいですねぇ。
> 書いてある内容の出来よりは多くの目が見ていることに
> (問題があった場合に、問題であることを知れる可能性が高いことを期待して)信頼度を感じますし。
考えてみたらフェイク・ニュースとかは、怪しげな骨董品に近いのかも知れませんね?
もちろん、それを本物だと信じて、偽物を掴まされる客が居る一方で、
「安ければ、本物で無くても構わない」と、偽物のブランド品を平気で購入する客は、
ニュースの真否を問わず、自分にとって都合の良い情報を求める層と、何だか被ってる気がしてきました。
結局の所、偽のブランド品であれ、偽のニュースであれ、
自らの虚栄心が満たされるのであれば、それで満足という心理なのでしょうね。
> > いわゆる一般的にイメージされるような、上下関係や年功序列というのは、
> > 実は歴史的には浅くて、戦後になって社会に定着した制度なのですが、
> > それも昭和の終わりと共に崩れ始め、21世紀を迎えた頃にはかなり形骸化した印象があり、
> > その経緯を見てきた私からすると、「年上が絶対」という風潮はあまり残ってない気がします。
> > ですが、確かに言われてみれば、わずかに残ってる程度の風潮であっても、
> > そうした時代を知ない世代から見れば、その「わずか」が、
> > 途轍もなく大きな存在に感じられるモノなのかも知れませんね!?
> なるほど、昔(といっても戦後みたいですが)はもっともっと強かった思想なのですね。
> 今の状態でも、途轍もなくという訳ではないですが強く存在すると自分は思っていました。
> もちろん、大体の場合は自然にそうなりますし、自然になるのは当たり前だと思っていますが、
> あえて言葉で強制されると違和感が強いです。
運動部とかだと「1年生に人権はない」というのが、
普通の感覚として罷り通っていたのは、いったい何年くらい前までだったんですかねえ?
この辺も他の分野と同じく、平成になった頃から薄らいで、21世紀に入るとほぼ消滅したのかな?
もちろん現在でも、運動部には上下関係が残ってるでしょうけど、ここまででは無いでしょうし。
まあ、日本の敬語と階級の文化というのは、世界的にも結構独特ですから、
その歴史や中身を追うだけでも、かなり深い話題にはなると思いますが、
ちょっと脱線し過ぎな気もするので、こっちに話を広げるのは止めておきます(笑)。
> ただ、そういう話を聞くと、当人にしては「昔は自分はそれに従ってきたのに…」というところは
> あるのかもしれないとは思います。
多くの人にとって、その人の価値観というのは、その人が育った時代に依存します。
もう少し砕けた表現をすれば、成長期に見知った世界が、その人にとっての常識になると。
だからこそ人類は、「近頃の若い者は・・・」という愚痴を、
数百年前も、数千年前も、ずっと言い続けている訳ですね(笑)。
そろそろ私も言い出すかも知れませんし、そのうち公孫竜さんも言い出すかも知れません。
特に近年は人工知能の発展が目覚ましいので、今後、AIネイティブ世代が現れれば、
大きな世代間ギャップが生じるだろうと、私は個人的に思っていますし。
> > > > 反論を恐れる必要が無いようなケースだと、いい加減な内容でも通ってしまいがちです。
> > > あぁー、分かります、というかここで体感したことがあります。
> > んん?
> > ゲーム内とかでですか?
> 「ここ」という言葉だと語弊がありましたね、ゲーム内でです。
いえいえ、「ここ=このサイト内」と解釈してましたので、その点は大丈夫ですよ。
ただゲームの方は、ルール違反や不正行為などへの対応は行っても、
実際にプレイヤーの皆さんが、どうプレーしているのかの中身までは把握してない為、
「何かあったのかなぁ?」と、ちょっと気になったという意味での返信でした。
もしルールに抵触する問題があったなら、私も管理人として対応しなければなりませんので。
> > 噂によると、近年では義務教育から、情報リテラシーの授業があるらしいですけど、
> > 一体どんな内容で、小中学生に教えられているのか、ちょっと興味はあります。
> そうならば自分も興味があります。言われてみれば確かに今の時代には必要になってくるでしょうね。
> ただ道徳が教科になったと聞いたのもあり、そういうのも絡めて
> 思想操作にならなければいいなと、一抹の不安もあります。
いや〜、やる気満々だと思いますよ(笑)。
だって現状でも、既に道徳の授業自体は小中学校で行われている訳です。
それを「教科化」するという事は、ただ授業をするだけでなく、成績まで付けるという意味で、
成績を付ける以上は、そこに採点する為の「正解」を用意せねばならず、
そんな正解を誰が決めるのかと言えば、国の検定に合格した教科書となります。
現状では一応、道徳の成績を入試には利用しない方針となっていますけど、
もしも方針変更が行われれば、生徒たちは進学や就職を人質に取られるようなモノですからねえ。
通知票や調査書の為に、国が示す道徳的な正解をキチンと答えなければならない事となります。
で、道徳の教科化なんて事を誰が推進したかと言えば、
政治家なら稲田元大臣、後援者なら籠池前理事長みたいな、日本会議の面々な訳で、
何だか「道徳教育」の重要性を、逆の意味で学ばせてくれています(苦笑)。
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